蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第12話「航路を拓く力」 (アニメ)

                 
401の行く手を塞いだ霧のアメリカ太平洋方面艦隊を一撃で吹き飛ばしたのは、マヤを失い、感情を暴走させたコンゴウだった。
かつてマヤだったものを取り込み、麾下の軽巡洋艦たちを取り込んだコンゴウは、自らも危ういほどの巨大なエネルギーを抱え401に襲いかかる。
「私が・・・行く。」荒ぶるコンゴウに向かい、イオナはメンタルモデルの身ひとつで飛び込んでいく。

・かわいい女の子達に囲まれながら世界に風穴を開けるために戦い続ける群像(主人公)と蒼き鋼。

・でも最終回にやったことはコンゴウとイオナのバトルで、殴り合いの末にお互いが分かり合ってエンド。

・豊かな感情を得ていくまでの過程で、自分で考えて行動することの大切さを訴えているのだが、初回を除き常に何かに追われているように脚本然とした制限下の動きだった登場人物たちを見る限り、あまり釈然としないのが気になったシリーズだった。革命は所詮新たな秩序を作るだけ、ということなのかもしれない。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第11話「姉妹」 (アニメ)

                 
タカオの献身により復活、装いも改めた401はアメリカを目指し、400・402がそれを追う。ハワイ沖で向かい合う姉妹たち。新しい艦体を得、5人のメンタルモデルを載せ、群像たち人間の戦略も併せ持つ401は、姉妹艦2隻を圧倒する。「私はあなたたちを沈めたくない」。イオナの言葉は空しく波間を漂う。
一方、400と402に艦隊旗艦を解任され、拘束されていたコンゴウは・・・。

・蒼き鋼の401に対して霧の艦隊の400と402が襲いかかる。

・イオナは400と402に対して自分はあなたたちを沈めたくないと自分の勝利を前提にして訴えるが、400と402をアドミラリティ・コードから解放するどころか、むしろちょっと怒らせてしまう。

・結局イオナは群像達を守るために戦い、自分の姉妹である400を沈めることなる。

・ひどく悲しむイオナと、イオナのその感情と想いが400と402に対してわずかに伝わったかのような演出。

・作品のテーマとしては一貫しているのだろうが、イオナがそうなりたいと憧れる、また何としても守りたいと慕う人間のモデルとしての群像が齎しているものが、結果的にアドミラリティコードとそう変わりのない何かとしてイオナをすごく都合の良い存在として操っているように描写されてしまっているのが気になった。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第10話「その身を捧ぐ」 (アニメ)

                 
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コンゴウの手を逃れ、タカオたちとの合流を目指すイ401を急襲した2発の侵食魚雷。イオナの姉妹、イ400とイ402からの攻撃であった。魚雷に仕込まれた特殊プログラムにより、船体の被害を回復できずに沈みゆく401。ヒュウガたちの捜索も空しく、2人きりの艦内で、弱っていく群像を見たイオナは・・・。
ようやく401の救難信号を掴まえたタカオが目にしたものは・・・!!

・魚雷によってイオナが沈められる。群像も重傷を負い、お涙頂戴の展開の末に主人公がまさかの死亡、と思いきややっぱり生きていた。

・散々悲壮的なシーンを盛り上げておいて結局群像が助かるというオチは、己を犠牲にしてイオナを救ったタカオもやがて戻ってくるという展開への示唆に繋がっており、楽観的に期待を抱かせてくれる。

・話のテーマ自体は前回までと同様、変わりゆく兵器のあり方。ただ、わざわざ群像を瀕死に追いやり、人間の死(犠牲)と直面させることでイオナの想いと変化を強引に引き出す手法は、今までうまく付き合うことで肯定的な表現に成功していた兵器に対するフェチシズムと軍人に対するコンプレックスに対して、ちょっといやらしさを覗かせたかなという感じでもある。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第9話「決死の脱出行」 (アニメ)

                 
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硫黄島に降り注ぐ、ミサイルの雨。コンゴウ率いる霧の東洋方面艦隊による猛攻を、メンタルモデルたちが力を合わせて凌ぐ。ヒュウガはイオナへの愛のため。ハルナ、キリシマは蒔絵を守るため。そしてタカオもまた、群像への愛を覚え、イ401を逃がすため、闘いに参じる。メンタルモデルたちの協力を得て401は包囲網を突破するが、追いすがるコンゴウの手が401に伸びる!

・コンゴウVS蒼き鋼。

・バトルしているといえばバトルしているのだけど、人間(感情)の素晴らしさをコンゴウに対してアピールするのがメインになっていた。

・霧の艦隊って今の段階だと第二次世界大戦の亡霊のような存在で、艦船を擬人化させることで人類を苦しめる兵器という呪縛から解放させてあげたいという作者の想いがつまっているのかなという感じではある。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第8話「人形の家」 (アニメ)

                 
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硫黄島はコンゴウ率いる霧の東洋方面第一巡航艦隊に包囲された。「君と話がしたい。」群像は旗艦・コンゴウのメンタルモデルを硫黄島に招く。マヤを伴い上陸したコンゴウは、イオナやヒュウガ、自らの艦体から出奔したタカオ、ハルナたちの現在を垣間みる。
「全ての原因は千早群像にある。」兵器である自分たちに起きつつある「変化」を受け入れられないコンゴウは、群像の抹殺とイ401の撃滅を決意する。

