南鎌倉高校女子自転車部 第12話 道はまだつづいている (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第12話 道はまだつづいている (アニメ)
校長の「龍子」に部活動としての三浦半島でのツーリング報告書を提出し、正式な部として認めてもらおうと迫るみんな。だが、報告書を見た「龍子」からは「まだ認められない」と言われ、何が足りないか考える「ひろみ」達。そんな中、「四季」先生から「サンディ」がアメリカに帰ると聞いてしまい……。

南鎌倉高校最終回。部として認めてもらおうと報告書を出すが校長に何かが足りないとされ、認めてもらえない。その何かというのが自転車に乗ることの楽しさだったというオチになっており、そういうのは他人、とりわけ権威の象徴としての校長先生という大人の存在に認めてもらわないとならないものなのかと首を傾げてしまったが、ツーリングにドラマがあるわけではなかったので話を盛り上げるために悪役が必要だったということなのかもしれない。云われてみると、確かに校長先生と同じく視聴者にも自転車の楽しさが伝わりにくかったので「もっと頑張って」とエールを送りたくなる活動の内容ではあった。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第11話 自転車って、ふしぎ (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第11話 自転車って、ふしぎ
自転車部のみんなで三浦半島の国道をツーリング中にロードに乗った女性三人組に追い抜かれる。
それに火がついた「サンディ」が追い着こうと「ひろみ」を誘い「巴」、「夏海」、「冬音」をおいて二人で、三人組に追い着こうとするが……。

三浦半島ツーリングの続き。自転車をきっかけにして新たな人や風景、そして食などとの出会いを果たすことのダイナミズムをセンチメンタルに伝えようとしているものの、感動するよりもどこかで見たことあるような陳腐なドラマとお約束の雑学ネタとの出会いに辟易してしまう視聴者が多そうではある出来なのが残念だった。自転車の不思議というエピソードタイトルを逆手にとって、自転車に不思議を感じる人でありキャラクターの不思議へとより深く迫って関心を集めるような構成にするなど、もっと工夫が欲しかったところ。

ただ、迷子になってしまうシーンは、自転車部の面々の今までを振り返るような比喩表現にもなっており、迷子になってすら感動が存在するという自転車の魅力と同時に我々視聴者の側の歩みへのエールが送られているようで面白い。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第10話 輪行で行こう! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第10話 輪行で行こう!
「ナイタークリテリウム」の賞品で「ころね」が「ひろみ」のロードを作ってくれた。「ころね」と自転車部のみんなに感謝する「ひろみ」。
そして、これからの自転車部の話になり、みんなで輪行という方法で三浦半島にツーリングに行こうとなったのだが……。

折りたたんだ状態の自転車を袋に詰めて、目的地まで電車で運んでからツーリングをする輪行というものをしてみるひろみ達。サンディはママチャリなので折りたためなかったものの、コロネ店長のロードを借りて参加。三浦半島を目指す旅が雑学を散りばめながら風情と共にゆるく描かれている。

男性視聴者へのサービスとばかりに女の子同士でイチャイチャとスキンシップをとるお風呂シーンが全くエロくなくてサービスになっていないのと、レースでもないツーリングでもっともらしい理由をつけて着実にそして婉曲的に進められるママチャリ排除の仕方が気になるところ。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第9話 クマさんからの挑戦状!? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第9話 クマさんからの挑戦状!?
学校行事で1年生の部活対抗オリエンテーリングが始まった。
鎌倉を探検する内容に一同が楽しみながら散策していると、「クマ」さんが「ひろみ」達の前に姿を現し挑戦状を「ひろみ」に突きつけ勝負を挑まれることに……。

校内対抗レースが終わったと思ったら今度は部活対抗オリエンテーリング。そこでひろみ達は校内対抗レースで競ったコスプレ部のクマさんから挑戦状を突きつけられる。そのクマさんの正体というのがアメリカからの留学生だというサンディ・マクドゥガル。ブロンドが目を引く彼女はコスプレ部の代理としてレースに出ていたに過ぎないという設定で、あっという間に自転車部の仲間入りを果たす。おいおい、この展開、前にも見たような気がするぞと思ったが、鎌倉探索を見ていたらそのシーンがなかなか良かったので、細かいことを気にするのはやめようと考え直した。

