ばくおん!! 第12話「もしものせかい!!」 (アニメ)

                 
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スーフォアをコカし、タンクを傷つけてしまった羽音。恩紗の店に持ち込んで修理をしてもらおうとしたところ、失敗してさらにタンクがボロボロに。その時、羽音は思わぬ再会を果たす……。やっぱりバイクがなければ世界は回らない。恩紗たちとバイク通学途中にそんな話をした翌朝、羽音が目覚めると、なんと世界からバイクが消えてしまっていた!その時、彼女が出す結論とは!?

ばくおん最終話。最終話ではもしもバイクがなかったらという世界を描いており、バイクではなく自転車に情熱をかける恩紗達の姿が描かれているが、ロックなところや馬鹿になれるところがないその空気は羽音にとって違和感と寂しさしかなく、切なさをこみ上げさせる。そして元の世界に戻り、やっぱりバイクっていいよねとなんだかまとまっているのかよくわからないが、綺麗に終わらせてようとしていた。もしもの世界というのは、バイクがない世界だけではなく、『ばくおん』の世界のことも指しているのだろう。皆さんにとってのばくおんがある世界はどうでしたか、と。

『けいおん』のオマージュとして見ると下ネタが多くアクも強い。日常系としてゆるくないし、話を展開させていくのに雑学的な内輪ネタに頼り、一つ一つのシーンにおけるギャグやオチもキャラをいじったりすることでなんとかつけるというパターンばかりでキレ味がいまいちだった点などが気になったが、『ばくおん』という一つの作品として見ると、エロや笑いにあるしょうもない部分に含まれている要素にまるで昔読んでいたコロコロコミックのような幼稚っぽさが良い意味で出ていた作品だったとは思う。
                 
        

ばくおん!! 第11話「じてんしゃ!!」 (アニメ)

                 
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ある日、恩紗が急に倒れてしまう。一緒にいた自分が原因なのではないかと不安になる凜。担任の猿山は、恩紗は原因不明の奇病で、お見舞いも控えるように、と言う。「私から何かうつったなら、私がその奇病にかかってるってことじゃない。でも、私は病気じゃない!」。意を決して恩紗の家を訪れた凜は驚くべき光景を目にする!一方、路上では今日も自転車乗りとバイク乗りの暗闘が繰り広げられていた。果たしてその結末は……。

・自転車乗り、無茶な価値観を振り回しながら交通弱者であることを盾にしてバイクや車で張り合う無謀な走りをするが、最後は自爆する、という形で揶揄されていた。

・恩紗、スズキ愛好症にかかるも無事に治る。治ったことに不満を抱く凛。凛も病気であることが示唆されている。

・晴れてバイクの免許を取得した千雨のバイクのチョイスで競い合うバイク部員たち。結局、千雨が選んだのはスクーターで恩紗に馬鹿にされるが、かの有名なレーサーもバイクは公道を走るものではないと言っている、スクーターはバイクじゃないから公道を走ってもいいですよねとレーサーとしてのプライドのある千雨に切り返されてしまう。

全編に渡って、何かを常に馬鹿にしていないと気が済まないような捉え方によっては酷いエピソードであったが、それらにいちいちオチがついててキレがあり久しぶりにコメディとして楽しめた回だった。
                 
        

ばくおん!! 第10話「こうはい!!」 (アニメ)

                 
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ゲームセンターで由女と遊んでいた千雨は、バイク型のゲーム機に挑戦する。ところが脚が届かず、本物のバイクとも違う動きに大クラッシュ!偶然出くわした羽音、恩紗、凜が次々挑戦するのを見て、千雨もリベンジに挑むが……。後日、新部長となった恩紗は、千雨をバイク部にスカウトすべく自分たちのバイクへの試乗会を企画する。自分はサーキットでしか乗らないと言い張る千雨。実は彼女には「公道では乗らない理由」があった。

レーサーとしてのプライドや自分の身長の低さへのコンプレックスなどからバイクに乗って楽しむことへの願望を抑えこみ、なかなか素直になれない千雨だったが、羽音たちのスカウトによりバイク部に入ることになる。そこで、まずは免許を取るために教習所へと通う。ところが、実は自分がプロレーサーの娘だったということで教官からはまともに教えてもらえない。千雨も意地を張ってしまい、分からないことを聞けないままハンコだけが教習簿に押されて時間が過ぎる。対照的に教官から親身に教えてもらっている聖がどんどん上達していくのを目の当たりにし、千雨は焦リ出す。

