ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 希望編 希望の学園と絶望の高校生  (アニメ)

                 
sn_00000408.jpg
施設にある人物たちが降りたつ。それは、プログラムから目覚めた希望ヶ峰学園77期生だった。かつて「超高校級の絶望」として世界を崩壊に追い込んだ彼らが、なぜ目覚めたのか、そして苗木たちのもとに現れたのか、彼らは今も“絶望”のままなのか……希望のためのコロシアイがついに幕を閉じる。

御手洗の暴走を止めたのはダンガンロンパ2における更生プログラムから目覚めた日向創と77期生達で、未来機関を鮮やかに撃破してみせるシーンなどはプロモーションビデオのように演出されており、最後には未来機関の自作自演の事件であったことを隠すために自分達が絶望として全部やったと泥をかぶる。そして、それを苗木が倒して世界に希望を与えるというプロレスを行うことに。これが本当に希望的なエンドなのか、といえば不明だが、この作品の出来が絶望的に酷いということは明瞭である。

とはいえ、世の中というのは大体がこういう茶番で構成されているというメッセージになっていそうなのは趣を感じられたし、あんなに無能だった宗方が最後には格好よくなっていて、新しいヒーローの誕生にダンガンロンパファンとして思わず笑みがこぼれてしまった。お約束のように復活する霧切の姿にも安心感を得たが、七海はやはり死んでいたようだ。この差が自分としては一番腑に落ちないのだが、苗木誠が特別な幸運の持ち主でその苗木が信頼した仲間だったから幸運に守られたのではないかと考えるようにしている。それを踏まえると、未来編で一時は死んだように見せかけられた朝日奈も実は苗木の幸運によって救われていたのではないかという考察もできよう。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #12 It is always darkest (アニメ)

                 
sn_00000347.jpg
このコロシアイゲームを仕組んだ人物は誰なのか、なぜゲームが行われたのか、黒幕の真の目的はなんなのか。苗木たちは再びこの疑問に立ち返ることになる。多くの疑問が氷解していく中、ある人物が希望のためについに立ち上がった。絶望的なほど希望に満ち溢れた世界を作るために……。

・このコロシアイゲームを仕組んだのは誰なのか→天願であり、天願をそうさせようとした雪染であり、雪染を洗脳した江ノ島である。

・なぜゲームが行われたのか→御手洗を奮い立たせて絶望の洗脳ビデオの逆のことをさせる。つまり、希望のビデオで世界中の人間を洗脳して救う。

って、それ逆になってないじゃん、同じことだよ……。暴走する御手洗を止めるために苗木は走る。真の希望のために。絶望も希望も行き過ぎるとカルトでしかないというメッセージを発信するだけの幕引きは凡庸で工夫とセンスがなくつまらないものだったが、それだけならともかく、一方では江ノ島個人が持っていたカリスマ性についても貶めることでとことん否定しているのが一番酷く、もう擁護のしようもない。

そういえば結局、朝日奈の血のフェイクは何だったのだろう。モナカのイタズラだろうか? 今になってみればモナカが呆れて放り投げてしまうのも頷けてしまうほどの酷い出来である。しかし、かつてアニメに希望を見出した御手洗が挫折を乗り越えて再びアニメで希望を与えようと作り出した渾身の作品が「洗脳」って、実は御手洗自身もやはり絶望の残党だったとしか思えないんだが……。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #11 さよなら希望ヶ峰学園 (アニメ)

                 
sn_00000345.jpg
希望ヶ峰学園77期生は、雪染の言葉を受け、それぞれの想いを胸に学園を後にする。78期生は学園長・霧切仁の指揮の元、学園のシェルター化にとりかかった。そこに超高校級の絶望が紛れ込んでいるとも知らずに……。これが人類史上最大最悪の絶望的事件に至るまでの物語。絶望で終わる、希望の物語であった。

江ノ島がクロであると当たりを付ける宗方だったが、江ノ島については潔白であるという逆蔵と雪染の見解を信じてしまう。洗脳された雪染は愛ゆえに宗方を誰よりも深い絶望の底へと突き落とすことを渇望しており、これが未来編に繋がっているのだが、そうなるとやはり雪染が黒幕というオチなのだろうか、となる。

