のうりん 第12限 みんなののうりん (アニメ)

                 
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いよいよ開かれることになった愛生村の村コン。林檎が冷たい視線を送る中、ある事情から村コンの目玉として結婚するカップルの"フリ"をする耕作と農。しかし、ひょんなことから、嘘がばれてしまう。どうする耕作!?

とうとうのうりんも最終回。エピソードとしては村コンの後編となっており、主人公が農と林檎、どちらを好きなのかと迫られる。ここで答えに窮した主人公がごまかしをするというシチュエーションを利用して農が田舎、林檎が都会の象徴であることが明かされるところがなかなかうまい演出ではあった。都会にも田舎にもいいところはあるよというバランスのとれたメッセージを如何にもラブコメアニメの主人公らしい優柔不断さとギャグに乗せており、最後の最後まで笑いを忘れない朗らかな作品だった。

このシリーズ、最初は農業高校が舞台であることをあまり活かせておらず、印象は良くなかったのだが、回を進めるごとに増えていく登場キャラクターの個性と奥行きによってどんどん話が盛り上がっていったし、豊富なパロディネタと時事ネタの駆使もなかなかのセンスと知識量で見応えがあった。初めはこのアニメを視聴にチョイスして少し後悔したが、終ってみればもう視られなくなるかと思うと寂しくなる良い作品だった。
                 
        

のうりん 第11限 あかるいのうそん (アニメ)

                 
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田舎生活の知識がない林檎も一緒に、愛生村へ帰省する事になった耕作と農。そんな耕作たちを迎えたのは農の姉妹・士(つかさ)、工(たくみ)、商(あきな)だった。農の実家である中沢家に到着すると何故か農との結納の話が進んでいた!

耕作と農が田舎に帰省する。林檎もそれについていくが、そこで待っていたのは村おこしのために若いカップルの象徴として耕作と農をくっつけようとする周囲(田舎)の圧力だった。それに対して満更でもなさそうな農と困惑する耕作。林檎はあからさまに不機嫌になる。という感じの三角関係が強調されたラブコメテイストの回になっていた。農が耕作のことを想い続けているのは今までのエピソードからも明らかだったが、今回は林檎もはっきりと耕作に対して好意を示しており、後半パートでは農が置いてけぼりにされて、耕作と林檎の交流が中心に描かれていた。
田舎への賛美だけでなく、田舎で育った耕作の影が描写され、都会でアイドルとして活躍した林檎の影と共鳴しあう演出になっていたが、一番かわいそうに映るのがひたすら空回りの道化を演じ続ける農に思えてしまうのは、制作サイドが意図したものだったのだろうか。このままでは林檎が笑った代わりに農が笑えなくなるのではないかと心配してしまうのだが。
                 
        

のうりん 第10限 究極と至高の野菜対決! (アニメ)

                 
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「ナスが食べたい」という校長先生の願いを受けて、継が持ってきたのは、伝統的な固定種のナス。そのナスを見た校長先生は意外な反応を見せる。そこへ一人の男性が訪ねてきた。その男性とは……継の父・校條創(めんじょうはじめ)だった。

継を主人公にして終始美味しんぼのパロディネタで構成された今回、継を山岡士郎、継の父親を海原雄山に見立てて、どちらの野菜が本物かを競い合う。継については「もえたま」の回で農産物に対するピュアな思いというか、こだわりが窺えるシーンがあったが、今回はそのへんの伏線が回収されており、何故継が頑なに農薬などを憎むのかが明らかになる。

勝負を通して過去の因縁から父の企業が手がける野菜を工業製品だと嫌悪していた継が父親の野菜(農業)に対する真摯な姿勢に胸を打たれ、やがて態度を軟化させて考えを改めるようにところまでを含め、美味しんぼそのまんまの作りではあったが、その過程で視聴者にも様々な視点を提供する立派な農業アニメになっている素晴らしい出来だったと思う。
                 
        

のうりん 第9限 学校の海パン (アニメ)

                 
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海に行ったことがないという農の言葉を受け、海へ出かけることにした耕作たちだったが、当日台風が直撃し、中止となってしまう。海への想いをあきらめきれない農は、水着のまま水の溢れるグラウンドへと飛び出した!?

