ソードアート・オンラインⅡ #21 剣士の碑 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #21 剣士の碑 (アニメ)
第27層のボスを攻略しようとするアスナと《スリーピング・ナイツ》の動きは、ボス攻略専門ギルドに察知されていた。ボス攻略のノウハウを知られた上に、先を越させまいとするギルドの妨害を受け、窮地に追い込まれるアスナたち。そこへ、キリトとクラインが駆けつけ、アスナたちに加勢。キリト達が時間を稼いでいる間にアスナと《スリーピング・ナイツ》は、行く手に立ちふさがるボス攻略ギルドの先遣隊20人を蹴散らし、ボス戦に挑む。

キリトが颯爽と登場して、アスナやユウキの挑戦を妨害しようとするギルドを食い止める。その間に我先にとボス部屋に入るアスナ達のチーム。確かにボス待ちの時間は人の心を殺伐とさせるし、ポップした敵を奪い合う様はさながら戦争のようなのがMMOの常と云えるとはいえ、他を出し抜いてまで貪欲にボス攻略へ挑もうとするユウキ達の姿勢には妨害ギルドと同様の醜さのようなものが現れていたようにも思う。ただ、チーム解散だけではなく、そこまでしてボスを討伐する他の理由がユウキにはあったことを匂わせて今回を閉じていた。そこまでの理由というものがあれば、人は獣になっても許されるのかといえばその部分には議論もありそうだが。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #20 スリーピング・ナイツ (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #20 スリーピング・ナイツ (アニメ)
アスナは、ユウキがリーダーを務めるギルド《スリーピング・ナイツ》への協力を頼まれる。《スリーピング・ナイツ》は、メンバー同士の事情で近く解散することを決めており、解散前の思い出作りとして、自分たちのパーティーだけでのボス攻略に挑んでいた。しかし、通常は複数パーティー合同の49人で挑むボス敵を、《スリーピング・ナイツ》+アスナの7人のみで倒すのは極めて困難。勝算の薄さから、返事をためらうアスナだが……。

絶剣ことユウキが女の子であるのはお約束ではあるものの、彼女との交流をアスナの視点を通したキリト抜きの物語として描いているところは珍しさがあり、エクスキャリバーの時と同様に、新たな機軸を生み出そうと模索しているようであった。ただ、悲しいことにキリトがヒロインとイチャイチャしていたラブコメ仕立ての冒険に比べて面白みや盛り上がりがあったかといえば、そうでもない。祇園精舎の鐘の声が聞こえてくるようである。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #19 絶剣 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #19 絶剣 (アニメ)
“《絶剣》”の通り名で呼ばれる凄腕プレイヤーの噂を聞き、勝負を挑むことにしたアスナ。《絶剣》は超攻撃回数を誇る自身のオリジナル・ソードスキルを賭けて対戦相手を募り、挑戦者全員を返り討ちにしていた。だが《ALO》からログアウトし、現実世界へ戻った明日奈は、母・京子から、進学校への編入試験を受けるよう言い渡される。進路を押しつけ、さらには結婚相手すらも勝手に決めようとする母に彼女は反発するのだが……。

絶剣、やはり女の子だった。アスナが押されるほどの腕前は相手が女の子だからキリトはわざと負けただけではなく、本当にすごい実力の持ち主であることが主張されていた。でも、キリトはわざと負けたんでしょ。もうこのアニメしょうもねえなあ。アスナの母親として、クールな教育ママを演じるのは林原めぐみ。持論を展開するばかりで、娘の進路を勝手に決めたり正論を押し付けるのはどうかと思うものの、林原めぐみの抑揚のない演技はヒール感を強くしていて見事だった。キリトを娘のパートナーとして認めないというアスナママの考えにはキリト君をよく知る視聴者として頷いてしまう。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #18 森の家 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #18 森の家 (アニメ)
《ALO》のアップデートに伴い、《新生アインクラッド》の第21~30層が解放されることになった。かつて、アインクラッド22層にあったログハウスで、キリトとユイの3人で暮らしていたアスナは、再び3人一緒に暮らす夢がかなうのではと期待に胸を膨らませる。そして迎えた、アップデート日のクリスマス・イブ。アスナはキリトやいつもの仲間達と共に第21層のボスを倒し、第22層に到達。以前、ログハウスのあった場所に向かう。

