灼熱の卓球娘 第十二球「ふたりでならどこまででも」 (アニメ)

                 
灼熱の卓球娘 第十二球「ふたりでならどこまででも」
卓球尽くしの集中合宿、あがりはこよりと共に新必殺技の特訓に励む。厳しい練習を終えた最終日の夜、部員全員巻き込んだ臨時ランキング戦が始まった!練習試合、さらには合宿を通じて幾重にも成長した雀が原の部員たち。そして卓球の楽しさを再確認したこよりとあがりは、一緒に全国大会を目指すことを心に誓い合う。

灼熱の卓球娘最終話。合宿における猛練習で弱点を克服し一皮向けたあがりだが、対照的に技術を超越したドキドキパワーの卓球でこよりが頂点に君臨し続けるシュールさは相変わらずで、それを意識してか、最後は原点に帰って部内大会で締めくくられていた。

合宿についてのみいえば、やや盛り上がりに欠ける印象ではあったのだが、シリーズ全体を通した感想としてはとてもエキサイティングで楽しめるアニメだったと思う。合宿では今まで以上に、あがりとこよりにハナビとほくと、そしてキルカとムネムネというそれぞれのコンビの絆の強さが強調されていたので、もしかしたら大会ではあがりとこよりのダブルスを見ることが出来るのかもしれないし、ライバルについて思わせぶりに敷かれていた伏線も合わせて、二期で描かれるであろう大会がどういう展開のものになるか、様々な想像と期待に胸を膨らませることが出来、今からもう第二期が待ち遠しい。
                 
        

灼熱の卓球娘 第十一球「合宿」 (アニメ)

                 
灼熱の卓球娘 第十一球「合宿」 
もず山との練習試合を終え、合宿を行うことになった雀が原中学卓球部の面々。あがりは石榴との試合から自分の課題に気づき、どこか浮かない表情を浮かべていた。そして出発の朝、あがりたちの前に元雀が原卓球部員の月ノ輪紅真深が現れる。意味深な言葉を残して去っていく紅真深にもやもやが募るあがり。合宿では各々の課題を克服すべく練習を行うことになるが…。

もず山との練習試合を終えた雀が原中学卓球部は温泉合宿を行う。中心となるのはあがりで、自分の抱える課題に悩む様が描かれる。いつの間にか全国大会出場が目標ではなくて、全国大会で通用するプレーが目標となっていたので、もず山との試合を経て一段目標が高くなったことによるものなのだろうけれど、転校したきたこよりとは反対に雀が原中学から転校していった元部員という設定の新キャラが登場しており、もず山以上の全国大会出場への大きな壁となることが示唆されるなど、バトル系漫画ではお約束のインフレと、それに伴いもず山が既に用済みの過去の存在となってしまった事を感じさせるのが少し寂しい。あの変わってしまったくるりではもう戦いに張り合いが生まれなさそうではあったが……。

それにしてももうすぐ最終話だろうに、試合ではなく次の展開への伏線やトレーニングを悠長にやっていられるのは、既に2期の制作が決まっているからという風に捉えてよいのだろうか。
                 
        

灼熱の卓球娘 第十球「わたしの卓球」 (アニメ)

                 
わたしの卓球
辛くも石榴に勝利したあがり。その思いを受け継ぎ、こよりが最終戦に臨む。しかしくるりは必殺のカーブドライブでこよりを翻弄する。そんなくるりに、全力のドキドキで応えると力強く宣言するこより。両者譲らぬ激しい打ち合いのなか、雀が原中学ともず山中学の雌雄が決しようとしていた。

くるりのカーブドライブに圧倒されるこよりだったが、試合終盤になってあがりと特訓していた気持ちいいとこ探しのスイートスポット打法をカーブドライブ攻略に繋げてみせる。一気にテニスの王子様よろしく超能力対決のような様相を呈したのとそれをフォローするかのような下ネタが気になったものの、当初懸念していたほど大将があがりではなくこよりであることのインパクトの弱さは感じなかった。ただ、やっぱりドライブマン同士の対決が見たかったとも思う。

それと、こよりのドキドキが最後はくるりの心を打ち、石榴のために打っていた卓球を自分のドキドキのために打つようになるくるりの変化に対して作中では良い方向であると演出されているが、石榴との関係性では変えられなかったというよりも石榴と一緒にいるからこそより引き立つくるりの暗さこそがくるりの魅力ではなかったかと考える自分としては、こよりとの対決を経て何か憑き物が落ちたかのように明るく爽やかになったくるりに対して複雑な思いを抱く。
                 
        

灼熱の卓球娘 第九球「私には届かない」 (アニメ)