海水浴に行きたいかー? 岐阜には海がない。海に行ったことがない農の希望で海へと出かけることになった耕作達だったが、台風が襲いかかり、海に行けなくなってしまう。しかし、耕作達は嵐で水浸しとなったグラウンドを海に見立てて半ば自棄になりながらはしゃぎ回ってみせる。水着回と思わせておいて、やっぱり水着回だった。
少々屈折した内容だった気もするが、その屈折具合が、視聴者の中には本当に海に行ったことがない人や、また子どもの頃は親と一緒に行ったことがあっても高校生の頃は全く行った記憶がないという人もいるんだろうなどという農を通して伝わる「海」というキーワードに対しての様々な思いを馳せることができるし、それらがパロディやオマージュ満載の本作だからこその嫌味のない示唆として成立していた。
                 
        

のうりん 第8限 クッキングババ (アニメ)

                 
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今日も元気な耕作達2年A組担任教師ベッキー(アラフォー)。物の怪化して生徒達を追い回したり、調理実習で傍若無人な授業をしたりといつも通りのやりたい放題。地元で開かれるロックフェスティバルでは何と……。

久々に身も蓋もないギャグだけで終始した回。タイトルのクッキングババはアラフォーの担任教師ベッキーのことを指しているのだが、このベッキーがアラフォーとは思えないぐらいビジュアルは若々しいのに、作中では普通におばさん扱いされている。このへんのギャップがちょっとおもしろい。アラフォーをリスペクトしているようで、皮肉っているような。あるいはアラフォーおばさんですらもオタクの想像力フィルターにかかれば見た目だけは美少女にすることもできる、ということなのかもしれない。
                 
        

のうりん 第7限 号泣サラダ (アニメ)

                 
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大豆の成長を心待ちにしている林檎。ある日大豆の様子を見に畑に行くと、大豆周辺の土に白いモヤモヤのようなものを発見する。それを聞いた耕作は畑に向かうのだが、そこで衝撃的な事実を目の当たりにする……。

牧歌的な田舎生活の魅力を農業の魅力と錯覚させ、幸せ太りまでする描写のほのぼのエピソードの回かと思いきや、すぐにトーンが変わり、自然と向き合わなければいけない農業の難しさと人間の無力感を演出したシビアなエピソードになる。そこに向き合う俺たち格好いいみたいな酔い方をアイドルオタクの主人公と林檎との関係に当てはめてちょっとずっこけた感じで深刻になり過ぎないようにお茶を濁す配慮でなあなあ済ませているところのバランスの取り方がコメディとしてなかなかうまかった。
                 
        

のうりん 第6限 萌(めぐみ)の錬金術師 (アニメ)

                 
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五人目の四天農・マネー金上の発案で、パッケージに萌イラストを印刷した卵「もえたま!」を販売することになった耕作たち。「もえたま!」は爆発的に大ヒット!さらにマネー金上が次に考えたのはとんでもない商品だった!

耕作たちが萌えたまごで一山当てようとする話で、こち亀っぽい構成の面白い回だった。

農産物と性を絡めて下ネタにきわどく踏みこんでいるのは相変わらずだったが、農業と文化の関係に対するタイムリーなネタを豊富に含んでいて見応えがある。現実でもパッケージやラベルに「萌え」をデザインした商法が盛んであるし、高橋がなりの国立ファームがソフトオンデマンドが組んで古米を熟女ライスといって売り出していたが、作中の「もえたま!」はかなり生々しい表現になっており、自分が食と性的フェチシズムの組み合わせに対してどこまで許容できるのか、どれなら受け入れられてどれなら受け入れられないのかなどを考えさせられた。
                 
        

のうりん 第5限 五人の四天農 (アニメ)

                 
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学校内で作っている味噌をもらいにB組・生物工学科に向かった耕作・継・林檎の前に現れたのはB組の学級委員・鈴木燈、またの名を…バイオ鈴木! 味噌と引き換えに耕作と継は新製品の試験を頼まれるのだった。

うん、相変わらずのフェチとパロとギャグに走った内容なのだけど、農業をどんどん題材に取り入れており、「のうりん」という感じにはなってきている。
                 
        

のうりん 第4限 君が見せた笑顔 (アニメ)

                 
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ある日、大切に育てていた畑を何者かに荒らされる事案が発生! 目撃証言から犯人を割り出したところ、どうやら猿が侵入していることがわかった。耕作たちはあの手この手で猿対策を講じようとするのだが……。