思春期の頃にある人に素直に聞くことの出来ないもどかしさはバイク乗りだけではなく、多くの少年少女のあるあるネタになっていて、想像の世界だけでは完璧なのだけど現実の己の姿とのギャップが大きいことも含めて千雨というキャラクターは等身大の我々としてうまく表現されていたように感じた人もいたのではないか。ただ、羽音達の時もそうだったが、教習所ネタは結構面白いのでもう少し尺を取って一つ一つのエピソードを描き込んで欲しかったところではある。
                 
        

ばくおん!! 第9話「しんにゅうせい!!」 (アニメ)

                 
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受験シーズン到来!丘乃上女子を受験にきた由女と友達の中野千雨。校内では案内係のバイク部が、口バイクで受験生へのアピールにいそしんでいた。実はポケバイレーサーという千雨は有望な後輩かと思われたが、何故かバイク部には興味のない様子……。春は出会いの季節であり、別れの季節でもある。3年生である来夢先輩のため、羽音たちは来夢先輩がいなくてもしっかりやれることを証明し、送り出そうとするのだが……。

いよいよ2年生になる羽音たちは新入生をバイク部に勧誘するための活動に奔走する。その中で入ってくれそうな子が羽音の妹の由女の友達である千雨。おいおい、世間は狭いなと思いつつ、千雨はポケバイレーサーであるとのこと。どうやらネックは身長の低さになりそうだが……。千雨の存在自体は今回からOPにちゃっかり加えられているので、入部が既定路線であることは視聴者には分かっていた。

けいおんでいうところのあずにゃん的なポジションになるんだろうが、千雨は眠たそうな表情とテンションでありながら熱いものを秘めており、気怠そうな顔のまま感情を爆発させてみせる時のギャップが魅力的。妹の由女はこれもけいおんリスペクトかどうやらバイク部には入らなさそう。何でもかんでもバイク部に入れればいいってもんじゃないしね。由女にはバイク部外の存在として作品を盛り上げてもらいたい。

そして、来夢先輩は卒業かと思いきや留年というこちらもお約束的に既定路線ネタ。まだまだ高校生活を送るらしい。これはけいおんにはなかったパターンだが、けいおんオマージュだからこそ存在するメタなネタと考えると様々な解釈が生まれ、深みが出てきそうだ。果たしてアニメを見ている大きなお友達はピーターパンなのだろうか。
                 
        

ばくおん!! 第8話「ふゆやすみ!!」 (アニメ)

                 
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バイク部で唯一まだ無免許の聖。誕生日に向けて、部室前で恩紗による特訓が始まる。使うバイクは、ニコイチモータースから早川が買い取ったスーパーカブ。だが練習はなかなかうまく進まない。一向に上達せず、ついにキレた聖はスレッジハンマーを持ち出して……!?そしてついにやってくる冬休み。クリスマスは羽音の家でパーティー、お正月は初日の出を見にツーリング…と寒さも気にせず?バイク三昧!

8話目にして冬休み。まあ、『けいおん』もそんな感じだった気もするけど。クリスマスから正月に初日の出を拝みに犬吠埼へとツーリングするまでを相変わらずのコメディテイストで描かれているが、デジャブな展開ばかりで北海道編の方がずっと楽しかったところが切ない。
                 
        

ばくおん!! 第7話「ぶんかさい!!」 (アニメ)

                 
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聖がレースを盛り上げるために計画していたのはなんと「賭けレース」。そして校長のたづ子もある思惑があって許可していた……。文化祭当日、バイクスーツならぬメイド服でレースの宣伝にいそしむ羽音たち。その甲斐あって大盛り上がりのレースがいよいよスタート!真っ先に飛び出したのは来夢先輩のカワサキエプシロン。だが、その直後に来夢先輩がまさかの転倒!?

文化祭で賭けレース。勝ったのはリアルの世界では燃費問題で騒がれている凛のスズキ(カタナ)。たまたまなんだろうが、それも含めてギャグが満載で面白い。

来夢先輩が勝つと確信した校長先生が親から結婚資金として借りてきた300万円をつぎ込んでしまうが、結局スッてしまうというネタが、行き遅れ女の悲哀と重ねられていて、登場人物のほとんどが女であってもとことん男のための作品なんだなあと改めて思わされた。
                 
        

ばくおん!! 第6話「じゅんび!!」 (アニメ)

                 
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文化祭が近づいてきた。「我々バイク部は、レースを行うこととする!」と宣言する恩紗。みんなでレースを盛り上げる方法を考えているさなか、校長のたづ子は来夢先輩を呼び出して新車を自慢していた。それをきっかけに、かつて来夢先輩とオートレースに出かけた日の思い出を語り出すたづ子……。数日後、聖はレースに向けて「バイクの改造」を提案する。レースに向けてそれぞれが考える「改造」とは!?

