ひぐらしのなく頃に解 第23話 祭囃し編 其の拾 「血戦」 (アニメ)

                 
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梨花を捕らえるため、再び追跡を開始する山狗部隊。
圭一たち部活メンバーは入江につけられていた発信機を逆手に取り、山狗部隊の大半を裏山に誘い込む。
作戦は功を奏し、山狗は沙都子のトラップに易々と翻弄されるのであった。
一方、別働隊として富竹を救出するため診療所に向かった赤坂たちに迎撃システムの毒ガスの脅威が!?タイムリミットまであと2分。打つ手はあるのか…?

襲い掛かる山狗部隊を様々なトラップを駆使して手玉に取って見せる部活メンバー達。子どもたちにきりきり舞いにさせられて、鷹野も激昂し、平常心を失う。その様子を小此木が醒めた目で見つめながら先を見据えた対策を冷静に講じようとするシーンは、真の黒幕は鷹野ではなく小此木である可能性を示唆している。

また、部活メンバーの奮闘に敵の戦力や注意が集中していることが陽動として機能し、葛西・詩音・入江の三者による入江診療所への侵入と富竹の奪還に成功していて、富竹さん忘れられてなくて良かったね、と思うと同時に、富竹を殺しておかなかった鷹野の甘さがここでも露呈されていた。

更に、死んだと思われていた悟史が植物人間の状態ではあるが本当に生きていて、入江診療所内で彼に対する雛見沢症候群の治療がずっと続けられていたという事実が確認される。これを詩音の想いが報われるようなシーンに演出しており、物事は梨花にとって全てうまく運んでいるように映るが、視聴者としてはどうも迫力が伝わってこず、見ていてこれでいいのかと小首をかしげる出来なのが寂しい。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第22話 祭囃し編 其の九  「攻防」 (アニメ)

                 
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必死の抵抗も空しく、富竹は山狗に拘束されてしまった。入江は圭一たちに急を知らせるべく診療所から脱出を図るが、
追撃を受け、車ごと谷底に落ちてしまう。
そこへ偶然通りかかった詩音と葛西に助けられ、部活メンバーの隠れる園崎家の地下祭具殿へ辿り着くが、山狗にその場所を知られてしまった!
小此木率いる精鋭部隊による制圧作戦が始まり、次第に追い詰められていく圭一たち。このまま全員が捕まってしまうのか…!?

富竹が山狗に拘束されてしまう。更に入江も窮地に陥るが、偶然通りかかった詩音と葛西によって入江はなんとか助かる。しかし、梨花たちと合流した先で待ち受けていたのは更なるピンチだった。山狗との攻防の末に、詩音と葛西は人質として捕らえられ、交換条件として要求された梨花はあくまでも全員生き残るということが悪夢を終わらせるためには必要なのだという考えに基づき、犠牲を出さないようにするために山狗の前に姿を現す。梨花の身柄を確保すると山狗はお約束のように約束を反故にし、圭一達の処分を決めて悪役をしっかりと演じるが、そこに今度は赤坂が登場し、皆の絆の力で危機を乗り越えていくことになる。

やはり展開が出来過ぎな感じは否めないのだけど、一番気に入らないのはどうしてそんなに出来すぎた展開になるのかといったところに対してのフォローの描写がないところで、今までであれば詩音が狂人になればそれは実は雛見沢症候群のせいで、圭一が妄想癖に取り憑かれてバット振り回したのも雛見沢症候群のせいで、レナが校舎に人質を取って立て籠もったのも雛見沢症候群のせいという、要するに大体雛見沢症候群のせいであったとはいえ、一応、それぞれの事象が何故起きたのかの理由が説明されてきたのに比べると、そういったことを思わせる描写が今のところはほとんど見られないのだ。実際は、今回の奇跡のような展開は神である羽入の神通力のようなものが影響しているのだろうけども。

それと、富竹がほとんど忘れられていて、惨劇を回避するための必要条件の一つである全員が生き残るという課題の「全員」の中に富竹は入っていないのだろうかとかそんなことが気になった。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第21話 祭囃し編 其の八  「48時間」 (アニメ)

                 
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運命の日、綿流し当日を告げる朝陽がまさに昇らんとする刻。勝利を確信した鷹野の元に突如、死後48時間を経た梨花の死体が発見されたという緊急連絡が入る。
女王感染者である梨花の死、にも関わらず雛見沢が平穏なのは何故か!?
大混乱に陥る鷹野、そして山狗部隊。しかしこれこそ部活メンバーの考えた秘策、そして大石の協力の証だったのだ。
プロの特殊部隊を相手にどこまで騙し通せるのか? 自らの人生をも賭した大石の一世一代の大芝居が、いま、幕を開ける…!