                 
灼熱の卓球娘 第九球「私には届かない」
キルカとムネムネのダブルスの奮闘で、一勝をあげた雀が原。続く第四試合、もず山部長・石榴にあがりが挑む。自分も必ず勝利してこよりに繋げると意気込むあがりだったが、石榴の脅威の粘り強さの前に先制を許してしまう。焦燥感を募らせるあがりの瞳には、石榴の姿がまるで揺るがない巨木のように映っていた。

周囲の期待に応えて部を強くするために良かれと思ってやったことが、オーバーワークを強く結果となり、周りから人が離れていってしまった過去を持つもず山のエース、くるり。そんな不器用でマイペースだったくるりの練習に唯一ついてきたのが同級生の石榴で、くるりはそんな石榴のためなら何でもするとすっかり依存してしまう。如何にもなヤンデレキャラではあるものの、少し優しくされるとすぐに惚れてくっついていってしまいそうになるのは誰もが抱えている一面でもあるといえるのかもしれない。

くるりが心酔する石榴とあがりの対決は石榴の粘りに苦戦を強いられるものの、最後は得意とするループドライブからのバックハンドスマッシュが決まりだしてあがりの勝利。そして、いよいよこよりとくるりの対戦となるのだが、開幕からくるりが背は向け、何故かあがりのボールが台を逸れていってしまう手塚ファントムのような技を披露する。やり過ぎでしょ。
                 
        

灼熱の卓球娘 第八球「ダブルス」 (アニメ)

                 
灼熱の卓球娘 第八球「ダブルス」
善戦虚しく蠍田に敗れたハナビ。ほくとは必勝の決意を胸に由良木ゆらとの試合に臨むが、もず山の実力は伊達ではなかった。雀が原部員の期待を一身に背負って、キルカとムネムネがダブルスに挑む。対する鐘梨まゆう&羽無公子ペアは絶妙なコンビネーションを見せる。しかしムネムネは、キルカの足の具合を気遣うあまり、本気を出せないでいた……。

シングルス2のほくとは一応善戦するものの開始5分で予定調和のように敗れ、残りの尺で今回のエピソードのメインであるキルカとムネムネのダブルスの試合が描かれる。試合は終盤までキルカの足の怪我を心配してプレーに集中出来ないムネムネがキルカの足を引っ張ってしまうという滑稽な展開になるものの、最後にはキルカを信用して吹っ切れたムネムネが調子を取り戻し、二人で一番になるという強い決意と絆の力が生み出すコンビネーションで勝利。このダブルスの動きがなかなか躍動感のあるもので観ていて楽しかった。
                 
        

灼熱の卓球娘 第七球「全国校の実力」 (アニメ)

                 
灼熱の卓球娘7
練習試合当日、もず山中学卓球部部長の座敷童石榴に迎えられた雀が原中学の部員たち。そこでこよりは、ほくとの卓球店で出会った少女・二重丸くるりと再会する。彼女は“東のドライブマン”と謳われる選手だった。こよりはくるりから「卓球をする理由」を問われ、答えられずに動揺してしまう。そして先鋒・ハナビと蠍田幸子との試合が始まろうとしていた。

ほくとの店の手伝いをした報酬としてラケットのラバーを新しいものに張り替えて貰ったこよりが見事にスランプから脱出する。こよりの不調の原因についてはメンタル面の問題が大きく影響していると考えていたから、単純にラバーの摩耗や性能が原因だったということにされていたのは意外であったし、小首を傾けてしまう。もっとも、バイトを通して描かれた友愛の絆を深めるエピソードや新しいラバーによる心地よい打球音が気持ちで卓球をするこよりのポテンシャルを引き出すという説明などはこの部分の疑問に対してのフォローがなされていたようにも思えたが。

ストーリーとしては、今回からまた卓球の試合がメインに展開されるようになり、全国大会出場という実績を持つもず山中学との練習試合が行われる。ほくとの店に来ていたヤンデレが入っていそうなダークな雰囲気を纏う少女が東のドライブマンの異名を持つ二重丸であることが判明し、お約束のようにシングルス4でこよりとの対戦が組まれていた。大将のポジションにスポ根アニメの主人公的な情熱とメンタルの強さがあって頼りになりそうなあがりを配置していないことと、北と東のドライブ四天王同士の対決にならないことで終盤の盛り上がりに対して一抹の不安を抱く。

卓球の団体戦はシングルス2試合、ダブルス1試合、シングルス2試合の順で行い、先に3勝したチームの勝利というから、誰が勝つのかというよりも誰が負けるのかというのが気になるところではあるが、順当に考えればハナビとほくとが噛ませ犬役を担い、ムネムネとキルカのダブルス、あがりとこよりのシングルスで巻き返すという展開になるのだろう。実際、ハナビは負けていた。ただ、もず山の選手(蠍田)の個性とハナビの弱点がうまく繋げられており、それなりに深みのある試合が演出されていて楽しめる。
                 