また、江ノ島の思惑通りに希望ヶ峰学園は破壊され、卒業した78期生が各地へと散り、世界を絶望に染め上げていくところはダンガンロンパ1や2に繋がっていく絶望エンドになっていて、1や2を過剰に意識した作為的に感じる陳腐な演出や露出が増える度に矮小化されていく江ノ島の存在感については気になるものの、絶望編と未来編の2本立てのオリジナルストーリーでダンガンロンパの世界の補強や拡張に挑戦した心意気は評価したい。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #11 All good things (アニメ)

                 
sn_00000335.jpg
コロシアイゲームが終了した。コロシアイを続けた襲撃者、そしてゲームの真相はあまりにも信じがたいものであった。苗木は自らを囮にして、襲撃者の正体を確かめることを決意する。宗方もそれに合意するが、予想外の人物が苗木の前に立ちはだかる。

襲撃者の正体は殺された被害者自身であった。彼らは襲撃タイムになると起こされ、モニターの洗脳映像によって自殺させられていたことが判明する。結局洗脳オチかと呆れてしまったけれども、それだけに江ノ島に勝利した苗木に対する宗方のコンプレックスや、逆蔵が江ノ島の脅しに屈して宗方を裏切ってしまったことへの悔恨の念にかられ、それを償うかのように自分の体を張って配電室のブレーカーを落として苗木や宗方を救おうとするところなどは人間味溢れるドラマとして映えていた。配電室については、それでなんとかなるなら最初からなんとかしておくれよとも思ったが。

作中、やはり天願が全てを仕組んだのではないかとされていたが、ダンガンロンパとして洗脳ネタに黒幕が如何にもな権力爺さんで終わらせては芸がないので、絶望は洗脳ではなくコンプレックスやその人が持つ複雑なバックグラウンドから生まれるという流れで考えてみると、ここは未来編において未だ言及がほとんどされていない御手洗が黒幕である線が濃厚だろうか。

ただ、朝日奈の死がフェイクだったことの伏線がまだ回収されていないので、洗脳映像について苗木に問い詰められた御手洗が苦し紛れで言った「江ノ島盾子がやったこと」というのが事実である可能性もある。その場合、「江ノ島盾子」は他にいるとして、怪しいのはやはり朝日奈になろうか。でも、朝日奈黒幕ルートって雪染か誰かと入れ替わっているか、そもそも洗脳されていたというオチだろうからここまで来てそれもどうなんだっていう気もするが。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #10 君は希望という名の絶望に微笑む (アニメ)

                 
sn_00000323.jpg
クラスメイトとはぐれてしまった七海は雪染と合流し77期生のもとへと向かう。他の生徒たちも、罪木の誘導の元、雪染がいると思われる場所へたどりついた。しかし、そこに待っていたのは、あまりにも絶望的な結末だった。江ノ島の計画はクライマックスを迎える。

江ノ島によるおしおきによって殺されてしまう七海。視聴者的には七海に降りかかる災厄よりもゲームと比べておしおきシーンにセンスやユーモアがまるで無かったことの方が見ていて辛かったのだが、それを見て絶望に洗脳されていく77期生達。実のところ、七海は串刺しにされた後も息をしており、それを見たカムクライズルがその超高校級の才能で七海を助けている可能性もあるのだが、いずれにせよ、これで七海が黒幕の可能性はほぼ消えたといっていいのではないだろうか。

