ろんぐらいだぁす! 第12話「ろんぐらいだぁす!」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす! 第12話「ろんぐらいだぁす!」
亜美たち5人は、一泊二日の自転車旅行で「しまなみ海道」を訪れる。名コースならではの絶景とグルメを満喫しながら、泊まりがけのサイクリングに求められるノウハウを体験する亜美。そして、雛子や弥生、紗希たちの目標が、「PBP」(パリ~ブレスト~パリ)というブルベの最高峰に参加することだと知り、異国を走る壮大なロングライドに想いを馳せる。しまなみ海道を走りきった亜美は、「これからも自転車で走っていきたい、どこまでも、みんなと一緒に」という自分の強い気持ちに、あらためて気付くのだった。

ろんぐらいだぁす!最終話。最終回にして新キャラ登場には驚いたが、自転車によって広がる人との繋がりの輪をアピールしているのだろう。一人で走る楽しさというのも併せてフォローされていると尚良しとは思ったが、しまなみ海道を走りながら風景に溶け込んでいくシーンには情緒を感じることが出来た。ただ、雨の中のライドについてはどうだろう。虹が見えて、雨の中の走りも楽しいと繋げられるのには首を傾げてしまった。実際の自転車乗りにとっても雨はまた違う光景を見ることの出来るチャンスとして堪能出来るものなのかもしれないが、ママチャイライダーの筆者における雨天というものは憂鬱でおっかないものでしかないのでいまひとつピンと来ない。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間
弥生の提案でナイトライドを体験することになった亜美。江の島あたりまで走る(距離約30km)と思っていた亜美は、夜通しかけて伊東まで走る(距離約100km)と知って驚く。ためらう亜美だったが、走り終わった後の温泉や朝の海鮮丼の素晴らしさを弥生に教えられるとモチベーションアップ。ライトや反射ベストなどナイトライドに必要な装備も貸してもらい、意気揚々と走り出す。
月光に照らされる海原の美しさ、ライトなど装備の大切さ、そして、暁を迎えた伊東で見た光景……。自転車に乗って初めての経験を重ねる亜美は、自分の世界がまた広がったことを実感する。

夜中にチャリを漕ぐナイトライドに挑む亜美たち。お約束のように亜美がアクシデントに見舞われるのはご愛嬌として、夜通しチャリで走り続けて朝日を望む姿が作品としては感動一辺倒に演出されているのも含めて、視聴者である自分としては想像するだけでしんどそうで薄ら寒さを覚えた。実際にやってみると爽快感や達成感が確かにあるのだろうけども……。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第10話「あづみのオータムライド!後編」 (アニメ)

                 
あづみのオータムライド!後編
「あづみのオータムライド」も終盤。制限時間をオーバーすると、「足切り」にされて完走できないことを知った亜美は激しく焦る。しかし、雛子と弥生、紗希は一向に動じず、先頭交代を繰り返す集団走行によって大幅にペースアップ。仲間が風よけになってくれることで、亜美も未体験のハイスピードで走ることができ、どんどんゴールが近づく。
しかし、最後の最後で登り坂と向かい風が待ち受け、がっくりとペースダウン。自分のペースでは間に合わないと考えた亜美は、「先に行って下さい」と仲間に告げる。完走を諦めかけた亜美だったが……。

制限時間が迫り、足切りされてしまいそうになる亜美達。これは雛子と弥生らによる亜美への配慮で、オータムライドはてっきりリタイアかと思ったら雛子らは思わせぶりな表情や仕草に終始するばかりで、取り乱す亜美を励ますと、ギリギリのタイミングで走りを再開するというまさかのスパルタ。隊列を組み、亜美を最後尾にしてスリップストリームの恩恵を受けさせることで何とか制限時間内にゴールすることを叶えるが、亜美の時計が狂っていて制限時間をオーバーしてしまったと思いこみ悔し涙を流すシーンなどを併せて見ると、無理に感動を演出しようとしすぎることで作為的なものがモロに伝わり、却ってスポイルされてしまっていたように思う。

周囲の配慮やSNS的な繋がりの中で亜美というキャラクターがコントロールされるようにして埋没されており、目の前の出来事にいちいち大袈裟に感動してみせる様が女子大生というアイコンをうまく機能させたリアルなものではあるのだろうけれど、どうにも同じ自転車乗りの素人である視聴者としては感情移入しにくい。というよりも、むしろ距離を置きたくなってしまう程のグロテスクさがあった。