        

灼熱の卓球娘 第六球「ともだち」 (アニメ)

                 
灼熱の卓球娘6
ほくととハナビは小学校からの幼馴染。実家が卓球用具店を営むほくとは、ラケットのラバーを見極める目を持っていた。最近不調のこよりの原因も、ラバーの寿命によるものだという。そこで新しいラバーを得るため、こよりはほくとのお店でお手伝いをすることに。慣れない仕事に悪戦苦闘のこより。一方あがりも、そんなこよりが心配で……。

実家が卓球ショップを経営しているほくとは幼い頃から店の手伝いをしている関係でクラスメイトの誘いに応えることが出来ず、なかなか友達ができないでいた。そんなほくとの前に現れたのがハナビで、惹かれ合う二人はいつしか阿吽の呼吸で店を切り盛り出来るまでになっていたというベタな友情物語をほのぼのと描写している。

卓球ショップの娘というほくとのキャラ設定をうまく用いてラバーの知識や用具へのこだわりについて講釈されていたが、中高通して一度もラバーを変えなかった元卓球部の自分としては意識の差に気恥ずかしさを覚えてしまった。そうなんだ、卓球のラバーって2ヶ月も使ってたらボロボロになってしまってパフォーマンスがかなり落ちるものなのか。このアニメで知りました。

部長のキルカが制服でも私服の時と同じく不自然なぐらい斜めにだらしなく着こなしていたり、ドライブ四天王の一人として登場する新キャラのインパクトと「ドライブ四天王」というフレーズなど、細かい部分でツッコミを入れたくなるセンスが妙に笑いのツボにはまってとても楽しいので1クールで終わるには惜しく、2クールぐらいやってほしいアニメではある。
                 
        

灼熱の卓球娘 第五球「あなたとドキドキしたいから」 (アニメ)

                 
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一見、飄々としてとらえどころのないキルカ。しかしその実力は部内随一のカットマンだった。怪我のハンディをものともせず、悠々と勝ち進んでいくキルカに闘志を燃やすあがり。全国大会出場の夢を込めた渾身のスマッシュがキルカに迫る。そんなあがりの覚悟に胸が高鳴るこよりは、もっとドキドキしたいと新たな決意を固める。

キルカ(部長)と対戦するあがりはカットマンであるキルカの鉄壁のディフェンスをなかなか崩せずに苦戦を強いられるが、こよりとの対戦を契機に取り組んでいた苦手なフォアハンドスマッシュの特訓の成果を試合で見せ、見事にキルカから1ポイントを取ってみせる。次にキルカと対戦したこよりも例によって楽しむ卓球でキルカを撃破。

キルカについては連戦での疲労蓄積やそもそも本調子ではなかったというフォローがムネムネ先輩から加えられているが、そうだとしても真打ち登場という感じで出てきた割にはあっけなかったようには思う。なお、ムネムネ先輩の本名は「おおむねむね」で、だからニックネームはムネムネなんだということが示唆されているが、それはエクスキューズでしかなく、メタ視点で見ればどう見ても下ネタ。それは別に構わないと思うし、むしろ部長のパンツが何パンツなのかが僕としても気になるぐらいなのだが、取り繕おうとすることで妙な勘繰りを招きかねない余計ないやらしさが醸されてくる点については気になった。
                 
        

灼熱の卓球娘 第四球「タイクツな卓球」 (アニメ)

                 
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雀が原中学卓球部に誕生した二人のエース、こよりとあがり。校内ランキング上位を目まぐるしく入れ替えながら、お互いを更に高めあう二人の姿に勢いづく卓球部。そんな折、足の怪我で一時部活を離れていた部長・後手キルカが復帰することに。キルカは復帰早々、部員たちに自分との試合を申し渡す。

すっかり打ち解けたあがりとこより。だが、こよりはいまひとつ実力を発揮出来ないでいることが示唆され、あがりと勝ったり負けたりの試合を繰り返していた。そんな卓球部に部長が復帰してくる。部長ってムネムネ先輩じゃなかったのかと思いながら展開を見守っていると、この部長が重役出勤してくるだけあってお約束のように強い。戦法としてはトップスピンのあがりとは対照的に強烈なバックスピンをかけるカットマンで、ピンポン球が鉛のように重くなるのだとか。

団体戦のメンバー選出を兼ねた部長との対戦では次々に部員が負け、主要なメンバーもあがりとこよりを残して全滅してしまう。負けた部員には自分の趣味で猫耳を付けさせるというコスプレを強要していたハラスメント部長にこんなんじゃ全国なんて無理だよねと煽られ、闘志に火がついたあがりが次の対戦相手に名乗り出る。ところで、ほくとが看破しなかったけれど、部長のパンツは何パンツなんですか。この疑問が象徴しているようにちょっと画竜点睛を欠いている印象のエピソードではある。
                 