それと、逆蔵が宗方のことを本気で好きであるというコンプレックスを江ノ島に暴露させられて屈服するシーンが存在するが、ガチホモという設定も最後までぼやかしてオブラートに包んだ方がこのシチュエーションにおいてターゲットに設定しているであろう腐女子にはよりウケるんじゃないかなあと思ったし、マジの同性愛を茶化すような表現はポリティカル・コレクトネス的に危なっかしさも感じた。江ノ島にそんなものは通用しないのであろうし、そこがまた魅力なのだろうけども。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #10 Death,Destruction,Despair (アニメ)

                 
sn_00000319.jpg
宗方との最後の戦いを受け入れる苗木。これまでの思い出が蘇る中、どんなに悲しいことがあってもただひたすら前に進むことを決意する。その強さは、まさに希望そのものであった。宗方もまた、過去を振り返り、すべてを終わらせるべく苗木のもとへ向かっていた。そしてついにふたつの希望がぶつかりあう。

霧切が死んで苗木と宗方が激突。狂気に取り憑かれたように苗木の命を狙う宗方だが、最終的には苗木にNGワードを看破され、自分の無力さに脱力してしまう。実は宗方が天願から聞かされていた襲撃者の正体というのが一人ではなく、雪染や逆蔵も含めた未来機関の全員であったという内容で、宗方はそれにショックを受けていたことが明らかにされるが、俺が動じると思うか? とか云っておいて宗方さん、めっちゃ動じてて迷惑過ぎるやん。

視聴者の立場からすると雪染が絶望に洗脳されていたのは間違いないので、それについてはほぼ確定でいいのだが、逆蔵については本当に絶望だったのかはまだ分からない。むしろ、天願の言っていることに嘘が混じっているか天願自体の思い込みが入っているか、あるいは天願こそが黒幕であり、襲撃者という可能性も考えられる。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #09 雪染ちさは笑わない (アニメ)

                 
sn_00000312.jpg
七海はカムクラとなってしまった日向と再会を果たすが、江ノ島に追い詰められてしまう。そこに七海と狛枝、罪木を奪還すべく乗り込んできた雪染。生徒を守るため、七海の代わりとして江ノ島に拘束されてしまう。雪染の危機をクラスメイトに伝えた七海は、全員で雪染救出へ向かう。

雪染ちさが江ノ島盾子と戦刃むくろの絶望姉妹によって洗脳されてしまう。戦刃が行う、脳に直接器具を挿入してぐちゃぐちゃとかき混ぜる外科的な手法はなかなか過激ではあったが、反面、江ノ島盾子のカリスマ性に対してやや味噌がつくようなシーンに描写されていたようにも思えて、なんとも言えない寂寥を覚えた。

絶望が増殖する過程が、個人の抱えるコンプレックスなどの様々なバックグランドや人間の本来持つ欲望などを江ノ島という一人のカリスマによって巧みに刺激され絶望の側へと惹きつけられていくだけではないというのは分かるし、受け入れなければ無いのだろうが、それでもどうしても今回のエピソードでは強制性があまりに無粋すぎて、なあんだ洗脳かあとなってしまうのだ。ある意味では誰よりも視聴者が絶望させられた回といえるのかもしれない。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #09 You are my reason to Die (アニメ)

                 
sn_00000306.jpg
ゲームから脱出するためのカギを手に入れた霧切だが、ここから出ることは不可能だという。その代わりに襲撃者である可能性が高い人物にたどりつき、ついに苗木たちと合流を果たす。しかし、襲撃者の手掛かりをつかんだのは霧切だけではなかった。宗方もまた、手掛かりをつかみ、同期の逆蔵十三に合流するが……。

合流した逆蔵を宗方が容赦なく刀で刺し殺す。これは雪染の死体に刀を突き立てるシーンと重なっているので、恐らくは雪染と共に逆蔵も絶望と通じていたということなのだろう。同時にこれで黒幕は雪染である線が濃厚になってきた。以前のエピソードで宗方が江ノ島の前に苦杯を嘗める回想シーンがあったが、自分を慕い、希望という理想のために共に戦ってきた仲間が絶望に染まり、裏切っていた。そのことを、襲撃タイムで殺される流流歌が十六夜のことを回想する感傷的なシーンに重ねて暗に示されているようにも解釈できる。