梨花が既に死んでいて48時間が経過していることを耳に入れるが、女王感染者が本当に死んでいるなら雛見沢村の住人たちが無事なわけがない、これは誰かの策略よと読み切るも動揺を隠せない鷹野。でも、富竹が裏切り者であることを把握し、入江も実はそうなのではないかと当たりを付けるところは流石である。ただ、梨花サイドにしろ鷹野サイドにしろどちらも話が出来すぎていたし、大石が所轄を丸め込む過程も描写されていないので、視聴者としてはただただキョトンとしてしまうばかりで置いてけぼりにされてしまう内容になっていた。

最後に富竹が山狗に囲まれて窮地に陥っていたが、富竹が毎回狙われるというその歴史の必然性とそれを齎す執念のようなものが何なのかもよく分からない。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第20話 祭囃し編 其の七  「トラップ」 (アニメ)

                 
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惨劇をくい止めるために必要なのは、全員の結束。
一人でも欠けてはならない…それが過去の世界で梨花が学んだ全てだった。梨花は富竹と入江に対し、陰謀の裏側に鷹野がいる可能性を指摘する。そこへ大石と赤坂も現れる。赤坂との再会を喜ぶ梨花。
さらに真相を知らされた部活メンバーも快く協力を誓う。いよいよ頼もしい仲間たちが揃った!そして皆が考えた奇策とは…
果たして、鷹野の計画を阻止する術はあるのか!?

梨花と羽入は部活メンバーだけでなく、赤坂や大石、そして入江に富竹までを取り込むことに成功し、鷹野包囲網を形成する。順調に物事が進むのを拍子抜けしながら見ていて疑問に思ったのは、やはり鷹野の殺害を一番に優先するという選択肢では駄目なのかということだが、今回のエピソードでは鷹野は本当の黒幕ではなく、他に鷹野を操っている存在がいるのではないかという仮説が立てられていたので完璧に惨劇を食い止めるには大掛かりなプロジェクトが必要なのだろう。

大石と赤坂はまだしも、入江と富竹が梨花の主張を鵜呑みにしてまるで操り人形のようになってしまうのは、入江と富竹にも別の世界の記憶が残っているからなのか、それとも羽入の神通力のようなものが影響しているのだろうか。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第19話 祭囃し編 其の六  「幕開け」 (アニメ)

                 
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再び巡る昭和58年6月、圭一に続いて転入してきた「古手羽入」。過去の世界でずっと逃げ続けてきた羽入が、梨花と共に運命に立ち向かう決意をしたのだ。部活への入部を志願した羽入は、晴れて部活メンバーの一員として迎えられる。
一方その頃、警視庁公安部には一人前の刑事に成長した赤坂の姿があった。新しい世界で、何かが変わろうとしている…ところが梨花の様子がおかしい。前の世界でついに知った「敵」を忘れてしまっていたのだ…!

再び戻ってきた昭和58年6月。どうやら運命に抗うためには皆の心を一つにする必要があるようだということで、覚悟を決めた羽入が「人間」として圭一達の学校に転校という形で現れる。梨花も羽入も当初は黒幕が鷹野であるという記憶を失っていたが、羽入が人間となって実際に鷹野と出会うことで記憶を取り戻し、今度こそは運命が変わることを予感させる。

なぜ鷹野が梨花を殺して雛見沢村を滅ぼそうとしているのかということについては、組織内での派閥争いが原因ではないかという仮説が魅音達によって立てられているが、あの皆殺し編での鷹野の狂気ははそれだけでは到底納得のいくものではないおぞましさがあったようには思う。極度の緊張状態にあった鷹野の人間らしさの発現であった可能性もあるが、魅音の仮説も含めて何らかの認知バイアスをかけて視聴者を騙す仕掛けになっているのではないかと考える方が妥当だろう。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第18話 祭囃し編 其の伍  「最後の駒」 (アニメ)

                 
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昭和57年、6月。沙都子と叔母の確執に悩む悟史。沙都子のために「部活」を提案する魅音。茨城から雛見沢に戻り、新しい生活を誓うレナ。4年目も起きてしまった、連続怪死事件…“オヤシロさまの祟り”。
その直後、悟史の様子がおかしくなる。彼の“転校”の真相とは…
そして昭和58年。役者は揃い、雛見沢に「新しい風」が吹き始める!