        

灼熱の卓球娘 第三球「好きっ!!」 (アニメ)

                 
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「旋風さん。私と、勝負して」。ついに始まる、雀が原中学卓球部現エース・あがりと、転校生・こよりの試合。あがりは得意とするドライブ戦法でこよりを圧倒していく。勝利を確信するあがりだが、彼女が目にしたのは満面の笑みを浮かべながらラケットを振るうこよりの姿だった。次第に激しくなる二人のラリー。そしてついに決定的な一打が放たれた。

幼い頃から何をやっても平凡だった自分が唯一特別な存在になれるもの、それがあがりにとっての卓球だった。勉強もできず、運動もできず、卓球なら何とか出来るだろうと思ったら卓球もやっぱり駄目だったという元卓球部の筆者にとっては眩いばかりの輝きを放つあかりがエースの座をかけたこよりとの対決で執念を燃やす。

だが、あがりはこよりとの対戦の中でいつしか自分が忘れてしまっていた卓球を好きだという気持ちが蘇り、勝つことよりも卓球を楽しむことを優先させた結果、こよりに負けてしまう。勝利に対するハングリーさを失わなければあがりが勝っていたかもしれないしれないという含みを残した決着のつけ方になっているのだが、ループドライブで相手の甘い返球を誘ってからコースを狙いすましたバックハンドスマッシュに繋げるという勝利の方程式が確立しているあがりに比べると、こよりのスタイルはいまいち得体のしれないもののままで、よく分からないけど強いという存在に対して抱くモヤモヤしたものが残り続けた。
                 
        

灼熱の卓球娘 第二球「譲れない場所」 (アニメ)

                 
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こよりは校内ランキング4位のムネムネとの試合を経て、部内随一のテクニックをもつ出雲ほくとや超攻撃型プレイヤーの天下ハナビといった、ランキング上位者との試合を次々に繰り広げる。こよりの実力が明らかになっていく中、あがりはこよりの台頭に当惑し、彼女に対してそっけない態度をとるようになってしまう……。

こよりが部内ランキング3位のほくとと同2位のハナビを破ってランク2位に上がり、エースであるあがりへの挑戦権を手に入れる。ほくとがテニスの王子様でいうところの手塚ゾーンやデータテニスみたいなことをやりだして超能力対決ものになりかけようかというタイミングで、急にトーンを抑えてバランスを取ろうとしていたが、試合シーンが尻すぼみなだけになってしまっているのが気にはなった。

ラケットを見ただけで相手の下着の柄まで言い当ててしまう程の分析力を持つほくとがムネムネ先輩を紐パン先輩、こよりを桃パンツ、あがりを白パンツなどと呼んでいるが、一方でビジュアルとしては全くパンチラの出てこないところにこのアニメらしい下ネタへのこだわりが出ている、のかもしれない。
                 
        

灼熱の卓球娘 第一球「…ドキドキするっ!」 (アニメ)

                 
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中学卓球界では、9年連続全国大会優勝の凰堂学園が敗れるという大波乱が起きていた。群雄割拠の覇権争いが始まりつつある中、市立雀が原中学校卓球部のランキング1位に君臨するエース・上矢あがりは、その座を誰にも渡すまいと日々努力を重ねていた。しかし転校生・旋風こよりにより、そのランキングは大きく変動していく……。

中学女子卓球部を舞台にしたアニメで、コメディや萌えを強く意識したような設定やデザインのタッチなどから卓球は飾りで本質はゆるゆるの日常系アニメかと思いきや、視聴して見るとこれが意外としっかりと卓球をしている。

常勝チームとして君臨していた凰堂学園が敗れ、戦国時代に突入した中学女子卓球界。どこのチームにもチャンスがあるよう思わせておいて、フォーカスされる市立雀が原中学校でチームを何とか全国に導こうとしているエースの上矢あがりは都ベスト8レベル、一方謎の転校生として登場する旋風こよりは実力の高さがアピールされるものの県ベスト4レベルだというからこのギャップが今後の展開にどう活かされてくるか楽しみである。果たしてこの作品は壁を乗り越えていくアニメなのか、それとも壁に跳ね返されて終わるのか。一話を見る限りでは選手間の実力の差に対しては厳然としているので後者のような気はした。

露骨なパンチラなどはないが、卓球をするシーンに於いて汗でユニフォームなどが濡れて主張されたウェットな質感がフェチシズムを意識しているようであり、また中学女子のグループなのに、胸の大きな先輩に対してムネムネ先輩とかいうまるで中学生男子が考えたようなセクハラネームがまかり通っていて、それが一番笑いのツボを突いてくる程度にエロ要素のある作品になっている。
                 
    
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