驚いたのは、襲撃タイム明けに霧切が死んだように倒れたままになっていることで、実は霧切のNGコードは4回目の襲撃タイムを終えて苗木誠が生きていることであった。なるほど、これでモナカの言っていた78期生のうちの一人が苗木誠のせいで死ぬということの意味が分かり、苗木と宗方の希望同士で殺し合わせて絶望的なコロシアイゲームが完成するというのが黒幕の狙いだとすれば、そのシナリオ通りに進んでいることになるが、流流歌の殺され方だけが今までの襲撃者の手口とは違っているので、襲撃者はもう既に死んでいるなどのアクシデントがあって黒幕が直接手を下した可能性も考えられるだろう。その場合の襲撃者の正体は逆蔵であろうが、ただそれでもわざわざ流流歌だけ殺し方を変える必要性があるのかという点で疑問は残るので、もしかしたらバーサーカーモードの宗方が流流歌を殺してしまったのかもしれない。もしくは宗方が新たな襲撃者となったという見方も出来るだろうか。

いよいよ物語は佳境に入っていくわけだが、アニメとしての出来は、アニメや漫画を実写化して失敗した駄目な邦画のようなクオリティなので自分としてはあまり盛り上がらないのが少し寂しい。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #08 偶然にも最悪な再会 (アニメ)

                 
sn_00000297.jpg
「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」や予備学科によるパレードにより、希望ヶ峰学園は混乱していく。また、七海たちのクラスでは罪木が謎の失踪を遂げる。クラスメイトの危機にいてもたってもいられない一同は、危険を顧みず捜索に向かった。そのとき、江ノ島は運命の出会いを果たした御手洗に、自分の計画の全貌を語っていた。

様々な人物が江ノ島と接触していき、罪木などはもはやすっかり絶望の虜となる。江ノ島が御手洗のアニメを洗脳に利用しようしていることから、未来編では御手洗が江ノ島の後を継ぐ黒幕として誰かを操って襲撃させている可能性が示唆されていたが、これについては江ノ島の絶望って所詮「洗脳」でしかなく、人の本来求めているものが「絶望」ではないのかと哲学的な面でがっかりさせられたところもあるが、一方では洗脳というのもメタファーでしかなく、表現が秘めているパワーを最大限に肯定しているようにも受け取れ、人々が真に求めているものを「アニメ」として江ノ島が提供しようとしているという解釈もできる。

「絶望なんて所詮希望の踏み台にしかならない」と江ノ島の一歩先を行くメタ発言をしながら狛枝が江ノ島を追い詰めるシーンもあったが、江ノ島の加勢として現れたカムクライズルにあっさりと倒されてしまい、これから狛枝にどう変化が起きるのかと同行していた七海は一体どうなってしまうのかが気になるところ。七海こそが実は未来編の黒幕で、御手洗のアニメによる洗脳よろしく、それこそ2のような電脳世界のノリで、この世界こそが巨大な檻だとゲームをプレイする感覚で皆を弄んでいたというオチもありえるだろうか。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #08 Who Killed Cock Robin (アニメ)

                 
00000288.jpg
「苗木誠のせいで、78期生の誰かが死ぬ」、そんな不吉な予言を聞かされる苗木たち。離れて行動し続ける霧切が危ない、そう考え状況を整理しようとするが、宗方に再び追い詰められる。その一方で、霧切はゲームから脱出するためのカギを手に入れた。しかし、その代償はあまりにも悲しいものであった。

十六夜を殺したのは襲撃者ではなく、流流歌だった。彼女のNGワードは誰かが外に出るというもので、十六夜が出口を見つけて外に出ようとしたから流流歌が殺して襲撃者の仕業のように偽装していた。

実はNGワードの関係で流流歌のお菓子を食べることが出来なかった十六夜に対して流流歌は不信感を募らせていたのだろうし、行間からはそんな流流歌の気持ちに十六夜が最後には誠実に応えようとするシーンが想像できる。逆に流流歌よりも自分の命のほうが大切だからと十六夜が逆蔵のように強引に外に出ようとしていたのかもしれないが。