ただ、そのグロテスクさが人を成長させ、亜美が妹の視点で見ると頼もしい存在に変わっていたということを、パンクの修理を難なくこなしてみせる亜美の姿でメタファーとして描かれていたが、その命題は社会の中に於いて真ではあるのだろう。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第9話「あづみのオータムライド!前編」 (アニメ)

                 
あづみのオータムライド!前編
距離160kmを走るサイクルイベント、「あづみのオータムライド」に参加したチームフォルトゥーナの5人。しかし、亜美だけ出走のタイミングが別れてしまう。ペース配分を忘れて必死に仲間との合流を目指す亜美。なんとか追いつくものの、体力を激しく消耗してしまう。そんな亜美を救ったのが、エイドステーション。地元ならではの食材を活かした補給食の数々が、身も心も癒してくれる。
しかし、グルメを楽しむことに夢中のチームフォルトゥーナには、刻一刻と制限時間が迫り、次第に完走が怪しくなるのだった。

サイクルイベントに参加したチームフォルトゥーナだが、亜美が出遅れの焦りからペースを崩し、お約束のように足を引っ張る形でフラフラになりながらリタイア寸前の状態に陥る。それでもエイドステーションでイベントの楽しみである美味しい補給食に癒やされることを目標に何とかサイクリングを続けるものの、チームメイトが亜美を配慮して休憩を多く取ったことで制限時間に迫られてしまう。

美味しいはずの食べ物が全然美味しく見えなかったのはご愛嬌としても、あくまで絆や友情を全面に押し出して、自転車に乗ることの楽しさよりも、皆で行動したり食べたりすることの楽しさの方が上回るという描写の仕方に、自分としてはしっくりこなかったが、女性5人組が主役ということを考えるとリアルであるとは言えるのかもしれない。

この手のアニメにありがちな、見た目は女だけれども中身は男というキャラクター造形ではない点についてはなかなか興味深く見ることが出来た一方で、延々と連れションを見せられているような不気味さがあり、目を背けたくもなった。あくまで和を重視して言いたいことを云えない違和感や偽善性の膜で覆われた関係性が現実的であるとしても、それを肯定や擁護だけして疑いを全く挟まない人間やストーリーの見せ方に魅力を感じることは出来ない。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第8話「広がる世界」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす! 第8話「広がる世界」
雛子と弥生の提案で、距離160kmを走るサイクルイベント「あづみのオータムライド」に参加することを決めた亜美。その練習を兼ねて、まずは距離100kmのサイクリングを体験。仲間に励まされ、見守られながら、亜美はサイクリストとして確実に成長していく。 イベントの舞台は信州。弥生の運転で現地に向かった亜美たち4人は、前泊する宿で紗季とも合流。岩風呂、夕食……合宿気分で夜を過ごし、ついにイベント当日を迎えたチームフォルトゥーナ。5人みんなで完走することを目標に、160kmの旅が始まる。

160kmのサイクルイベントに挑戦するためにまずは100kmのサイクリングを体験する亜美とフォルトゥーナ。ほとんど動きがなく、静止画が多用されているのはやむを得ない事情があるのだろうとしても、合間合間にお約束のようにグルメシーンを挟みながら展開されるロードムービーとしての質もあまり高くなく、舞台となった土地の魅力があまり伝わってこないのは残念。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第7話「チームの絆」 (アニメ)

                 
チームの絆
愛しのポンタ君とロードバイクを掃除する亜美。その様子を見た葵は、ショップでの点検を薦める。さっそくショップに持ち込まれた亜美のロードバイクは、謎めいた店長によって各部が手際よく点検、調整されていく。居合わせた弥生が発するメカフェチオーラに戸惑いつつも、亜美はメンテナンスの大切さを知る。 ある日、待ちに待ったオーダージャージが届き、紗希を除く4人で日光いろは坂へ走り出す。そして、補給のために入ったカフェには、なぜか同じジャージを着た先客がいて……。「紗希さん!?」。偶然の再会によって、紗希の華麗な過去が明かされていく!