4年目に起きたオヤシロ様の祟り、それは雛見沢症候群が急性発症した悟史が沙都子と仲の悪い叔母を殺したというものだった。異変に気づいた入江が悟史を緊急入院させているので失踪については入江機関が絡んでいると見ていいだろう。逆に、以前のエピソードで関与が疑われていた園崎家についてはシロであることが改めて強調されており、園崎の婆さんに至っては村を換気するために新しい風が必要だと考える未来志向の善人としての姿に描かれることで積極的にフォローされていた。一方で、悪いことは雛見沢症候群と鷹野に積極的に押し付けていくスタイルで全ての方を付けようとしているので、色々なところから毒気が抜け過ぎていて、それはそれでどうなんだという気もする。

新しい風というのは主に転校生として村に入ってきたレナと圭一を指すが、タイトルになっている「最後の駒」に該当するのは梨花によれば羽入であるとのこと。視聴者にとっても謎の多いこの羽入という存在は言及のほとんどなされていない未開拓の状態であるので、今後の展開に対して期待したい。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第17話 祭囃し編 其の四  「謀略」 (アニメ)

                 
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昭和55年、綿流しの日。沙都子は”事故”で両親を失ってしまう。
一方、その翌年にかけて、入江機関で行われていた雛見沢症候群の研究は「女王感染者」古手梨花の協力により、目覚しい成果を上げていた。
ところがその研究に梨花の母が反対し始め、梨花の協力を得られなくなった研究は頓挫してしまう。
そこで失意の鷹野がとった行動とは…。

沙都子、雛見沢症候群の末期であるレベル5であると診断され、沙都子の両親を殺したのも沙都子自身あることが示唆される。その沙都子を救うために女王感染者の梨花が雛見沢症候群の研究に協力するのだが、梨花の両親が反対をし、研究が中断になってしまう。そこでオヤシロ様の祟りを利用して、鷹野は梨花の両親を殺してしまう。ポイントとしては、沙都子自身はオヤシロ様の祟りにどれだけ関わっているのか、そして鷹野自身も雛見沢症候群に罹っているのではないかというところだろうか。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第16話 祭囃し編 其の参  「終わりの始まり」 (アニメ)

                 
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様々な人々の思惑を含んで雛見沢に設立された入江機関=入江診療所。
ダム計画を巡る村人どうしの対立、その矢面に立ってしまった北条家。
沙都子と叔母の不仲の狭間で苦しむ悟史。
行き詰る「雛見沢症候群」の研究。
そして、一年目のバラバラ殺人の発生。
いよいよ“オヤシロさまの祟り”と呼ばれる連続怪死事件が幕を開ける…

雛見沢村でのダム計画を巡り、反対運動が盛り上がりを見せるが、より良い生活のためにダム建設を推進し、立ち退きを受け入れようと主張する北条家を中心にした派閥もあり、双方が激しく対立する。

この北条というのが、沙都子の叔父の兄弟というだけあってどうせ金に目が眩んだだけなのだろうと思わせるに十分なガラの悪い男で、あまり良い印象を抱かせない。これはもちろん制作サイドの狙い通りで、つまり今までのエピソードでは北条が一方的な被害者として描写されていたが、それはミスリードで実際はどうもそうではなく、園崎家を中心とするダム建設反対派にも一定の理があるのではないかと思わせるし、視聴者の立場としてはこの村から離れることを理屈ではなく生理的に嫌がることはごく自然な生存欲求に基づいていることが既に分かっている。

それを伝統などにすり替えて対抗するところはさもありなんといった感じではあるのだが、ダム建設反対自体が実は雛見沢症候群を研究する鷹野にとっても都合が悪いのではないかと考えると、これから鷹野と園崎家を中心としたダム建設反対派の利害が一致して物事がとてつもないおぞましさを伴いながら動いていく可能性もあり、一つ一つのシーンが角度を変えて見てみるとまた違った光景になるところまでを含めて、様々な警句や皮肉が織り交ぜられていて示唆に富む。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第15話 祭囃し編 其の弐  「蠢き」 (アニメ)