その逆蔵のNGワードは素手で攻撃してはいけないという、ボクサーにとっては非常に大きな制約を伴う苦しいもの。十六夜もそうだったが、キャラクターの立場に合わせたクリティカルなNGワードが設定されているケースもあり、それを考えると霧切のNGワードが襲撃者の正体を暴くというものであることも考えられる。実際、霧切の言動からはもう殆どの謎について見当がついていそうなことが伺え、そうなると今回霧切を助けて死んだ(と思われる)黄桜が消えて常に霧切の傍にいる唯一の存在になった御手洗がやはり不自然で怪しいのではないかとなる。

ただ、襲撃者が御手洗だとしても彼が黒幕では失礼ながらインパクトが弱すぎるので、黒幕は別である可能性が高い。その場合、雪染か朝日奈あたりが怪しいと読めるわけだが、特に朝日奈については絶対絶望少女で弟が死んでおり、そのことが今回こまるとの対比で示唆されていたので、そこから絶望堕ちしたというルートもありえるだろう。制作サイドからしても、これならば序盤の苗木との甘い展開からのギャップがあり、訴えかけるものも大きいと踏んでいるんじゃないだろうか。その場合、朝日奈の狙いは苗木を絶望堕ちさせて自分の物にすることで、78期生で一番のターゲットにされているのは霧切ではないかと思われる。

よくよく考えてみれば一番初めのダンガンロンパにおいて存在する霧切が死ぬエンドで、苗木たちは外に出ることを諦めて朝日奈との間に子どもを儲けるわけだが、そのエンディングが示唆するもう一つの未来に向かっているのが本作なのかもしれない。そのエンディングでは腐川が死んでいるが、これは絶対絶望少女を経由して本作が放送されている今となっては腐川が希望を諦めなかったということかもしれないし、朝日奈が腐川のことを邪魔に思って殺していたという見方も出来る。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #07 希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件 (アニメ)

                 
sn_00000275.jpg
カムクライズルに続き、江ノ島はもう一人運命的な出会いをする。相手は超高校級のアニメーター・御手洗亮太だった。江ノ島は御手洗の才能を知り、学園を絶望に染め上げる計画を思いつく。着々と準備を続ける江ノ島、そして希望ヶ峰学園の生徒会同士がコロシアイをする、「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」が起きてしまう。

御手洗を取り込んだ江ノ島はカムクライズルに希望ヶ峰学園生徒会によるバトルロワイアルのオマージュのコロシアイを見せて絶望のほうが何が起こるか予想つかないことだらけで面白いでしょと誘惑する。でも、全部江ノ島さんの筋書き通りじゃないですかと視聴者的にはツッコミを入れてしまう。仕方ないとはいえ、江ノ島の絶望は作為が過ぎているのである。でも、確かにその絶望を我々は視聴者としてあるいはプレイヤーとして大いに楽しんでいるわけだけども。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #07 Ultra Despair Girls (アニメ)

                 
sn_00000260.jpg
塔和シティーで“二代目江ノ島盾子”を名乗る、元・超小学生級の学活の時間、モナカ。彼女は世界を絶望させるべく活動を続け、未来機関のコロシアイにも紛れ込んでいた。そんなモナカを止めるべく、苗木の妹・こまると78期生の生き残り・腐川冬子が再度戦いを挑む。しかし、実際のモナカは堕落しきっており、ただの興味本位で未来機関のコロシアイを見ていたと言うが……。

1話丸々こまると腐川が塔和シティーで奮闘する絶対絶望少女のノリのエピソード。腐川の妄想ネタや希望の戦士達の姿など、ゲームをプレイ済みならばニヤリと出来る演出はあるものの、二代目江ノ島盾子を名乗るモナカは黒幕は自分ではなく、もう希望とか絶望とかどうでもよくなったという捨て台詞を残して途中リタイア。

モニター越しに事の顛末を見ていたモナカが途中でどうでもよくなって抜けるぐらいだからよほど無粋な人物が黒幕なのだろうか。となると、やはり宗方あたりが怪しそうだと見るがどうか。それなら雪染を最初の犠牲者に選んだのも初代コロシアイゲームの江ノ島盾子リスペクトという見方が出来るし、作品としても宗方が黒幕なら希望と絶望は表裏一体であるというテーマが分かりやすくなるのではないだろうか。