ポンタ君を洗うことでポンタ君のことも忘れてないよアピールからのメインはやっぱりロードバイクのメンテナンスで、ショップの点検を受けるが、薀蓄を垂れ流しながら自転車には本当にお金がかかりますよというこのジャンルに参入する人間を歓迎する気があるのか不安にさせり脅迫のようなメッセージを常に忘れないお約束のプロット。折角のユニフォームなどを台無しにするマンネリで盛り上がりのない展開はもう少し何とかならないのかなあとは思う。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第6話「フォルトゥーナ」 (アニメ)

                 
longridders
ロードバイクに慣れてきた亜美は、ヤビツ峠のリベンジを決意。亜美の成長を実感している雛子たちも賛成し、揃って走り出すことに。前回のリタイヤで味わった悔しさを胸に、力強く坂を登る亜美。やがて峠に達し、大きな達成感と仲間への感謝の気持ちに包まれる……。そんな時、チームジャージを着たサイクリストたちを見かける。「仲間の目印」であるお揃いのジャージを作って、5人でフレッシュに参加できたら……新たな夢が生まれた亜美は、実現のために動き出す。

ポンタの時は悔し涙を呑むことになった亜美がロードバイクという新たな相棒に跨り、再びヤビツ峠に挑む。自転車の性能が上がっただけでなく、亜美自身も成長してるんだとたぶんポンタ君に向けてのフォローを挟みながらリベンジを果たしたことの達成感に浸るシーンは安定しない作画もあって視聴者からしてみると何とも云えない空気感に包まれる。

ただ、調子に乗って浮かれた亜美が仲間の目印として皆でお揃いのジャージを作ろうと想像を働かせるが、よく考えてみたら皆にお金を出してもらうことになって申し訳ない気もすると悩み悶える様と実際に提案してみた時の拍子抜けするような反応との落差が妙にリアル感のあるものだったのは面白かった。とはいえ、ユニフォーム的なものを着るよりも私服の方がアニメ的にはキャラの個性を演出しやすくていいような気がするのだけれども。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第5話「変わる世界」 (アニメ)

                 
ろんぐらいだぁす!
ついにロードバイクを手に入れた亜美。その加速感や風を切る爽快さは、亜美に新たな感動と可能性を与える。そして、新しい自転車仲間とも出会う。彼女こそ、渋峠で遭遇していた高宮紗希だった。 走る気満々の亜美は、ある日、ひとりで江ノ島へのサイクリングを実行。仲間がいないことで、サイクリストとしての実力が試され、トラブルにも遭遇する。戸惑う亜美だったが、ひとりで走る体験をとおして、仲間と走る意味や楽しさに気づいていくのだった。

ロードバイクという新しいパートナーを手に入れた亜美は、必死にバイトして貯めたお金で買ったことに対してとロードバイクの爽快な乗り心地に感動を覚える。早速、サイクリングを提案する亜美だったが、友達は揃って都合が合わない。仕方なく一人で繰り出すことにするが、そこでパンクに見舞われるなどトラブルに遭遇し、自分ひとりでは適切な対処が出来ず、折りたたみ自転車を乗っていた時と同じような無力さを痛感する。

相変わらず自転車にはお金がかかるんですよというアピールがされていたわけだが、今回は同時に友達や仲間を大切にしようというメッセージが強く発せられており、亜美がロードバイクで体験する新しい世界の中には協調性や団体行動が求められる自転車の道の険しさや面倒臭さまでを含めており、なかなかシビアでリアリスティックなエピソードになっていたように思う。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第4.5話「わたしのサイクルアルバム」 (アニメ)

                 
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幼なじみの葵との初サイクリング、雛子と弥生に導かれた海沿いサイクリング、達成感と挫折を味わった峠越え。そして、紗希に出会った亜美は、ロードバイクの魅力を知り、新しい世界が始まる予感に包まれる……。自転車と出会って成長していく亜美が、仲間たちと一緒に体験してきたサイクリングシーンを振り返る特別編。ヒロインたちによる自転車の解説を交えながら、亜美がロードバイクを買うまでの道のりが、臨場感豊かによみがえる

4話終了時点で早くも総集編。このアニメやばくないっすか?

今までのシーンに対して主に自転車やサイクリングに関する解説を付けて振り返り作業を行っていたが、解説を豊富にして雑学的な知識を増やせるように設計すれば実はもっと面白くなる作品なのではないかと観ていて思った。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第4話「秘密のアルバイト」 (アニメ)

                 
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ロードバイクの軽さを知った亜美。私にはポンタ君がいるから……と、ロードバイクの購入を躊躇する亜美だったが、先輩の雛子と弥生に「自転車の使い分け」を教えてもらい、スポーツ自転車には用途に応じた車種があることを知る。 ある日、自転車ショップを訪れた亜美は、白くてキレイでカッコいい、しかも安いという奇跡的なロードバイクと出会う。その購入資金を用意するため、アルバイトに精を出す亜美だったが……。 サイクリング女子たちの意外すぎる一面が楽しめるサービス回!