ロードバイクとママチャリが縦一列に並んで綺麗に走るシーンは鎌倉の情緒と対照的なようでなかなかのシュールさがある。バラバラな個性が一つにまとまることの凄みが現れているようでもあったし、一方では女性の集団主義を揶揄しているようでもあった。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第8話 みんなと一緒に! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第8話 みんなと一緒に!
「ナイタークリテリウム」もとうとう終盤。巴の作戦で先頭の「クマ」さんに追い着いた「ひろみ」と「夏海」。
しかし、肩の痛みが激しくなり「夏海」が離脱。すると、ここで「東」先輩が猛攻をしかけ追い着き、レースは「クマ」さん、「ひろみ」、「東」先輩の三つ巴の戦いに。果たして優勝は誰の手に……。

レースは多くの仲間達を犠牲にしたひろみが勝利。優勝賞品を貰うと何故かペガサスに跨って空の上から街を眺めるが、この勝利者のポジションでしか見ることの出来ない光景が存在するというメッセージが込められたシーンの存在と併せて、これでいいのかという気がしないでもない。そもそも、相手ママチャリだし。ママチャリじゃ見ることの出来ない風景が存在するんですよというアピールの仕方がどうにも気になってしまう。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第7話 わたしにできること? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第7話 わたしにできること
「ナイタークリテリウム」も中盤に差し掛かる中、先頭の「クマ」さんになかなか追いつけずに苦戦している所で2年生、3年生が追ってくる。
ところが、「冬音」と「巴」が体力の限界目前になりつつあり、「夏海」も肩が痛み出し厳しい状況になってしまい……。

レースの続き。ひろみ達のチームはこのままだと勝ち目が薄いと見て、先頭が引っ張れるだけ引っ張り、次の人に託すというこの手のレースではお馴染みの作戦を実行に移す。チームのために一人ひとりが率先して自分を犠牲にするという姿がモロに体育会系でこれでいいのかという気がしないでもない。最初こそ夏海ちゃんが前回の汚名返上とばかりに先頭を引っ張っていたものの、結局はモブキャラが真っ先に犠牲になるという話の構成の仕方に切なさも感じた。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第6話 はじめてのレース! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第6話 はじめてのレース!
四季先生から提案された実績作りの第1弾は「ナイタークリテリウム」というレースイベント。
南鎌倉高校の敷地に設置された1周1㎞のコースを10周する初級者クラスのレースだが、スポーツクラブも参加する為かなり過酷な内容に。はたして実績を作ることが出来るだろうか……。

巴の妹がデザインしたユニフォームを着用して実績作りのために学校の敷地内で開催されるレースに参加することになったひろみ達。胸元にハートマークがあしらわれたユニフォームについて、やたらセックスアピールにこだわったものなのも気になるが、それをデザインしたのは巴の妹という幼い存在だからというメタファーなのかエクスキューズなのかよく分からない設定にもそわそわさせられた。

レースはスタートで夏海ちゃんがまさかの躓きに遭うが、そのことで皆が一人のために尽くすことの大切さを痛感し、チームの団結力が高まるというお約束の展開。かつて自転車部だった年寄りの校長が自分の掌の上でひろみ達を踊らせているようにしか映らないところは、青春なんてそんなものかもなと思わせられた部分も存在する。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第5話 自転車を選ぶのってむずかしい? (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第5話 自転車を選ぶのってむずかしい?
自転車部発足にあたって校長先生から「三か月以内に何らかの実績を出すこと。そうでないと部として認めない」
という課題が出てしまう。実績をあげるために何をするか? と考える「ひろみ」達。まずは自転車を知り、手に入れることから始めることにするが……。

実績を作らないと自転車部を認めることは出来ないと校長に云われたひろみ達は、自転車屋でレクチャーを受け、ロードバイクなどのスポーツ車と距離を縮めていく。なるほど、こうやってだらだらとサイクリングを楽しみながらグルメレポートするゆるい部活動から体育会系にシフトさせるのかと感心した一方で、生徒の自主性を重んじない学校(教師)のやり方にえげつなさも感じた。自転車の説明は入門的なもので、ママチャリとロードバイクの違い、特にロードバイクのメリットばかりがアピールされていたのが仕方ないとは言え、気になるところ。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第4話 夏海ちゃんはわたさない! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第4話 夏海ちゃんはわたさない!
自転車部を作ることにした「ひろみ」達はメンバーの確定と顧問の先生を頼まなければならないことになる。顧問は「四季」先生が引き受けてくれることになったが、メンバーとして入れていた「比嘉 夏海」が水泳部からの強硬な勧誘を受けてしまう。
「夏海」をかけて自転車勝負になったが……。

女子自転車部立ち上げのために奔走するひろみ達だったが、ホープとして水泳部に入る予定だった夏海を自転車部に取られたことで水泳部の先輩が怒り、夏海を懸けての自転車レースが始まる。

