勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第12話 勇者になりたかった俺は就職を決意しました。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」をセアラ、エルザたちに任せ、魔王になろうとするフィノを取り戻そうとフジゼロック山にやって来たラウル。レイドの攻撃を受けるロア、ラム、アイリたち。果たしてラウルはフィノを救い出せるのか!?

勇しぶ最終回。
魔王になりかけたフィノをラウルの愛が救う。そして、再び家電量販店で接客をする日々に戻る。作品としてはそれをとても幸福ですごいことのように演出することに成功していて、見ていて和まされた。

作中でところどころ示唆されていた家電量販店(マジックショップ)の経営陣による利益を得るための非情な手段については最後まで突っ込んだ表現がなされず、ドラマとして本採用に至っていなかったのは残念だったが、コンビニ(ローソン)はともかく、家電量販店は我々の生きる現実社会ではネットに押されている昨今、舞台が現代に合わせて洗練されているようでそこには制作サイドの計算によって意図的に醸されたノスタルジックな空気があり、それが主人公たちの勤める負け組に近い家電量販店チェーンと劇中(とそして我々)の世界における勇者と魔王という設定の時代遅れな感じやファンタジーな感じなのだが、そのマッチング自体はなかなかおもしろくて良かったと思うし、勇者と魔王モノが既に手垢のついているものであることを認知させた上であえておバカなコメディのノリとおっぱいとパンチラ満載のエロで無理やり突っ走った勢いも清々しかった。

とはいえ、終ってみればひたすらメタ日常系のような話だった。色々あるけどやっぱり平凡が一番だよねって。でもそれ普通のドラマじゃんと突っ込みたくなる平凡な出来がまたメタいというか……、自分にとっては多くのシーンが冴えない作品でもあった。が、そこがこの作品の良さなのかもしれない。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第11話 勇者になりたかった俺が魔王の娘さんを助けに行きます。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」でセアラたちと深刻に話をしていた。さらわれたフィノを取り戻すべく街中を探しまわるラウル。ふと何かを思いつくとある場所に向かって必死に走り出した。

さらわれたフィノを取り戻すべくラウル達が奮戦する。
勇者と魔王は実は談合することでお互いにWIN-WINの関係を築いていたことが告白され、無邪気に勇者を目指していた過去があるラウルはショックを受けるものの、英雄主義をはっきりと否定し、平穏な日々を受け入れ、その維持に努めることが本当の勇者のあり方だと咆哮して起ち上がる。このラウルの前に立ちはだかったのが、魔人に家族を殺された恨みを持つアイリで、ラウルとアイリが剣を交え、激しいアクションを繰り広げる熱い展開は今までにないもので、このシリーズのエピソードにしてはなかなか新鮮味があってよかった。店長など、昔の戦士がその能力を再び発揮させる演出もキャラクターに奥行きを持たせる粋なものだった。
ただ、視聴者としてはそれだけに、魔王がいて勇者になれる世界はやはり魅力なんだろうなと思ってしまうのだが……。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第10話 勇者になりたかった俺と魔王になりたくなかったあいつ。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」でいつもと何ら変わらない様子のフィノに違和感を感じでいた。何者かに襲撃されたとは思えない元気っぷりに逆に心配になってしまう。

魔王がいることで多くの若者が勇者として華々しく活躍でき、魔王もまた然りという人間(善)と魔王(悪)の共依存の関係について突っ込んだ表現がなされた回で、その思惑にかつてのラウル(主人公)の仲間達や死の商人としてのマジックショップなどが絡んでいるという構成になっていた。
これに共生と平凡の素晴らしさを訴えるラウルが対立するわけだが、ラウルの女の子に囲まれた素晴らしき平凡ライフは全然平凡ではなく、充分に恵まれたヒーロー像であるので、あまり説得力がないのが惜しいところ。それにしてもよくパンチラサービスをするアニメだなあ。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第9話 魔王の娘さんが貰った初任給の有効活用について。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」の売上好調により特別手当の付いた給料をもらう。活気付くラウルたち。フィノにとっては初任給。使いみちを悩むフィノ。

フィノは初めてもらった給料を使うためにラウルとショッピングに出かける。今までもそうだったが、今回も二人の行動がかなりデートっぽく描かれ、軽快なテンポが給料をもらって浮かれる二人の気分とぴったり合ったラブコメチックな内容になっている。

しかし、話の最後では空気が一変し、フィノが暴漢に襲われて魔王になるように脅迫される。ラウルやアイリがそうであったように多くの勇者志望者達は魔王がいなくなったことでその夢が断たれたという背景を再び強調しており、新しい展開を予感させる。