文化祭の出し物にバイク部をアピールするためのレースを行うと宣言する恩紗。レースに向けてバイクのチューニングや改造を行う過程をほのぼのコメディタッチで描いている。凛がいじられ役なのは相変わらずなのだが、勢いが弱い。下ネタも控えめで、メカニック関係のネタを多めに盛り込みながら今回はすごくまったりしていた。こんな『ばくおん』もあるんだなと。嵐の前の静けさなのかもしれないが。
                 
        

ばくおん!! 第5話「つーりんぐ!!」 (アニメ)

                 
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ついにやってきた北の大地・北海道。テントで目覚めた朝、聖の「ワルの皆さんはどれほどのスピードを出したことが?」の一言から、スピード自慢がスタート!触発された凜は一人になって自らの最高速へチャレンジする。唸るカタナのエンジン。だが、その前にキタキツネの親子が飛び出して……。そんなこんなで旅は日本の最北端・宗谷岬へ。そこに海を見てたそがれる女性がひとり。その女性がなんと突然バイクで海にダイブして!?

北海道編の続き。セイコーマートで昼飯買ったりと北海道に関する小ネタを挟みつつ宗谷岬に向かう一同。辿り着いた先で待っていたのは彼氏にフラレて傷心の猿山先生だった。ここで会ったのも何かの縁とバイク部の顧問になってもらうためにご機嫌取りを始める羽音達。だが、猿山先生は酒癖が悪く、酔うと同性愛者になってしまい、哀れバイク部の面々はケダモノと化した先生によって無惨にひん剥かれてしまうのだった。これじゃ男に振られるわけだわとうんざりしながら呆れ果てる一同と共にうんうんと視聴者として頷いてたら、締めでは何故か羽音が自ら水着姿で全身を使ってバイクを洗い出し、周囲もそれに釣られていくというノリノリの着エロ展開に。

ばくおんは今回も全くぶれることなく、明るいエロアニメでした。
                 
        

ばくおん!! 第4話「おんせん!!」 (アニメ)

                 
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夏休み、プールサイドの羽音、恩紗、凜の間で泊まりがけのツーリングの話が盛り上がる。聖も交えて羽音の家で会議を開く4人。候補にあがるのは北の大地・北海道。そこで語られる凜の北海道の思い出。夜遅くまで話し込み、羽音たちは北海道行きを決める。かくして波乱ばかりの北海道ツーリング旅行が幕を開け、なぜか長時間の過酷なレース「キャノンボール」が始まることに!?

夏休み入った羽音達は ライダーならお約束である北海道ツーリングの旅に出かける。フェリーに乗り遅れて青森まで夜通しバイクで移動する羽目になったり、コメディらしくドタバタとやりながら最後は温泉で女の子達を脱がせるサービスシーンで無理やり締められていた。相変わらずコンプレックスを刺激しつつも明るさが突き抜けた前向きな笑いのネタを提供し続けているのが楽しいのだが、それだけに学校から飛び出した外の世界の話をメインに据えたほうがいいんじゃないだろうか。と今回のエピソードを見て感じた。
                 
        

ばくおん!! 第3話「でびゅー!!」 (アニメ)

                 
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ついに免許を取った羽音。どんなバイクを買おうか考え、中古車情報誌を見ていると、ある中古バイクショップが目にとまる。その名前は「ニコイチモータース」。「その店はやめといたほうが……」と恩紗は言うが、ダメならほかの店にすればいいし、という凜に押し切られ、3人はニコイチモータースへ向かう。羽音は運命のバイクに出会うことができるのだろうか。バイクを買ったあとに待っているのは、楽しいツーリング!?