すごい剣士現る! キリトすらデュエルで負かされてしまうほどの剣士は「絶剣」と呼ばれているらしい。その通称と男性のシルエットから男だと錯覚させられるが、女たらしのキリト君が「SAOにいたら二刀流スキルを得ていたのは絶剣だったと思う」というぐらいに持ち上げるのだから、絶剣の正体が女であることは間違いないだろう。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #17 エクスキャリバー (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #17 エクスキャリバー (アニメ)
キリトたちはダンジョン最下層で待ち構えるボス・スリュムと対決。しかし、スリュムのHPをなかなか削りきれず、逆に冷気による攻撃を受けピンチに。そのとき、仲間に加えたフレイヤが声を上げ、スリュムを倒すには奪われた一族の秘宝・黄金の金槌が必要だと、キリトたちに告げる。キリトは雷系のソードスキルを使い、隠された金槌を発見。フレイヤに投げ渡すが……。

NPCの巨人同士が闘うというシュールな映像とキリトが何とか引っこ抜いたエクスカリバーを俺にはまだ重いといって元に戻したのを何故かシノンが持ち帰ってキリトに渡し、公の場で好意を示すという不可解なやりとりなどは行間が全く存在しないわけではないけれども、説明が足りないからか、世界観にのめり込む事ができず、退屈に感じる。

ファンサービス的なオールキャストのエピソードは却って一人一人のキャラの存在感や魅力といったものを薄めてしまっており、特にヒロインのアスナは多人数の中ですっかり埋もれてしまっていたが、そういうところがまたアスナの魅力の一つであるのかもしれないけとは思った。アスナのあの、自分をアピールするポイントや主張するタイミングをよく踏まえた、あざとさのようなものすら感じさせる淑やかさよ。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #16 巨人の女王 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #16 巨人の女王 (アニメ)
女神ウルズから、霜の巨人の王スリュムの討伐と、エクスキャリバー奪還のクエストを与えられたキリトたち。ユイはこのクエストが運営者の意図したものではなく、システムが自動生成したものではないかと推測する。その場合、クエストの行方次第では、《ALO》世界そのものが破壊される可能性すらあると……。そうなる前にクエストを達成するべく、ダンジョン攻略を急ぐキリトたち。その途中、檻の中に閉じ込められ助けを求めていた女性NPC、フレイヤを発見。キリトたちはワナを疑い、先を急ごうとするのだが……。

オールスターで編成されたパーティによる如何にもMMOっぽいわちゃわちゃとしたバトルが繰り広げられるが、やはり主要な人物が多すぎてややピントがボケたような出来に感じてしまう。ただ、一人一人が己のロールに従いながら多人数で一体の敵をボコボコにして喜びを分かち合う、これがMMOだよなというリアルな感慨深さは存在していた。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #15 湖の女王 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #15 湖の女王 (アニメ)
《ALO》で聖剣エクスキャリバーが発見されたというニュースが流れた。それは数か月前、キリトとリーファが地下世界・ヨツンヘイムでトンキーという邪神を助けたときに見つけたものだった。このニュースを知った2人は、他のプレイヤー達に先を越されないうちに、エクスキャリバーを手に入れようと決意。アスナやクライン、シノンたちを呼び集め、7人パーティーでヨツンヘイムのダンジョンに向かう

ALOに戻ったキリトは聖剣エクスカリバーを手に入れるためにアスナやリーファ達と共に難関クエストへ挑む。そのパーティにはシノンも加わっており、ファン垂涎のオールスター勢揃いとなっている。しかし、アスナをメインヒロインにしっかりと据えて世界を拡張していくような作りの方が面白いんじゃないかと何となく想像していたが、ファンサービス的な物語としてそれがいざ実現してみると今までのエピソードに比べて退屈であるのだから、素人の考えなんて浅はかだと頭を掻いた。