木下林檎が無愛想なのはアイドル草壁ゆかとして活動しているうちに自然に笑うことが出来なくなってしまったからだということが明かされる。「アイドル」に対しての面白いテーマだと思ったが、作中では「アイドル」という存在についての深刻な描写や林檎の過去への言及はほとんどなく、あくまでドタバタコメディのノリが貫かれている。ただ、今まではあまり感じさせなかった、都会で荒んだ心を自然豊かな田舎で癒やすというベタな構図が結果として強く主張されていたところには少しいやらしさを感じた。影のある林檎というキャラクターに対して耕作たちがあまりに屈託がなさすぎるのだと思う。

それにしてもこのアニメ、下ネタはやたら多いのだけど、露骨なパンチラなどは全然ないのが意外ではある。
                 
        

のうりん 第3限 スーパー姑大戦 実習篇 (アニメ)

                 
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今日は林檎の初実習。畑に向かおうとする林檎の格好は農の策略によりなぜかビキニアーマーとなっていた! そこに自らハイレグアーマーを装着した農が現れ、壮絶な実習バトルが繰り広げられることに!?

幼なじみと元アイドルがブルマやスクール水着などのコスプレをしてキャットファイト。そんな回。それだけの回。このアニメはそういうアニメ。幼なじみの農と元アイドルの転校生・林檎がことあるごとに競って主人公の関心を引こうとするのだが、幼なじみの農はともかく、林檎は何故そうなるのか、そろそろほのめかすようなシーンがあってもよさそうな気はする。
                 
        

のうりん 第2限 キング・オブ・ファーマーズ (アニメ)

                 
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突然引退してしまった人気アイドル・草壁ゆかこと、木下林檎が転校してきたことに驚きを隠せない耕作たち。寮生になるという林檎のために農や継と共に歓迎会を開くこととなったのだが……。

夢中になっていた人気アイドル草壁ゆかこと木下林檎が自分の通う農業学校に転校してくるが、テレビで見るアイドル草壁ゆかとクラスメイト木下林檎は雰囲気が全く違っており、林檎の無愛想な素振りに戸惑う主人公。
ギャップがかなり大きく設定されていたので、木下林檎がアイドル草壁ゆかと同一人物であることを隠しながら話が展開される遊びの回になるのかと思いきや、転校してきていきなり正体がバレていたのは意外だった。第1話から張られていたいくつかの伏線は興味深いものもあったが、実際の話の内容は幼なじみの女の子と元アイドルの同級生が主人公を取り合う所謂「ハーレムアニメ」的なものであり、その女の子達に対して独りよがりなサブカルのパロディネタや下ネタを延々と繰り返しぶつけるタイプの、「明るく楽しいラブコメ路線」が基本であることが強調されていた。

第1話では農業高校といわれてもあまりピンと来なかったが、今回では転校生いう設定をうまく使って木下林檎への校内案内を通して視聴者に対しても農業高校が舞台であるという本作の特色のアピールに成功していたのは良かった。
                 
        

のうりん 第1限 厨脳ラブストーリー (アニメ)

                 
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県立田茂農林高校、通称『のうりん』に通う畑耕作は超人気アイドル・草壁ゆかの熱狂的なファンである。いつか彼女と一緒に都会で農業をすることを夢見ながら、学校の実習に精を出していた。そんなある日、TVから流れてきたのは「草壁ゆか電撃引退!」のニュースであった。

農業高校を舞台にしたドタバタコメディタッチの学園物で、あるアイドルの熱狂的なファンである主人公がユニークな仲間達に囲まれながら過ごす学校生活が描かれている。

視聴する前は、オタク×農業(高校)という組み合わせから、牧歌的なイメージの田舎生活という浪漫に対して現実的にどうやって田舎で(楽しく)過ごすかという部分に突っ込んだ題材かと勝手に期待してしまっていたが、実際の内容はオタクキャラがノリに頼りきった同じパターンのコントを繰り返すだけで、その痛さが強調されたところにある寒さは結構生々しさがあるなとは思ったものの、やはり個人的には残念な出来だった。

主人公が傾倒するアイドルが電撃引退を発表し、どうやら主人公達の在籍する農業高校に転校してくるということを匂わせて終わった第1話だったので、そこからどのように話が広がっていくのかに期待したい。
                 
    
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