ついに免許を取得した羽音。恩紗の家のバイクショップでバイクを買い、バイク部でのツーリングに出かける。キャラをいじり倒すギャグが相変わらず面白い。凛が晒け出していたが、バイクに乗ると感情が昂ぶったり童心に帰ってしまうのはライダーあるあるなのだろう。

ネタが少しマニアックになったり、やたら下ネタが仕込まれているのはもうこういうアニメなのだと割り切ることにした。なんでも原作はもっとその路線で突っ走っているようで、アニメ版はこれでもマイルドになっているんだとか。そうだよ、バイクはマニア、エロ、危険。この3大ロマン要素がないときっと話が進まないんだ。今回の話ではいつもメットを被っていて素顔を見せたことのない来夢先輩が実は過去の事故で死んだ女子高生の幽霊なんじゃないかと示唆されている。もうなんでもありと思わせながらも、永遠の(女子)高校生、永遠のバイク部という響きはバイク乗りの気持ちをくすぐりながら憧憬を作り出している要素であるのかもしれない、と考えるとなかなか趣深い。
                 
        

ばくおん!! 第2話「がっこう!!」 (アニメ)

                 
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少女時代の鈴乃木凜。大好きな父親が語る、カタナ1135Rの魅力。そのバイクを買うためには、カタナに対する熱い思いが込められた作文が必要なのだという。少女の凜は思いを込めて作文を書く……。ついに免許をとって、父の思い出のスズキGSX400S KATANAで登校した彼女に興味津々な、バイク部の羽音と恩紗だったが…。そしてバイク部に新たな入部希望者、三ノ輪聖がやってくる。

ゆるゆるコメディでバイクもライトからコアまで幅広く受け入れられそうなネタをチョイスしてジョークで包んでみせているところにセンスの良さを感じた前回だったのに、今回ではスズキ至上主義とそれを鼻で笑うホンダ乗りというゲハ論争のような様相を呈していて一気にマニアックになってしまった。このこだわりの強さがバイク乗りとしてのリアルであったとしても、何もそれを女子高生にやらせなくてもいいのではないか。やってもいいけど、そこのところのコンプレックスをオブラートに包んでウィットに表現するための萌え表現なのでは、と思ったけど、萌アニメでは女子高生がやるという時点で既にそうなっているという設定なのかも。

今回のエピソードで一番趣きを感じたのは、かなり抜けたことがあるまさに平沢唯レベルの天然な主人公がバイクの声に導かれていくうちに自然と乗りこなしていくという過程で、この辺の感覚はなかなか興味深かったし、特に努力するシーンを描かずに主人公のような人間でも簡単に(というわけでもないが)バイクに乗れるようになるという強引なプロットを様々な解釈が出来そうな比喩表現を用いてのファンタジー的な演出で視聴者を魅了してコンセンサスを得ていたのは見事である。
                 
        

ばくおん!! 第1話「にゅうぶ!!」 (アニメ)

                 
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丘乃上女子高等学校の新学期。長い坂道を登り切ったところに建つ校舎の前で、佐倉羽音はバイクに乗った天野恩紗と出会う。バイク通学OKだから丘乃上女子を選んだという恩紗は、放課後さっそくバイク部へと羽音を誘う。そこにはフルフェイスのメットをかぶった川崎来夢が一人待っていた。バイクの魅力を尋ねる羽音を、来夢先輩はカワサキZX-12Rに乗せて走り出す。エンジン音、震動、風の強さ……。羽音の心が動き始める。

バイクに魅せられた女子高生達のゆるい青春部活アニメ。けいおんのオマージュ作品として意識的に制作されているらしく、主人公のちょっとおつむの弱そうな天然ぶりとそれを活かしたコミカルな展開は確かにけいおんを彷彿とさせる。バイクの知識ネタもマニアックになりすぎずにライトなものでありながらもツボを押さえており、自分のようなずぶの素人でも楽しめるし現役ライダーなら共感出来そうなあるあるネタまで揃っていて、受け皿が広そう。

コメディとして見ても四コマを原作としたけいおんと同じくシチュエーションごとにくどさがない程度のキレの良いオチで締められていて小気味良い展開が楽しい。登場人物も短い尺の中でキャラをきっちり立てており、第1話にして早くも作中に馴染ませているのは見事。

あえて云うなら、胸(おっぱい)を掴んだりあるいは胸のサイズそのものをネタにしたり、けいおんに比べると性的な描写に躊躇いがなく、ちょっとアクやエグみのようなものを感じさせたところが気になるが、これについては萌えアニメの都合上、主要な登場人物が女の子だけで占められていてもバイクはやはり男のロマンであるのだというある種のメタメッセージが込められているということなのかもしれない。
                 
    
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