絶対絶望少女の文脈で考えると元々モナカは超高校級の希望であり江ノ島を殺した苗木まことの妹であるこまるを二代目江ノ島盾子に据えたがっていたから、未来機関で極端な希望至上主義者である宗方のパートナーの雪染がやはり怪しいという考え方も出来る。モナカがリタイアしたのは自分が二代目江ノ島盾子にならずとも雪染がもう立派に二代目になっていて自分は用済みになったから、もしくはどうしようもなく期待はずれで見る価値がなくなってしまったという線もありえるだろうか。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #06 絶望的に運命的な出会い (アニメ)

                 
sn_00000252.jpg
希望ヶ峰学園は、長い間ある研究を続けていた。それは、人類の希望となる真の天才、「超高校級の希望」を研究・育成する研究だった。その名も「カムクライズルプロジェクト」。被検者となった日向創は、カムクライズルとしてついに目覚める。実験の存在を知った雪染だったが、江ノ島もまたカムクラの存在を知り、これこそが運命だと感じる。

江ノ島に出会ってしまう人工的に創り出された超高校級の希望・カムクライズル。ゲームをプレイしている者としては、ああこうやってカムクライズルに絶望がインストールされていくのだなあと思うわけだけど、映像で見る限りではそもそもなぜ江ノ島に皆が惹かれていくのか、その理由がいまひとつピンとこない。絶望というのはウィルスみたいなもので強制的に感染してしまうのだろうか。ゲームでは絶望する側の心の隙間が過剰に演出されており、江ノ島がその心の隙間を埋めてくれたとなってはいるのだが。

そして、もう一つ気になった出会いがなんといってもアニメーターの御手洗と江ノ島の組み合わせで、視聴者としてはじゃあ未来編の襲撃者はやっぱり絶望に堕ちた御手洗なのかと思うわけだが、はたして真相や如何に。もしかしたら未来編で閉じ込められたあのメンバーの中で襲撃者は一人でも絶望の派閥に属する人間は案外に多いのかもしれない。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #06 No Man id an island (アニメ)

                 
sn_00000251.jpg
探偵としてこのゲームに潜む裏切り者を調べていく霧切、大きなハンデを負う苗木を支える朝日奈。絶望的な場面でもあきらめない仲間の勇気によって自分を奮い立たせた苗木は、自分の手でゲームを壊すことを決める。そして月光ヶ原の協力によって外部とのアクセスを成功させたが、つながった先は78期生の生き残りの一人、十神白夜だった。

襲撃者による犠牲者は忌村と思いきや、なんと十六夜も忌村と同じく胸を一突きされて殺されているのを発見される。ルールによると襲撃者が一回の襲撃タイムで殺せるのは一人までのはずなので、忌村か十六夜のどちらかは襲撃者以外に殺された可能性が考えられる。その場合、一番怪しいのがやはり流流歌で、前回ラストで出口を見つけた十六夜からそのことを教えてもらうがNGワードなど何らかの制約の都合で自分が助かるためにはどうしても十六夜を犠牲にしなければならない理由があったのではないだろうか。もしくは流流歌を助けるために十六夜が自ら命を断ったとか。

苗木は絶望の決めたゲームのルールなんかに従う必要はないと脱出の方法を考える。これをそそのかしたのがモナカなので、襲撃者自身もルールを守らない可能性のあることが示唆されているように受け取れた。つまり、やは忌村と十六夜、2人とも襲撃者によって殺された可能性で、十六夜が秘密の出口を見つけたことに関連する何らかの出来事が襲撃者をそうさせた線もありえるし、実は忌村は薬による体の変化の影響で眠らない状態にあり、襲撃タイムに襲撃者の姿を目撃してしまったから殺されたということもあるのかもしれないが、ただ、その場合は忌村が何らかのヒントを残していてもいいはずなので、霧切が忌村の遺体から何かに気づいたような演出がない現状では考えにくいだろうか。

