エロマンガ先生 #5「妹とラノベ企画を創ろう」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #5「妹とラノベ企画を創ろう」 (アニメ)
正宗が書き上げた原稿をきっかけにして、ぎこちないながらも正宗に歩み寄ろうとする紗霧。正宗の鈍感さが仇となり、想いがすれ違う二人だったが、夢への第一歩として、新作を本にするための企画書づくりに取り掛かる。次第に紗霧との共同作業に没頭していく正宗の元に、山田エルフから、一通のメールが届くのだった。その文面は、「助けなさい!いますぐ!」――!?

主人公も妹のことが好きで、妹の云う好きな人もやはり兄であることが視聴者には明らかなのに、すれ違いを続ける二人。それが全くもどかしくないのがラブコメとして面白く、二人でライトノベル作りに勤しみながら、イラストレーターとしての妹の頼みでインスピレーションを与えるためにパンツ姿を見せてくれる女の子を探そうとする主人公の姿と展開が完全にエロゲーのコメディのノリなのも可笑しい。とはいうものの、やはり第1話と第2話当たりの頃に期待したもの比べて、くだらなさとノリで無理に押し通そうとしているばかりになっているのが少し残念ではある。
                 
        

エロマンガ先生 #4「エロマンガ先生」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #4「エロマンガ先生」 (アニメ)
年下の人気ライトノベル作家・山田エルフの「仕事」を見せてもらったことで彼女と打ち解けた正宗。そんな二人の仲を疑い、やきもちを焼く紗霧に、正宗は自らのある決意を伝える。それは紗霧に自分を本当の兄と認めてもらうため、あるものを題材にしたライトノベルを書くということだった。「究極のラノベ」にするという正宗の言葉に、信じないと言う紗霧。そんな紗霧をよそに、正宗は猛然と作品を書きはじめる――。

兄と山田エルフが仲良くしていることにやきもちを焼く紗霧。そんな紗霧に自分の想いをわかってもらえるように妹への愛を込めたラノベを書くことを決める。めでたく妹への愛情を紗霧に伝えることに成功する主人公だったが、この過程で紗霧がそうであったように、自身の中にあった異性としての紗霧に対する感情に気づく。

一気に二人の距離が近づくものの、これに紗霧が土壇場で「実は私には好きな人がいる」と性的な関係に対しては主人公を牽制してみせるところは、今までの関係が変わることへの恐怖の表れや主人公と視聴者へ向けてこれでもかというほど可愛さがアピールされていた山田エルフとの関係を清算して欲しいというメッセージなのかもしれない。
                 
        

エロマンガ先生 #3「全裸の館と堕落の主(あるじ)」 (アニメ)

                 
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和泉家の隣に建つ空き家の洋館は、近所で噂の「幽霊屋敷」だった。その窓に白いドレスの幽霊を見たと言い張るめぐみを正宗は気のせいだと一蹴する。しかし紗霧までもが、隣家からピアノの音が聞こえたと言い出す。怖くて絵が描けないという紗霧のため、洋館に乗り込む正宗。そこで正宗は、意外な人物の衝撃的な姿を目にすることとなる――。

主人公の家の隣に売れっ子作家の山田エルフが引っ越してくる。前回登場して必死に紗霧を学校に連れて行こうとした委員長の神野よりも山田エルフの方がより俺妹の桐乃っぽく、紗霧の恋(?)のライバルは委員長ではなく、どうやら山田エルフになりそうな展開だった。

いきなり主人公が山田エルフの裸を目撃するなどラブコメにはお約束のラッキースケベを経て二人が距離を縮めていくのを面白くない様子で見る紗霧の表情がヤンデレっぽいのも気になるところだが、一人で動画配信しながら絵を描いてる紗霧の姿が兄である主人公と一緒にいる時より本当に楽しそうな様子であったところに最も考えさせられる回となっている。一つのメッセージとしては、一人でいることは決して寂しいものではなくて、むしろ豊かであり積極的に選択をしてもいいということなのかもしれない。
                 
        

エロマンガ先生 #2「リア充委員長と不敵な妖精」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #2「リア充委員長と不敵な妖精」
和泉家を前触れなく訪れた、紗霧のクラスの委員長・神野めぐみ。彼女の目的は「紗霧を学校に連れていく」ことだった。意気込むめぐみの強引さと、話をする気も無いという紗霧の頑とした態度。両者に挟まれ困惑する正宗だったが、紗霧はどんな娘か?というめぐみの問いに対して、本人が聞いているとも知らずにその思いの丈を語りはじめる――。

引きこもりの紗霧を学校に連れて行こうと主人公の家に訪れてきた紗霧のクラス委員長であるめぐみ、引っ込み思案な紗霧とは対照的に性を含めてあらゆることにポジティブでアクティブな彼女に主人公はたじたじになってしまう。ビジュアルと雰囲気からは俺妹の桐乃の面影があり、今回の作品が黒猫タイプのヒロインとのラブストーリーであることを示唆していることを示唆しているように読み取れなくもない。

主人公とめぐみとのやりとりを聞きながら自分の中の兄への想いから異性に対するものを自覚した紗霧が最後に「これからは自分の下着は自分で洗う」と宣言するところは、上野千鶴子の『スカートの下の劇場』に書いてあるような女性にとっての下着の管理と性の自己決定権との結びつきを下敷きにしていて、引きこもりの紗霧が自立という外の世界への第一歩を踏み出したことの比喩に掛かっているのだろう。あるいは男女の関係というのは家族とは違うという意味であるのかもしれない。

最終的にはライトノベル作家とイラストレーターの夫婦として二人共インドアで仕事もプライベートも完結させるというオチをつけていきそうだが、家に閉じこもっている紗霧というステロタイプな昔の女性を表象したキャラクターが外へ積極的に出ていくようになることが本人と兄である主人公の幸せに繋がるのだろうかという点を踏まえて今後の展開が気になる。
                 
        

エロマンガ先生 #1「妹と開かずの間」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #1「妹と開かずの間」
ライトノベル作家で生計を立てる高校生・和泉正宗は、一年間部屋に引きこもっている義理の妹・紗霧と二人きりで暮らしていた。ある日、同じクラスの高砂智恵に、自身の小説の挿絵担当でもある正体不明のイラストレーター「エロマンガ先生」が、ネットで正宗を揶揄していたことを聞かされる。「エロマンガ先生」の動画配信の生放送を観ることになった正宗は、そこで「エロマンガ先生」の正体を知ることとなり――!?

ひきこもりの妹と二人暮らしの生活を送る高校生の主人公。ライトノベルで生計を立てる彼は、ひょんなことから自分の作品の挿絵を担当するエロマンガ先生が自分の妹だと知る。という、どこから突っ込んでいいか分からない無茶苦茶な設定のストーリーなのだが、一応お話としてまとまっているあたり、流石『俺妹』の作者が書いた小説を原作にしているだけある。

俺妹の高坂桐乃とはまた違って少し大人しいタイプの紗霧の可愛さが1話にしてうまく表現されており、設定のアバンギャルドさとのギャップで掴みはOKといえ、今後の展開が楽しみな一方、エロマンガ先生の正体が判明するという一番重要そうなポイントを1話に消化しているところに出落ち感もある。強烈なキャラクターだった俺妹の桐乃が血の繋がった本物の妹であり、彼女との恋愛模様を描いていたのに対すると、こちらは義理の妹が相手なので禁断の恋というインパクトがそれほど強いわけでもなく、キャラも全体的に丸いマイルドな作風に思えたので、視聴者の関心を引き続けられるのかという不安を抱いた。
                 
    
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