水泳じゃなくて自転車レース、しかもひろみに対してハンデを与えており、レース前から「この先輩、実はいい人なんだろうな」と思わせ、レースが終わるとやっぱり最初から水泳部のエースとしてポーズだけの戦いを挑んだというオチと展開はベタでありつつも、その捻りの無さが逆に意外性を生み出していた。というのも、この手の部活ものでの人材争奪戦はやはりガチで行われる方が王道だからで、最初から夏海の意向を尊重しているのにも関わらずレースを行う方が珍しいからだ。ヒューマニズムを重視して何かに執着するという人間らしさを削ぎ落としたライトなノリに拘った結果、視聴者としてはそこまで夏海という存在は喉から手が出るほど欲しくなる逸材でもないのだろうかと考えさせられた部分については、一抹の寂しさを覚えた。

また、今回のレースシーンの描写は今後の部としての展開が競技的な方向に傾いていくことが示唆されているように思えたが、果たして今度どうなっていくのだろうか。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第3話 女子自転車部、はじめます! (アニメ)

                 
第3話 女子自転車部、はじめます!
南鎌倉高校では必ず部に入らなければならないという規則があるため、部活の見学をして行く「ひろみ」達は保健室で一緒になった「神倉 冬音」と祖母で校長の「神倉 龍子」を訪問する。
そこで、昔存在したサイクリング部の話を聞き、自転車部を作ろうという提案をする「ひろみ」だったが……。

南鎌倉高校には生徒に部活動の加入を義務付けるという筆者の中学時代を思い出してしまいそうなぞっとする規約が存在し、そのためにひろみ達は様々な部活を見学するが、どれもしっくりこない。だが、冬音の祖母で高校の校長でもある神倉龍子のもとを訪れると、龍子が学生の頃の昔、この高校には自転車部があったことを知り、龍子の話に感銘を受けて自分たちが自転車を復活させることを決める。

昔にも自転車で遠出へ挑戦した青春があったことが綴られ、何とも淡く、ノスタルジックな雰囲気の中で温故知新とばかりにかつての若者で現在の老人と同じ青春に重なるようにひろみ達が走り出そうとする構図は、非常に感動的であったものの、一方でいい年した大人の視聴者が青春を謳歌する若者の姿を見てかつて我々が過ごしたであろう時間を反芻し続けるある種の気持ち悪さを皮肉っているようでもあった。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第2話 鎌倉探索にGo! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第2話 鎌倉探索にGo!
自転車に乗れるようになった「ひろみ」は、「巴」と一緒に鎌倉の町を自転車で案内してもらうことに。そこに合流した「森 四季」先生と共に観光していたが、休憩時間に練習をしていた「ひろみ」が迷子になってしまい……。

自転車で鎌倉探索をする主人公。ロードバイクへの入り口が憧れではなく、レンタルサイクルとしている設定は面白く、自転車に乗れるようになったばかりの主人公が早々にロードバイクに跨る姿も違和感なく映ったが、プロットしては、鎌倉探索よりも主要登場人物の顔見せとキャラを印象づけるためのオーバー掛け合いで終始しており、1話の時に感じられた風情が少々損なわれていたように思う。
                 
        

南鎌倉高校女子自転車部 第1話 入学式ッ! (アニメ)

                 
南鎌倉高校女子自転車部 第1話 入学式ッ!
長崎から鎌倉へと引っ越して来た「舞春 ひろみ」は南鎌倉高校の入学式に出席するために自転車で家を出たが、何故か自転車に乗れなくなっていることに気がつく。
そんな中、偶然出会った「秋月 巴」と自転車に乗る練習を始めたのだが……。

女の子達だけの自転車アニメ。OPテーマ曲が90年代におけるセガサターンのギャルゲーのようなノリなのと、ママチャリすらまもともに乗れないところから始まっている点には少々不安を覚えたが、よく考えれば自転車へのビギナーの度合いを入学したての高校生という設定の主人公の幼さや初々しさとうまく重ねられており、ユニフォームをばっちりと決めてロードバイクをパートナーにするのが様になっているエンドカードとのギャップが著しく、ママチャリに乗るのにすら苦戦していた地点からそこに至るまでどうやって展開させていくのか見守りたくなる。

あえていうなら、個人的にはロードバイクやレースに対して本気で取り組んでいくものよりは、ママチャリを中心に据えてゆるいロードムービーのようなものが見たくなる作風なのかもしれないと、通学途中にカモメに襲われたり、潮の香りがしそうな海沿いの風景など鎌倉のご当地感をなんとか出そうとしているところに好感を抱きながら思ったが、はてさてこれからどうなることやら。
                 
    
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