あとは、宗方が雪染の遺体に改めて刀を突くシーン。これはやはり、天願の口から出た名前が雪染ちさであることを思わせる。その他、モナカの助けで苗木が十神と通信することに成功したり、腐川とこまるの絶対絶望少女コンビが出てこまるがパンチラサービスしていたり、ジャバウォック島で日向(カムクライズル)が待ち構えているような描写があったりと、これからゲームシリーズの作品全てをプレイしていることを前提にまさにオールスターの布陣で物語が展開されそうだが、視聴者としては期待よりもここまでのアニメの出来でうまくまとめられるのか不安の方が大きいというのが正直な気持ちなのが寂しい。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #05 終わりの始まり (アニメ)

                 
00000240.jpg
予備学科の教師に降格した雪染は、宗方のためにその期間予備学科の調査を進め、「カムクラプロジェクト」という謎のプロジェクトの足取りをつかむ。本科に戻ってきたころには季節はすでに春を迎えており、新たな希望である78期生たちも入学となる。超高校級のギャル・江ノ島盾子と超高校級の軍人・戦刃むくろ――二人の「超高校級の絶望」も希望ヶ峰学園に足を踏み入れるのだった。

予備学科に移った雪染だったが、その半年間は省略されてあっという間に春まで飛び、また本科の七海達のクラスに戻ってくる。再会を喜び合う雪染と生徒たち。その一方で日向は裏で進められているカムクラプロジェクトにその身を捧げていた。また78期生として江ノ島盾子が入学してくるという描写があり、まさに終わりの始まりが描かれている。江ノ島が入学してくるということは、やはり絶望編は前日譚の内容で、七海は実際に存在していたキャラクターということになる。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #05 Dream of distant days (アニメ)

                 
sn_00000235.jpg
希望ヶ峰学園76期生の忌村静子、安藤流流歌、十六夜惣之助。かつては仲が良かった3人だったが、今では忌村VS安藤・十六夜という構図でお互いを裏切り者と罵り合うようになっていた。閉鎖された空間で、その対立は過激さを増していく。一方、宗方は、かつての同朋だった天願に刃を向け、絶望をさらに憎んでいく。

相変わらず内ゲバを見せられる。当たり前のようにモナカが出てきていて説明が全く無いけれど、絶対絶望少女をやっていない人には分からんだろうなあ。でも、わかっても面白くないのが寂しい。一方、宗方は天願とバトルして、本当の襲撃者が誰か天願に聞かされる。宗方がおもわず狼狽えそうになって、というか多分狼狽えて天願にととめを刺しにいくぐらい宗方に近い存在の名が天願の口から出たのだと思うが、そうなるとやはり雪染ちさだろうか。ただ、犠牲者の名前の割には宗方の驚きが少なかったので、意外と宗方自身が襲撃者であるのかもしれない。実際、宗方のやってることはちょっと狂信者っぽくて絶望と云われても違和感がない。

また、忌村、流流歌、十六夜のバトルは忌村が襲撃者に殺されることで幕を降ろす。タイミングや江ノ島盾子・モナカの系譜を考えると流流歌が襲撃者の線もありそうではある。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #04 狛枝凪斗の憂鬱と驚愕と消失 (アニメ)

                 
sn_00000224.jpg
学園内で起きた事件から休む間もなく、本科の人間に課せられた定期試験がやってくる。才能を教員に示す実技試験だ。しかし、事件によって動揺した77期生たちは試験どころではなかった。最高のコンディションで試験に臨んでもらいたい、そう思う超高校級の幸運・狛枝凪斗は1期上の超高校級の薬剤師・忌村静子の協力を仰ぎ、ある計画を実行する。