                 
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逃走に失敗した美代子は施設の職員によって捕まり、凄惨な拷問にかけられる。
しかしそこへ、高野一二三が美代子の養育者として名乗りを上げたことで事態は一転する。
無事に引き取られた美代子は一二三の研究の手伝いをしながら平穏な日々を送るが、やっと手に入れた人並みの幸せも、そう長くは続かなかった…。

美代子(鷹野)は施設からの脱出を試みるも職員に捕まり連れ戻されてしまう。しかし、拷問にかけられそうになった時に高野一二三が養育者として現れ、美代子を助ける。以降、美代子は高野の下で研究の手伝いをしながら過ごすが、高野の研究が認められないことで悔しい思いをし、その無念を晴らすために必死に勉強に取り組むという強い意志の正体が描かれていた。

だが、なぜそれが雛見沢村の大虐殺に至るかまでは今回の話ではよくわからなかった。幼少の頃のトラウマがあったとはいえ、高野に引き取られてからの美代子は健やかに育っているように視聴者の目には映る。しかし、だからこそ狂気が映えるというものなのかもしれないし、敬愛する高野(の研究)に対する美代子の執着や自身の多くのものを捧げてきたことに対する誇りを考えると、この時点で少し怖くなってもくる。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第14話 祭囃し編 其の壱  「三四」 (アニメ)

                 
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昭和五十八年の雛見沢を巡る運命。
それは幼き日の鷹野三四と、雛見沢症候群の研究者・ 高野一二三との因縁からすべてが始まった。
終戦間もない昭和二十年代。
田無美代子は両親の突然の事故死により、施設で地獄のような生活を強 いられていた。
その状況から逃れるため、美代子は友人達と施設脱走を計画するが…。

今回の話から祭り囃し編に入り、雛見沢村における怪死事件や大災害(大虐殺)の首謀者である鷹野の生い立ちが明かされていく。幼い頃に両親を亡くした鷹野は施設に入れられるが、そこでは虐待が日常的に行われる地獄のような生活が待ち構えていたというもので、あれだけの狂気に取り憑かれるのにはやはりそれなりのバックグラウンドがあるのだ、とベタではあるが説得力を持たせようとしている。
                 
        

ひぐらしのなく頃に 誓 (映画)

                 
劇場版「ひぐらしのなく頃に 誓」スタンダードエディション [DVD]劇場版「ひぐらしのなく頃に 誓」スタンダードエディション [DVD]
毎年六月の村祭りの夜、一人が消えて一人が死ぬ ――
都会から離れた寒村、雛見沢で毎年起こる不可解な事件の数々。祟りなのか、陰謀なのか、そしてまた祭りの日が訪れる・・・・果たして今年も惨劇は繰り返されるのか・・・。
絶望的な状況に屈せず、この惨劇に挑め。

2009年の日本映画。

ひぐらしのなく頃にの実写映画版の続編で、家庭環境のストレスなどからレナの雛見沢症候群が発症してしまう『罪滅し編』が題材にされている。前作同様、あるいは前作を見ないで鑑賞に臨んだ場合は前作以上に、原作を知らないと分かりにくくてどうしても置いてけぼりにされてしまうような展開になってしまってはいるものの、あの圭一とレナが学校の屋根の上で決闘するところなどを忠実に再現する形で真剣に作っているところは評価できる。ただ、全体の出来としては登場人物が無理やりコスプレをさせられながら演じているようなシュール感が漂うものであり、この作品自体が何かの罰ゲームなのではないかとも考えてしまった。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第13話 皆殺し編 其の八  「終末」 (アニメ)

                 
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護衛を約束してくれた大石刑事の到着を待つ梨花たち。
しかし、そこに現れたのは大石ではなく、秘密部隊「山狗」の暗殺者たちだった。
沙都子のトラップで間一髪奇襲を避けたものの、逃げ込んだ裏山で部活メンバーと山狗部隊の大立ち回りが始まる。
なんとかして活路を開こうと奮闘する圭一たち。しかし、絶望という名の凶弾が……。