今回を視聴する限りでは章毎にリセットをかけて、ヒロインとベタな悪役を新たに配置し直した制作サイドの判断は正しかったのだろうとは思う。ただ、エクスカリバー編に対しては、手を抜いているだけではないだろうかと疑いを抱くほどの話の粗さとキャラクターの魅力を引き出しきれていない台詞回しでもあるので、ファンサービスとしてこれが作られているのなら本当に残念である。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #14 小さな一歩 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #14 小さな一歩 (アニメ)
誌乃を殺してから自分も死のうと、恭二が襲いかかる。だが、間一髪で和人が駆けつけて、恭二に飛びかかった。もみ合いとなる中、恭二が持っていた毒薬入りの注射器が和人に押しつけられるが、奇跡的な偶然により薬液は注入されず、和人は難を免れる。後日、和人と誌乃は菊岡に会いに行き、今回の事件に関する事実関係を聞くことに。菊岡は《死銃》の一人として逮捕された男から、キリト宛の伝言を預かっていた……。

GGO編最終話。現実の世界とゲームの世界が転倒し、ゲームこそがリアルとなかりに全てを注ぎ込んできた新川君の哀れな姿が描かれる。また、ゲーム内やネットで個人情報を入力することの怖さや他人に自分のことを話すことのリスクも主張されていた。これが一方では、シノンが朝田詩乃として現実でもトラウマを克服してみせるシーンに繋げられており、満更ゲームも悪くないよというフォローにもなっているのは巧い。

キリトにアスナを紹介されるシノンがキリトとアスナの関係を察したかが結局不明なままなのもラブコメとしてはもどかしさがあり、想像力を刺激してくれて面白い。ただ、トラウマを克服しつつあるシノンについての最後の総仕上げとして、幼いころにシノンが強盗を銃で撃って殺したことで救われた幼い命があった。だからシノンがやったことは正しかったと肯定してみせて終える構成については首を傾げてしまった。それは今までのシノンのトラウマについて、自分を重ねた多くの視聴者を落胆させたのではないだろうか。結果としてやったことが正しかったから肯定されるというのは、逆に言えばそうでない場合は、一生過ちとして十字架を背負い続けなければならないことなのだろうかと考えさせられた。ただ、良い知らせであれば教えてあげて少しでも励ましたいというキリト達のシノンへの配慮は、それで前向きに歩めるのであれば、都合の良い部分だけをピックアップしてもいいではないかというメッセージがメインであって、それについてはそうかもしれないとも思う。

プロがいる世界という触れ込みだったGGOのプレイヤー達はSAO編やALO編に比べると個性や威圧感が感じられず、所詮はキリトの敵ではなかったという点で迫力に欠けてしまっていたのは残念ではある。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #13 ファントム・バレット (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #13 ファントム・バレット (アニメ)
《GGO》には存在しない《SAO》のスキル《スター・スプラッシュ》を模した《死銃》の剣技を受け、キリトは追い詰められる。銃撃のみならず、剣撃の腕前も高いレベルにあった《死銃》にキリトは追い詰められ、次第に体力を奪われてしまう。一方、《死銃》との狙撃戦でスコープを破壊され狙撃が出来なくなってしまったシノンは、キリトと《死銃》の戦いを見守るしかなかった。シノンは歯がみしながらも、今自分に出来ることがないか必死に考える。

デスガンとの対決を制したキリト。一人に対してシノンと二人で挑むというのは如何なものかとも思ったが、デスガンも二人以上いてリアルでシノンを狙っていたのでおあいこだろうか。

デスガンの正体は新川君とその兄貴で、現実世界でハンドガンを撃って人を殺したことのあるシノンに対して憧れを抱いていたということになっており、GGO終了後ログアウトしたシノンが新川にリアルで襲われてピンチに陥っているところをキリトがお約束のように主人公として駆けつける。