定期試験の中止を企む狛枝。超高校級の幸運の彼の企みに巻き込まれる形で忌村と流流歌&十六夜の間に亀裂が入り、挙句に3人ともに希望ヶ峰学園を放校になる。このことが忌村と流流歌の未来編での因縁の描写に繋がっているのかとようやく視聴者として合点がいくのだが、絶望編ではこの三人よりも、むしろ狛枝のキャクターの良さと緒方恵美の演技力の素晴らしさが引き立てられており、却って未来編であり未来機関が小ぢんまりとしたものに映ることに繋がっていた。ただ、制作サイドもそれを狙っているのと思うので、いくつかの伏線めいた要素などが活かされて今後大きなドラマを生み出してくれることを期待したい。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #04 Who is a liar (アニメ)

                 
d3zetu04.jpg
未来機関の希望ともいえる宗方。彼にはたとえ多くの犠牲が出ても、絶望を根絶やしにするためなら自分の死でさえも受け入れる覚悟があった。そんな信念を聞き、自分が築いてきた希望も、結局犠牲があったことを痛感する苗木だったが、未来機関会長の天願は宗方の甘さを見抜いていた。苗木を人類の希望であると信じる天願は後のことをたくすと言うが…。

未来機関の内ゲバは今回も続き、モノクマがいなくても勝手にコロシアイが起きていたんじゃないかという勢いで不毛な傷つけ合いが行われる。視聴者としてはあくびをしながら観るしかないのだけれど、最後にモナカっぽいキャラが登場してちょっと眠気が醒めた。え、そういうことなの? てか、それだと全然腹の探り合いや駆け引きが成立してないんだけど、元々成立させる気のない作りだったしそれでいいのかもしれない。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 絶望編 #03 全ての未来にさよならを (アニメ)

                 
sn_00000128.jpg
才能を渇望した予備学科の少年、日向創。彼はとある条件を理由に希望ヶ峰学園に在籍していた。思い悩む日向だったが、クラスに自分と同じように本科へ憧れる生徒・九頭龍菜摘が転入してくる。七海と交流を深め、才能よりも大切なものがあると気づくが、学園内で悲劇的な殺人事件が起きてしまい……。

才能あふれる本科の学生達による奔放な学園ライフというコメディ一辺倒から一転、予備学科の日向が主人公としてフィーチャーされると、そこに蔓延するコンプレックスや嫉妬からシリアスでナイーブな雰囲気となる。クラスメイトとして転校してきた九頭竜の妹がサトウに殺されるというのはダンガンロンパ2における殺人の動機となる重要なエピソードなのでそこをアニメでやってくれるのはファンとしても嬉しいのだが、描き込みが弱いのでやはりゲーム未プレイの視聴者は置いてけぼり。
                 
        

ダンガンロンパ3 The End of 希望ケ峰学園 未来編 #03 Cruel violence and hollow words (アニメ)

                 
00000092.jpg
コロシアイなどしなくても、脱出できる方法がきっとある――そう信じた苗木は、未来機関幹部に「コロシアイ」の放棄を宣言し、協力を求める。しかし、『人類史上最大最悪の絶望的事件』という死線を潜り抜けてきた幹部たちには、その言葉は綺麗事でしかない。ルールの存在しないコロシアイゲーム、それぞれの思惑が交錯し事態は緊迫する一方であった。

まさかの朝日奈死亡と思わせておいてそれはフェイクというオチ。実際の襲撃者の餌食となったのは牛マスクの男。その直後、朝日奈のおっぱいをアピールする視聴者サービスをしてみせるところは、制作サイドからやはり朝日奈さんは殺せませんよね~という意味合いのメッセージが込められているようだった。それはともかく、何故朝日奈にフェイクとしてケチャップと模造ナイフが仕掛けられていたのかは重要な伏線であるのだろう。朝日奈がレジェンドのおっぱい要員でなければ、実は朝日奈こそが襲撃者で返り血などを誤魔化すためだったという線も考えられるのだが……。

それにしても、早々に退場したのが牛レスラーと見た目がおっさんで声が釘宮理恵の農家という個性的な二人で、後に残った似たり寄ったりなキャラばかりの未来機関が誠と希望を巡るしょうもない言い争いを繰り広げるという展開には今のところがっかりさせられているというのが正直な感想だ。
                 
    
> ダンガンロンパ