圭一達は、自分がオヤシロ様になるという野望を剥き出しにした鷹野と鷹野に率いられる「山狗」に対して抵抗を試みるものの、次々と殺されていってしまう。結局、梨花の運命もまた繰り返される歴史の必然には抗えなかったのだが、ここで殺されても鷹野が黒幕であることがわかっていれば次の世界では運命を変えられるかもしれないと視聴者と同じことを梨花は考える。

しかし、そもそもその記憶を本当に引き継げるかどうかについては確証が得られないとのこと。つまり、今までの世界でも鷹野にたどり着いたルートも存在していたが記憶が引き継がれていないという可能性と共に梨花が単なる無能ではないことが示唆されおり、また諦念していた理由についても改めて補強されている。

ただ、梨花の記憶は消えても視聴者の記憶が消えることはないので、それを踏まえて次回以降はまた新しい歴史が紡がれていくのだろう。それにしても、鷹野がそこまでオヤシロ様に執着する理由は何なのか。鷹野こそ雛見沢症候群に罹っているように映ったのは何らかのメタファーになっているはずで、それは雛見沢村の閉鎖的な環境が影響を及ぼす特殊な人間性のようなものと通じているのかもしれない。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第12話 皆殺し編 其の七 「雛見沢症候群」 (アニメ)

                 
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富竹と鷹野の死を大石から知らされた梨花は、自分を取り巻く状況に疑念を抱き始める。
黒幕の存在を疑う梨花。しかし確証は見つからないまま、焦りだけが募っていく。
翌日、学校を休んだ梨花の自宅に部活メンバーが訪れた。
そこで遂に覚悟を決めた梨花より『雛見沢症候群』の全貌が語られる…。

梨花を守るために集まった圭一たちに対して梨花の口から雛見沢症候群について語られる。雛見沢症候群とは雛見沢村の風土病で村の人は全員これにかかっており、村から離れたり強いストレスが加えられると発症するのだという。なぜ雛見沢村にいると発症しないのかといえば、それは梨花が女王感染者で発症を抑えるフェロモンのようなものを発しているからだという。なるほど、これで梨花が毎回殺されていることに合点がいく。

黒幕(鷹野)が梨花を殺して雛見沢村を滅ぼす動機がなんなのかといったところはまだ不明だが、鷹野が黒幕だということまでわかっていれば、仮にこのエピソードで梨花が殺されてしまっても次のエピソードでは逆に鷹野さえ殺してしまえば解決するのではないか? と視聴者的には思うのだが、どうだろうか。

とりあえず運命を変えられる千載一遇のチャンスが巡ってきたこのエピソードで梨花が生き延びられるかどうかについて考えてみたが、たぶん無理だと思う。梨花のところに向かっていた大石があっけなく射殺されてしまったし。丸腰の高校生以下の子どもたちが皆で祟りや病気や友情や運命の話をしている時に銃は反則だよね。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第11話 皆殺し編 其の六  「強い意志」 (アニメ)

                 
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圭一たち部活メンバー、さらに雛見沢住民全体の力によって、沙都子を巡る痛ましい運命は見事回避された。
そして、訪れる綿流しの祭り。
梨花はこの先に待ち受ける次なる惨劇を避けるため、富竹と鷹野に精一杯の警告を発する。
一方、雛見沢を巻き込む陰謀がその裏で動き始めていた…。

沙都子を救うことには成功するものの、富竹の死は回避されない。そして実は山狗を操り、梨花とそして雛見沢村の人々の命を狙う「強い意志」の正体は鷹野であったことが判明する。

100年かかって梨花が辿り着いた真相、それが鷹野の終末作戦ということになりそうだが、人生を何度も繰り返し、わずかな差異からファクトをつぶしていってようやく明らかになる黒幕の正体が鷹野という案外に淡白な結果は、同じ時間を繰り返して幾度と無く死を体験してきた梨花がそれほどの諦念を抱いていたということを改めて表しており、また人生というものを一度や二度ぐらいやり直してみてもそれほど劇的な効果はないというテーマもありそうで、なかなか示唆に富んでいた。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第10話 皆殺し編 其の伍  「対決」 (アニメ)

                 
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圭一たちに対し、児童相談所への働きかけを止めるように押し寄せる圧力。
それは、他ならぬ雛見沢の長老たちの意向だった。
その老人たちに真っ向から相対する圭一、レナ。
はたして、彼らを説得することが出来るのか?
“口先の魔術師”前原圭一の真価をここに見よ!