新川についてはヒール役として特殊な性癖の気持ち悪さなどがアピールされていたが、これは自分より弱い存在の女性やコンプレックスを狙う男の姿とその支配欲への批判になっているのかもしれない。ただ、新川自体は強引に襲おうとすればそれこそシノンがゲームにログインしている最中にもそれができたわけで、それをしなかった点を考えると彼なりのポリシーがあったことが伺える。

ただ、それをうまく視聴者に伝えることができていないので、新川を悪役にすること自体が蛇足であるような印象を受けた。そこまでしてキリトの恋敵を貶めなくてもとむしろ新川に同情してしまったほどである。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #12 幻の銃弾 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #12 幻の銃弾 (アニメ)
《BoB》も終盤戦を迎え、生存プレイヤーはキリトとシノン、《死銃》、前大会優勝者の闇風に絞られた。《死銃》の共犯者が複数人いて、闇風もターゲットにされている可能性を否定できないことから、キリトは《死銃》よりも先に闇風を倒した後、さらに《死銃》も倒そうと決意。自分がオトリとなって飛び出し、シノンが狙撃を担当する作戦に出る。キリトの信頼に応えたシノンの射撃で作戦は狙い通り進み、キリトはついに《死銃》と対峙するが……。

リアルでシノンの傍に潜む殺人鬼は複数いるんじゃないか。つまり、シノンの傍に殺人鬼がいるから、シノン以外はデスガンに撃たれても命の危険性がないということではなく、シノン以外のプレイヤーであってもデスガンには撃たせてはいけないとデスガンと対決をするキリト。キリトは苦戦を強いられるが、なにせ命の危険性がない安全地帯にいるキリトなので視聴者的にはスリルが弱い。今までのシリーズ中に於いてもまたGGOの世界の中でも一番リスクを取ってない主人公キリトの姿は、しかし現実の世界で主人公を演じたいならばリスク管理をきちんとするべきだというメッセージが込められているようであった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #11 強さの意味 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #11 強さの意味 (アニメ)
《死銃》から逃れたキリトとシノンは、砂漠地帯の洞窟に身を潜めていた。そこでキリトは、《死銃》がプレイヤーを殺害した方法を考察。《死銃》がキリトに反撃した際、黒星ではなくライフルに持ち替えたことから、現実世界のプレイヤーを殺害するにはなんらかの条件があると推理。さらに推理を進めたキリトは、ある恐るべき可能性に思い当たる。

今回もキリトとシノンが戦闘もせずに終始いちゃいちゃする様を見せつけられる。

デスガンが人を殺せるのは、ゲーム内でキルするのと同時にプレイヤーの部屋に忍びこんでいた誰かがゲーム内のキルとリンクするかのように見せ掛けて殺しているからではないかという仮説が立てられ、なるほどキリトがGGOでの調査に当たっては医療機関へ入院し高いセキュリティに守られた下でプレイをさせられていたことにはきりんとした理由があり、それなりに練られた話でもあるということが分かるのだが、一方でキリトとシノンの恋人同士のようなスキンシップの取り方や露出度の高い衣装を着たシノンの半ケツを性的にアピールされるところなどは、説明だけで話が進められることの退屈さを埋めるために採用したであろうと考えてしまうほど浮いており、話の重みと映像のシンクロがあまりしっくりこなかったのは残念ではある。

シノンへの性的な視線を誘う描写というのは実はリアルでシノンの近くに潜んでいる犯人の視線そのものを暗示しているのかもしれないが。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #10 死の追撃者 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #10 死の追撃者 (アニメ)
背後から《死銃》の奇襲を受け、追い詰められたシノン。《死銃》が使っている拳銃“黒星・五四式”は、奇しくもシノンが射殺した強盗犯が使っていた銃と同じだった。事件の記憶がフラッシュバックし茫然自失となるシノンを、キリトを本気にさせる為に《死銃》が殺そうとする。だが、黒星の引き金を引き絞る寸前、間一髪でキリトが駆けつけてシノンを救出。戦意喪失状態のシノンを連れて逃走を図るキリトだが、《死銃》の追撃を受け窮地に陥る。