これまでのこの作品で描かれてきた、ほどほどに発展したモラルある資本主義社会が勇者と魔王の共存と平和で穏やかな生活を保証するという牧歌的な労働賛美のノリを考えると、ラウルとフィノが勇者と魔王に分かれて戦ったり、許されない恋の話のようなシリアスな流れになることは考えにくいが、青春を勇者になることに費やした多くの名もない勇者志望者達は象徴的な意味での魔王がいなくなったことでヒーローもいなくなった本作の世界観に夢を奪われ、強制された平凡(現実)に馴染めず、苦しい生活に喘ぎ、表情を曇らせていくという描写は、これもまたもう一人のラウルのようでもあり、メタ的に視聴者である我々のようでもあり、誰もが抱えている人の哀しさのようでもあり、なかなかシビアであった。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第8話 魔王の娘さんが水着でお客様をお迎えするそうです。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」で倒れているノヴァを見つける。モンスターの仕業と思い込むラウル。実際はセアラ店長いわくエアコンの故障によるものだった。

真夏の猛暑が王都を襲う。夏、水着、おっぱい。ヒロイン勢揃いで着替えるところからの水着シーンをじっくり堪能出来るいつも以上に視覚的サービス満点な回。商売のために女性が水着になって性的魅力を刺激的にアピールすることで男性客を呼びこむという構図が、メタ的にこのアニメそのものを表しているようでもあった。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第7話 魔王の娘さんが一般家庭にお邪魔するようです。 (アニメ)

                 
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者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」の特別サービス・魔力補充のため「すいのや」に出かけていたところ、同僚のロアから緊急の呼び出しがあり、フィノと一緒に現場に向かうのだが。

客に対して真摯に向き合い続けるラウルの哲学のある接客態度が最後には報われるという寓話的な内容になっている。
単に博愛精神を開陳しているだけに作品の描写を留めておらず、アマダの極端な効率主義・営利主義に人間性で対抗するラウル達の姿の一方で、上っ面の安さだけを見てアマダを利用する客に対しての手厳しい批判も加えており、それが皮肉として成立した上で(一応アマダの従業員も含めた)皆がハッピーになるという終わり方になっていたのが面白い。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第6話 勇者になれなかった彼女もしぶしぶ就職していました。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」の窮地を救うため潜入した「アマダマジック王都総本店」でバニーガールのアイリと遭遇。アイリは警備会社なんかではなく「アマダ」で働いていた!

アマダに潜入していたラウルとフィノはそこでアイリと遭遇する。ラウルと同じく勇者予備校では優秀だったアイリだが、世の中の流れには逆らえず、今ではアマダに勤務し、バニーガールの姿でサービスを提供する立場になっていた。
そんな現在の自分に納得がいかないアイリとそれを諭すラウル。かなりベタな説教で臭さが醸されてしまっているものの、アイリの姿にはかつてのラウルの姿が投影されており、それをはっきりと視聴者に知らせる意味があったのだろう。

アマダを割と下衆く描いていたがそれに負けじとレオンもかなりの現実主義で、どちらも利益を出すためにモンスターを過労死させて安い製品を作る工場を肯定しているところは面白く、このようなブラック企業がのさばる日本社会を風刺したネタが今後の展開にどのように作用していくのかちょっと期待させられた。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第5話 勇者になれなかった俺と魔王の娘さんがライバル店に潜入します。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」の店長セアラの業務命令で、新しくできたライバル店「アマダマジック王都総本店」のオープンセールにフィノを連れて潜入調査に行くことになった。

業界最大手のアマダが進出してきたことで客を取られてしまったマジックショップ・レオン王都店。
上司の命令でラウルとフィノはアマダのライバル店に潜入調査をすることになる。

アマダというのがブランドのロゴマークからしてまんまヤマダ電機のことなのだが、ローソンがそのままの名称で登場しているのに対して、ヤマダはアマダとぼやかして表現。この辺の違いはどうなっているのだろう。
華やかなアマダの店内だが、極めて営利主義であり、細やかで温かい接客サービスが欠けていることが示唆されたエピソードになっていた。このへんの隙を突くことが活路として見出されるのかな、それにしてもこれはヤマダ電機では出せませんわ。と思っていたらアマダでも優秀で温かみを感じさせる店員が出てきたりして、今後の展開がちょっと予測不可能に。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第4話 魔王の娘さんがコンビニで働くようです。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」で働きながら、昼休みなどは、隣のコンビニで昼休憩をとったりしていた。 ある日、そのコンビニで働くエルザから急に人出が足りないと話があり、フィノが助っ人で働くことに!