圭一たちは園崎家を味方につけることに成功し、雛見沢の総力を結集させて児童相談所に圧力をかける。これで沙都子は叔父の虐待から沙都子は救われるのだろうか。

しかし、沙都子ネタでえらい引っ張ってくれる。今までと比べるとテンポが悪くて間延びしているが、これは単なる尺稼ぎではなくて、児童虐待がそれほど深刻なテーマで制作サイドが訴えたいものだからなのか、それとも物語の重要な部分を構成しているからなのか、それは分からないが、これだけ尺を取ることで思うのは沙都子を救っても梨花は救われないのだろうなということで、むしろ沙都子を救うことで何かの新たな引き金を引いてしまうことが示唆されているようにすら感じた。それだけ雛見沢村が一体となる姿が不自然だし、あまりに滑稽に映る。

結局のところ、梨花を毎回殺そうと画策している首謀者的な人間(恐らく謎の組織を動員できた入江周辺)が誰なのかという疑問が前提にあって、そこに繋げてみると、これ(一連の沙都子救出のプロセス)が止められないのは、梨花が殺されるという運命にとっては割とどうでもいいか、あるいはむしろ首謀者にとって都合が良いということまで考えられてしまうのだ。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第9話 皆殺し編 其の四  「交渉」 (アニメ)

                 
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児童相談所と圭一たち部活メンバーとの駆け引き。
それは、大人も巻き込んでの大掛かりな動きになろうとしていた。
Kの盟友・亀田やエンジェルモート美女軍団、さらには入江や鷹野まで圭一たちに協力してくれることに。
そんな中、三日ぶりに登校してきた沙都子は教室内で突然パニックを起こす。
もはや沙都子を救うためには一刻の猶予も無い!

大人たちを巻き込んだ圭一たちの児童相談所への熱心な働きかけが実り、沙都子が3日ぶりに登校してくる。沙都子は本当に叔父に虐待されていたようだ。

これで1話まるまる費やすってどうなのとは思ったが、梨花が運命を変えるために傍観者であった自分の立場を変えようと奮い立つところは今までの梨花に対しての視聴者のもやもや感に対しての回答が用意されていて良かった。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第8話 皆殺し編 其の参  「揺らぎ」 (アニメ)

                 
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沙都子の叔父が雛見沢に帰ってきた。
梨花に突然押し寄せる不安の影。
沙都子を助けるため、方々で助けを求めるが、赤坂の不在、頼みの綱であった鷹野たちも動きが取れず、非情な運命を思い知り絶望しかかる梨花。
そんな中、圭一たち部活メンバーもまた状況を知り、何としても沙都子を救う最善手を考えようとする。
果たしてその手段とは…?

雛見沢村に帰ってきて叔父と同居することになった沙都子は学校を休むようになる。これは虐待だ、これを止めないと運命は変えられないと梨花は立ち上がり、入江や鷹野に「ヤマイヌ」なるものに動いてもらえるよう頼み込む。ひょっとして叔父より入江と鷹野の方がやばいんじゃないかと視聴者は思うわけだが、入江と鷹野に断られた梨花ももしかしたらそう思ったのかもしれない。結局運命は変えられないのかと涙を流す梨花のために動くのが圭一たち部活メンバーで、児童相談所に相談して動いてもらうがそのお役所的な仕事ぶりに憤る。

せっかく巡ってきた幸運という割には何かにつけて梨花がすぐ諦めてへたりこんでしまうのが気になるが、それだけ同じ時間をループするということは過酷で精神が擦り切れてしまっているということなのかもしれないし、あくまで梨花のポジションは狂言回しであるということでもあるのかもしれない。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第7話 皆殺し編 其の弐  「運命の変え方」 (アニメ)

                 
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綿流し祭の実行委員に指名された圭一。
その圭一が魅音に差し出されたおはぎに反応し、裁縫針入りのおはぎの件を「夢の話」だとして語りだす。
そしてそれにつられたように、他の部活メンバーたちも、それぞれが別の世界で体験した惨劇を夢の出来事として語った。
梨花はそれを、迷宮からの脱出への希望であると考える。