シノンはデスガンに銃を向けられると、かつてのトラウマがゲーム内でも蘇り、恐怖に怯えることとなる。なんとか命はキリトに救われたものの戦意を喪失してしまうシノンだったが、自身のコンプレックに向き合うキリトの姿勢に感銘を受け、一生面倒見なさいよとプロポーズしながら再びキリトと共に戦う。キリトにはアスナという女性がいることを知ったらまたシノンはダウンしないかということと、どう見てもプロポーズなのにシノンのアプローチをサラっと流してみせるキリトは鈍感なのか、それともこの手合の対応には慣れたもんなんですよということのアピールなのかが気になるところではある。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #9 デス・ガン (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #9 デス・ガン (アニメ)
ボロマントの男がペイルライダーを銃撃すると、まだHPが残っているにも関わらず、ベイルライダーは消滅してしまった。ボロマントの男は自らが《死銃》であると明かし、真の死をもたらすと宣言。ストリーム中継で《BoB》を観戦していたアスナ達は、《死銃》が《ラフィン・コフィン》の元幹部であることに気付き、衝撃を受ける。一方、キリトとシノンは、これ以上の被害が出る前に倒すべく、協力して《死銃》を追うのだが……。

とうとうデス・ガンを見つけたキリトはシノンの力を借り、共闘で挑むことを決める。デス・ガンの正体はラフィン・コフィンという暗殺ギルドの元幹部ではないかということだが、それが何なのかSAO編を見ただけの視聴者にはその存在と因縁がピンと来ないのは残念。話の作りが大雑把で盛り上がりに欠き、バトルロイヤル形式の対人戦の雰囲気をスポイルしてしまっていて中途半端なのも気になった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #8 バレット・オブ・バレッツ (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #8 バレット・オブ・バレッツ (アニメ)
《BoB》本戦に《死銃》とボロマントの男が出場していると考えるキリトは、本戦開始までの時間を利用してシノンに情報交換を持ちかけ、参加者を探ろうとする。予選第一回戦の後、様子がおかしくなったキリトを見て何か訳アリだと察していたシノンは、事情を話すようキリトに迫り、彼が《SAO》からの生還者であることを知る。そのような中、いよいよ大会本戦の火蓋が切って落とされ、直径10kmの広大なフィールドを舞台にした、30名のプレイヤーによるバトルロイヤルが始まる。

バトルロイヤル形式にて行われるBoB本戦でキリトはデスガンの姿を探す。デスガンのことで頭がいっぱいだったとはいえ、シノンを押し倒して説得するシーンと、それに対して全く何とも思わないキリトの姿に若干の違和感はあるが、これらはとうとう見つけたデスガンに対してキリトとシノン、二人の絆で挑むための伏線だろうか。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #7 紅の記憶 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #7 紅の記憶 (アニメ
ボロマントの男は《SAO》からの生還者で、殺し合いを繰り広げた相手かもしれない……。そんな思いにとらわれ苦悩を端々ににじませるキリトを、妹の直葉は心配する。一方、キリトへのいら立ちが収まらない詩乃は、恭二を相手にキリトの悪口をまくし立て、大会本戦で倒すことを誓う。だが、シノンのクールな戦いぶりに憧れめいた感情を抱く恭二は、いつになく熱くなっている詩乃を彼女らしくないと感じるのだった。

キリトとの出会いを通して感情をストレートに表現してみせる快活さを取り戻していくシノンこと詩乃。一方、他の男によって自分の知らない彼女の表情を見せられることに恭二は焦り、詩乃を抱きしめて告白する。詩乃も満更ではなさそうな態度をとるものの、今は待ってと拒絶していたが、重要な試合の前でも本当に待っててもいいのと恭二がしつこく色恋の話題で詩乃の心を紛らわせようとしていたので、最終的には振られそうな感じでもあった。