結局ロードバイク購入を決める亜美。今の折りたたみ自転車(ポンタ君)との使い分けを学び、これは浮気ではなく新しい世界に挑戦するために必要であることをアピール。そこから、ロードバイクを買うためにメイド喫茶での秘密のアルバイトを始め、亜美が男性客に媚を売ってお金を稼ぐというシーンに繋げられているのは何ともシュールで、趣味にはお金がかかるというところまではともかくとして、若い女の子が手っ取り早くお金を稼ぐためには性を切り売りするしかないという現実を突きつけているのはこのジャンルのアニメにしては珍しいのかもしれない。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第3話「新しい世界」 (アニメ)

                 
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亜美がサイクリングを始めて一ヶ月。専用のウエアも揃えてモチベーションを高めた亜美は、先輩である雛子と弥生、そして幼なじみの葵とサイクリングを重ねていく。 ある日、「本格的な峠に挑戦してみないか?」と雛子に誘われる。期待がふくらむ亜美は、その「ヤビツ峠」の実態を知らないまま走り出す。しかし、待っていたのは、どこまでも続く坂道と暑さだった……。 サイクリングの厳しさと、自分に足りないものを思い知った亜美。その悔しさと仲間の存在が、亜美を少しずつ変えていく。

今度はヤビツ峠のサイクリングに挑む亜美達だったが、厳しい坂道と暑さによる肉離れのために途中でダウンしてしまい、結局リタイアすることになる。悔しさのあまりに涙を流す亜美を励ますために幼馴染の葵が旅行に誘うが、そこで亜美はロードバイクの魅力に惹かれていく……。

折りたたみ自転車を買ったばかりで早くもロードに乗り換えそうな流れになっていて亜美の財布の中身が心配になると同時に、今回のエピソードでは葵が犬を苦手にしている素振りを見せていたのが気になるところであった。というよりも、それぐらいしか注目ポイントのない出来なのが寂しい。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第2話「海沿いサイクリング」 (アニメ)

                 
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初めてのサイクリングを体験した亜美。そこで遭遇したピンチを救ってくれたのは、大学の先輩であり、サイクリストの雛子と弥生だった。 経験豊富な二人の口から出たのは、「ブルベ」という長距離サイクリングの非日常的な世界。そして、チームで走る「フレッシュ」というブルベの魅力を教えられた亜美は、自分の前に広がる大きな可能性に胸をときめかす。 そんな雛子たちに「海沿いをのんびり走ろう」と誘われた亜美と葵は、サイクリングの人気エリアである三浦半島へ。決して楽なだけじゃない自転車の現実と、非日常的な感動が亜美を待つ。

自転車ネタというよりもサイクリングあるあるネタで攻めてくるような回。海沿いサイクリングの途中で立ち寄った食事処の海鮮丼に舌鼓を打ったり、チャリに乗ってたらやれケツが痛くなっただのと騒ぐゆるいネタで展開させているが、どうにもしっくりこないのは各キャラの個性が巧く発揮されてないことも理由の一つであろう。
                 
        

ろんぐらいだぁす! 第1話「小さな奇跡」 (アニメ)

                 
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大学生になった倉田亜美。何もないところで転ぶようなドジな女の子だけれど、始まった大学生活に期待を膨らませる。そんな時、キャンパスで見かけた折りたたみ自転車に「かわいい」と胸をときめかす。 決心した亜美は、同じ大学に通う幼なじみの新垣葵と共に自転車ショップへ。本格的なスポーツ自転車の価格に驚きながらも、亜美は一台の自転車と出会う。 この子となら、自信がない自分が変わるかも……。自転車を通して日常が少しずつ動きだし、新たな出会いと体験が始まる。

何もないところでも平気で転んでしまうような天然のドジっ子大学生が街で見かけた自転車の可愛さに刺激されて親友と共にチャリの道を歩み出すゆるい日常系コメディ。如何にもな『けいおん』のオマージュのような作品であり、その視点で見てみるとベタベタだなあとは思うのだけど、コメディとして『けいおん』にあったような1シーンごとのオチやキレがほとんどなく、自転車に対する愛情や造詣の深さを感じさせる豆知識的な薀蓄などもそれほど存在しないので『けいおん』や既存のけいおんオマージュ系作品と比べて少し退屈な出来であるという印象を抱いてしまった。

主人公の設定がこの手の作品にありがちな女子高生ではなく女子大学生であるということと、他の登場人物がクロスバイクやロードバイクを乗りこなしている横で何のコンプレックスもなくウキウキと折りたたみ自転車で遠出をする主人公というシュールな構図は少し面白みを感じたものの、第1話としての掴みはやはり弱いか。
                 
    
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