圭一だけではなく、他の登場人物たちもうっすらと他の世界の記憶を有していてそれに影響されていることが分かると梨花は運命を変えるために入江達に相談をする。どうやら入江達は「組織」を動かす力を持っていて、その組織に梨花の警護を頼むわけだが、どう見てもそれが梨花を殺した奴らなので入江達も怪しいということになる。当然、梨花はそれを分かっているだろうから、入江たちを罠にかけようとしているのだろうか。

それと、梨花は当然としても、圭一やレナも今まで辿ってきた世界の記憶を有しているのなら、大石や入江、鷹野なども記憶があるのではと疑問に思った。こういうのは考え出したらキリがないが、実は毎度殺されたり行方不明になっている富竹と鷹野がこの世界では他の世界での記憶を有していて梨花と同じように自らの身を守るために何かを謀っている可能性はありえる。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第6話 皆殺し編 其の壱  「迷路の法則」 (アニメ)

                 
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『この世界にはいくつかの法則がある…』

繰り返される惨劇の謎。
それを解き明かす鍵となるのは、三つの法則。
――再び昭和五十八年、六月の中旬。
神社境内裏の窪みで、ふいに目を覚ました梨花。
惨劇を回避する為に残された時間はわずか2週間という絶望的な状況。
今度こそこの迷宮を脱出できるのか?

新しく皆殺し編が始まる。穏当ではないタイトルだが、其の壱である今回の内容は穏当で希望を持って前進を始めていた。梨花はやはり死んだ後も記憶を持ったまま時間を戻して何回も大体同じ人生を繰り返しているようだ。ただ、梨花の他の登場人物も記憶がないだけで人生を繰り返しているようで、梨花は運命を変えるために圭一に探りをいれる。すると、圭一は記憶が戻らないものの、運命を変えるためのアクションを起こし始める。

なお、それぞれの世界では差異こそあれ、全く変わらない三つの法則があるという。それは富竹と鷹野の死、そして梨花が殺されるという事実で、これらが不変なのは何らかの強い意志や力が及んでいるのではないか梨花は考えているようだ。百年近くもこの同じ時間を生きていて何度も殺されたのに、自分では覚悟を持って何も変えられず、真実に全く近づけない梨花の無力さにがっかりさせられるが、それだけ絶望していて諦めの境地にいたということなのだろうか。むしろ、何度も殺されることで、誰よりも臆病になってしまっているのかもしれないが。または肉体が幼くても精神はもうとっくに擦り切れていて、それこそ好奇心がなくなってしまっているとか。ただ、詩音やレナが狂ってしまった時に立ち向かった梨花を我々は知っている。
                 
        

ひぐらしのなく頃に解 第5話 厄醒し編 其の四  「雛見沢大災害」 (アニメ)

                 
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綿流しの日から数日後のある夜、突然の襲撃を受け、梨花は不審な男たちに連れ去られてしまう。
沙都子はその現場を目撃したことで同じく命を狙われるが、逃走中つり橋から落下し、怪我を負いながら幸運にも一命を取り留める。
だがその後、村に戻った沙都子が見たものは、想像を絶する村の惨状だった・・・
後日、療養中の病院で沙都子は大石からレナの帽子を受け取る。
それは沙都子に何を伝えるものなのか?

運命は変えられないのか。雛見沢大災害と梨花の殺害がまた繰り返される。しかし、今回のエピソードでは生き残ったのがレナではなく、沙都子となっている。正確にいえばレナは消息不明なので生きている可能性もあるが、重要なのはそこではなく、今回のエピソードでもレナがまた物語の核心に迫っていて、何かが沙都子に伝わったというところだろうか。視聴者としては何らかの組織が動いているのは分かったのだが、魅音と詩音、そして圭一が何故揃って学校内で死んでいるのかが疑問ではあった。

結局、生き残った沙都子も搬送先の病院で謎の組織の一員か協力者と見られる看護師によって殺されてしまう。この徹底ぶりだからやはりレナも殺されているのかもしれないが、そこまでの組織がこのアニメに存在していたなんて……。レナがいつぞやのエピソードで言っていたように宇宙人の仕業なんだろうか。自分としては、あえて大石が与り知らないだけで警察機構や公安がかなり深く関わっているんじゃないかと読んでみたい。
                 
    
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