視聴者的にはキリトの存在が圧倒的過ぎるし、全てが彼という主人公のための筋書きになっていることを考えると、恭二の気持ちも分からないでもない。それに程度の差こそあれ、平凡な人間にとっての男女の関係なんて大体こういう強引さや周囲の圧力などから始まるのではないだろうか。キリトみたいに中性的で受け身の姿勢でもモテモテであることを基準にしてはいけないと思う。個人的には、むしろキリトのケースの方が不自然に映る。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #6 曠野の決闘 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #6 曠野の決闘 (アニメ)
予選第一回戦で勝利したキリトの戦いぶりを見て、「本物か?」と問いかけてきたボロマント姿の男。かつて、《SAO》に存在した殺人ギルド、《ラフィン・コフィン》のタトゥーをしたその男は、キリトに「いつか殺す」と言い残し、姿を消した。ボロマントの男との接触で、《SAO》での死闘を思い出したキリトは、そのトラウマに苦しめられる。そんな中、互いに予選を勝ち進んだキリトとシノンが、Fブロック決勝で対戦するが……。

キリトの目の前に現れたデスガンと思わしき男はキリトがかつてSAO内で殺した相手ではないかとキリトを悩ませる。人を殺したという過去がキリトに重くのしかかるものの、それが結果的にはシノンの心の傷とリンクし、お互いがより惹かれあう。

自棄になったキリトの姿にしろ、キリトとシノンによる決闘の方法にしろ、とってつけたような設定と無理矢理な展開を感じさせるが、短い尺の中でまとめるためにはやむを得ないのだろう。人を殺めていなくとも、人は誰でも心に傷を持っているものだと思うが、その中であえて強調されたキリトとシノンの特別な存在感は、ティーンエイジャーの背負っているものが彼らの華奢なメンタルに比べて如何に重いものであるかを演出しているかのようであった。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #5 銃と剣 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #5 銃と剣 
《BoB》にエントリーするため、端末に必要事項を入力しようとしたキリトは、入力フォームに現実世界の名前や住所を入力する欄があることに驚く。入力しないと上位入賞した際の賞品を受け取れないという記述を見てしばらく悩むが、結局、現実世界の項目には記入せずエントリーを終える。キリトが出場するのは予選トーナメントFブロック。シノンも同じFブロックで、勝ち抜けば決勝で当たる可能性がある。二人は決勝で当たったら全力で戦おうと誓い合うのだった。

キリト君、自分が男であることをシノンが着替えのために服を脱いだところで告白する。それはシノンちゃん怒りますわ。でも、もしかしたらシノンちゃんはしっかりした女の子にありがちな異性には身構えて冷たいけれど、その反動的に同性にはとことん気を許しちゃうタイプなのかもしれない。そう思ってたらいきなり現れた別の男の子とキリトや視聴者に対して見せつけるようにフレンドリー話をしてみせる。たぶん、この男が新川くんなのだろうけど。

開幕した対人戦トーナメントの「BoB」1回戦は、銃弾を躱しながら何とか接近戦に持ち込むことに成功したキリトが辛勝する。やっぱり銃の世界で剣をメインウエポンに戦っていくことは無理があるのか、キリトとSAOの世界での因縁があることを匂わせる新たなライバルの登場など、一見陳腐なストーリーでありながも随所に見どころを作っているのは流石と思わせられた回。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #4 GGO (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #4 GGO (アニメ)
菊岡の調査依頼を受け、《GGO》にログインするキリト。彼は《死銃(デス・ガン)》に自分を狙わせる方法として、《GGO》最強のガンナーを決める大会《バレット・オブ・バレッツ(BoB)》にエントリーしようとする。しかし初めてのゲーム世界で勝手がわからず、道に迷ってしまったキリトは、近くにいたシノンに声をかける。シノンは、親切心から案内役を引き受け、《GGO》の世界をレクチャー。武器の選び方や、《GGO》独自のシステムである弾道予測線のことなどを教える。