フィノがコンビニで助っ人として働く回。
そういえば本作にはローソンがそのまま登場していて、主要キャラクターが何人か働いている設定になっているんですよね。
これ、原作の小説でもそうなんでしょうか。それともアニメ版ではプロダクトプレイスメントとかでローソンと特別に契約してるんでしょうか。自分は、『ベン・トー』で出てくる商品の類は完全に劇中内広告だと思っていたんですが、あれは原作で登場した商品がメーカーの厚意でアニメ作品にもそのまま登場していたんだとか。だとすれば、これも原作者の方がローソンでバイト経験があって思い入れがあるからとかなんでしょうか。そういう風に想像させる演出の仕方ではありました。

実在するコンビニのブランドを登場させててもお構いなしで、売り物のおでんに様々な調味料を店員(フィノ)の勝手な判断の下に加えたり(客には出さなかったが)、制服をミニスカートに見立てて着用するなどなかなか際どい描写になっていたのが面白かった。女の子同士のほんわかしたコメディタッチのやりとりが中心だったが、このアニメ、そういう方向性でいくのもありなのかも、と思った。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第3話 本社から送られてくる怪しい商品に気をつけましょう。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」でいつものように接客や品出しに追われていた。
そんなある日のこと。知らない大きな荷物が届いた。恐る恐る中を開けてみると、見覚えのない加湿器が入っていた。

第1話と第2話でおっぱいとパンチラサービスの多いエロコメアニメであると認識したけれど、今回は更にその要素をふんだんに盛り込んでおり、触手プレイで女の子たちがあんなことやこんなことされていた。

ストーリー的には、自己紹介で自分が魔王の娘であることを伝えようとすると主人公に遮られ、自分の存在が誤魔化されて伝えられてしまうことに対してフィノが思い悩むシーンが象徴的で、基本は明るくエッチな萌えアニメの路線なのだろうけど、時々こういうシリアスなシーンをエッセンスとして挟んでいくのかなと思った。
あと、お約束のように主人公は実はモテモテであるという設定になっているのが女の子たちからの接し方で確認できた。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第2話 魔王の娘さんが接客用語を覚えるようです。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」で新しくアルバイトに入った店員スタッフのフィノの教育係りを務めることに。
そんなある日のこと。おかしな仮面を被ったお客様がやって来た。早速、応対するフィノだったが、どうも普通のお客様とは違う様子。

元勇者志望の主人公と魔王の娘フィノのコンビが店を切り盛りするドタバタコメディはゲームのシナリオなら面白そうなのだけど、アニメとして実際に見てみるとちょっと物足りなさを感じた前回。

今回は魔法と現代のテクノロジーの融合と、ファンタジー世界と21世紀の現代の就職に関する事情を重ねあわせた世界観の設定についての説明がなされており、勇者になれなかった主人公と魔王になれなかったフィノのそれぞれの現在の役割を、切なさを交えつつも平和であることと平凡であることへの肯定として前向きに捉え、感動的な演出とともにまとめ上げていたのは良かった。

フィノのボケっぷりがどれだけツボに入るかで大きく評価が分かれそうな作品ではあるが、全体的にもう少しキレと躍動感があると自分も入っていけそうなだけに見ていてもどかしさがある。
                 
        

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 第1話 勇者になれなかった俺はレジを打っています。 (アニメ)

                 
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勇者になれなかったラウルは、しぶしぶ就職した家電店「マジックショップ・レオン王都店」で同じ店員スタッフのノヴァといつものように接客に追われていた。 そんなある日のこと。フードを被った怪しい男の子?が店に現れた。さてはクレーマーか、と思いきやアルバイトの面接に来たのだという。

舞台は魔王が倒されたことで平和が訪れたファンタジー世界。
勇者になって冒険をするという夢が絶たれた主人公がしぶしぶ就職した家電店で奮闘するコメディタッチの作品になっていて、自分が視聴した作品だと『はたらく魔王さま!』を想起させるシチュエーションだが、『はたらく魔王さま!』が明確で切実な目標が設定されており、それを活かした公と私のギャップがキレのあるコメディと共に描写されていたのに対すると、本作は勇者志望の主人公が夢破れて現実と向き合うことで、却ってかわいい女の子達に囲まれる「ファンタジー」な日常を堪能することが出来るというゆるさが世界観的には面白かったものの、ストーリー展開的にはほのぼのし過ぎており、ネタの引き出しをあまり感じさせず、魔王の娘がやって来ることで起こるドタバタ劇も抑揚の付け方が気になった。

視聴者を引き付けるには女の子のかわいらしさとパンチラやおっぱいなどのお色気に更に依存していくしかないのではと思わされた第1話だったが、果たして次回以降で驚きの展開が待っていたりするんだろうか。
                 
    
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