キリトはALOからキャラをコンバートしてGGOにログインすると、女性のような長髪になった自身の姿に驚く。元々中性的な見た目であったせいか、髪型のせいで周囲からも女性に間違われてしまう。それは偶然出会ったシノンも同様で、キリトのことを自分と同じ女の子プレイヤーだと勘違いしたシノンは色々とキリトに世話を焼いてくれる。それに対して、あくまで女の子の振りをしてシノンに勘違いさせたまま自分に有利に事を運ぼうとするキリトの姿が、ネトゲにありがちなチヤホヤしてもらえるからネカマをするという姿に重なるようで面白い。

GGOにはプロがいるから俺なんかじゃと謙遜していたキリトだが、所持金増やすための弾避けゲームで早速並のプレイヤーではないところを見せつけ、周囲の度肝を抜いてみせる。銃の世界にやってきたのにメインウエポンとして光剣をチョイスしシノンを呆れさせるが、これも伏線なのだろう。なんかもう全てキリトの凄さをアピールするための伏線にしか映らないのが見ていて辛い。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #3 鮮血の記憶 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #3 鮮血の記憶
シノンのプレイヤーは、女子高生の朝田詩乃だった。彼女は下校途中で不良少女たちに路地裏に連れ込まれる。詩乃は不良少女のリーダーである遠藤から金をよこせと迫られるが、毅然と拒否。すると遠藤は手を銃の形にして詩乃に突きつける。それを見た詩乃は突然蒼白になって震え出してしまう。詩乃は幼い頃のある事件が理由で、銃に対してトラウマを抱いていたのだ。その事件とは……?

GGOでも指折りの狙撃手であるシノンこと朝田詩乃のリアルは不良少女に弱みを握られ、いじめ行為を受けている女子高生だった。幼いころに銃を持った銀行強盗から母親を救うために強盗から奪った銃で強盗を撃ち殺してしまったことで、銃に対してトラウマを抱いていた詩乃だが、新川という仲の良い男に勧められてプレイを始めたGGOの世界では不思議と銃への拒絶感がなく、自身のトラウマ克服のために仮想世界へとのめり込んでいったという背景が紹介される。

新川君は新川君で不登校児らしいし、ネトゲにハマる人間なんてこんなもんだよねというリアリティが確保されたドラマが構築されていたように思う。しかし、ここまでの3話でまだキリトがヒロインに全く接触していないことが驚きではある。

今までのパターンだとデスガンの正体はシノンに思いを寄せるが全く脈なしの新川君ということになるだろうか。シノンと自分とのゲーム内での格差へのコンプレックスが強く、アジリティに偏重してステータスを振ってしまった自分のキャラメイクを悔いるなど、ネガティブな発言のオンパレードはもう悲惨な末路への伏線としか思えないのだが。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #2 氷の狙撃手 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #2 氷の狙撃手
大型狙撃銃《へカートⅡ》を武器とし、《GGO》随一のスナイパーとして活躍する少女シノン。所属するスコードロンの仲間と共に、他のスコードロンを襲撃した彼女は、第1目標の狙撃に見事成功。だが、第2目標として狙ったマント姿の巨漢に、銃弾をかわされてしまう。巨漢はマントの下に隠し持っていた重機関銃を取り出すと、圧倒的な火力で反撃し、シノンらは一転窮地に。仲間たちが弱気になる中、強敵との出会いを求めていたシノンは……。

GGO内で最高のスナイパーと評されるシノンちゃんの活躍がキリトそっちのけで丸々1話使って描かれる。何か大きなものを抱えているようで、過去の苦しみに比べれば目の前の困難など困難ではないと割り切りながら前進し続けるタイプのシノンは、クールでありながらも熱いものを秘めたキャラクターであることが視聴者の筆者にはよく伝わってきた。そして、そんなシノンでも胸元の開いたコスチュームを着用して女性であることとファントム・バレット編のヒロインであることを強調しなければならないところに、制作側の都合とはいえ、考えさせられるものがある。
                 
    
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