・霧の艦隊の面々には生まれた時からアドミラリティ・コードという命令が埋め込まれており、彼女たちは規範としてそれに従っていた。

・アドミラリティ・コードにより与えられた兵器としての役割に縛られるコンゴウと徐々に変化を遂げていくイオナ達、双方の比較をしつつ、群像による人間賛歌的な接待でコンゴウを揺さぶるシーンが展開されるが、コンゴウは自分の生きる道を兵器であることに定め、戦う道を選ぶ。

・群像によるコンゴウへの揺さぶりが駆け引きとしてではなく、真剣に彼女に対して良かれと思ってもてなしをしているようにも映り、そのへんの人間の価値観の押し付けがましさがちょっと気になったところではある。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第7話「硫黄島」 (アニメ)

                 
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刑部邸で救出した蒔絵・ハルナ・キリシマを載せ、イ401は大戦艦・ヒュウガのメンタルモデルが管理する秘密の母港・硫黄島へ向かう。だが、入港した彼らを待ち受けていたのは、重巡洋艦タカオだった!
振動弾頭をアメリカに輸送するため、修理と補給にいそしむ一行は、メンタルモデル同士、あるいは人とメンタルモデルとのコミュニケーションを通して何かを学んでいくが・・・。

・群像は救出したハルナ達を載せてヒュウガのメンタルモデルが管理する硫黄島へと向かう。このへんもちょっと話が省略されすぎているのかなという感じ。

・ようやく群像と出会えたタカオは艦長になってもられるように自分の気持ちを群像に告白しようとするが、なかなか出来ない。今回の話ではこの想い人の前で素直になれないタカオの表情の豊かさなど、メンタルモデルの魅力がコテコテの美少女アニメ調の展開の中で存分に表現されていた。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第6話「ともだち」 (アニメ)

                 
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刑部博士から「蒔絵の友だちになって欲しい」と頼まれたハルナとキリシマ。デザインチャイルドとして生まれ、「振動弾頭」を開発した蒔絵の寝顔に、言い知れぬ想いを抱く。
そんな中、蒔絵が霧の手に落ちることを危ぶんだ上陰次官補の手の特殊部隊が刑部邸を襲う。蒔絵を守るため、特殊部隊に立ち向かうハルナ。しかしハルナが霧であることを知った蒔絵はその手を離れ、ふたりの想いはすれ違う。

・蒔絵が霧と接触したことを重く見た政府は特殊部隊を派遣し、蒔絵達に襲いかかる。前回からそうだったのだけど、前提がかなりあやふやなまま強引な展開を都合良く進行させるから、政府に対して単純な悪者としての役割を演じさせる感がありありで、ハルナを蒔絵と引きあわせて自然に新しい展開へ繋げようとするためのその筋書きも却って不自然になってしまっているのが気になる。

・イオナが群像と出会って変化を遂げたように、ハルナも蒔絵と出会って変わっていく様が描かれていた。ハルナが超人的な力で全く軍隊を寄せ付けなかったので娯楽作品の演出としての切実さを欠いていたが、安いお涙頂戴に走らず、正直に力を誇示した上でハルナが葛藤しながらも己に足りないものに気づいていくという一連の流れを政府軍と比較しながら淡々と描き切ったのは素晴らしかったと思う。

・いいところでイオナや群像が現れる。イオナと群像が現れると中立性をベースにした揺るぎのない正義感で作品が包まれ、わかりやすいヒーロー物として楽しむことが出来る反面、ドラマから迷いや葛藤といった奥行きが取り払われ、キャラクターの魅力がスポイルされてしまっている部分が存在することも感じた。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第5話「人ならざる者」 (アニメ)

                 
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イ401に沈められたキリシマとハルナ。艦体を失い、メンタルモデルの身体だけになったハルナと、メンタルモデルすら失いユニオンコアだけになったキリシマは、不思議な少女・刑部蒔絵に拾われる。目覚めたハルナとキリシマは人間(とクマのぬいぐるみ)のフリをしながら様子を伺うが、蒔絵の父・刑部博士が人類の対「霧」最終兵器・振動弾頭を開発した人物であることを知り、その開発データを回収に向かうが…!?

・イオナに敗れたハルナとキリシマは刑部薪絵という少女に助けられる。

・薪絵はDNAを操作されて生み出されたデザインチャイルドで、振動弾頭の開発に成功したその天才的な能力を恐れた政府によって幽閉されていた。

・説明が省略されているので、話の始まりであるハルナと薪絵の引き合わせがややご都合主義的な感じがしたが、今後この出会いが必然だったというような展開はあるのだろうか。

・ハルナ、キリシマ、薪絵の3人の組み合わせで織りなすシュールでコミカルなやりとりは面白く、群像から主役が移って視点が変わることで作風まで変わっており、自分的にはこの霧サイドというのか、ハルナの視点で描かれる物語の方がツボだった。キャラクターの抱えているドラマの重みで、話に奥行きが演出されていたのも良かった。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第4話「横須賀急襲」 (アニメ)

                 
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横須賀を襲った砲弾は、霧の大戦艦級・キリシマとハルナからのものであった。陸地への被害を防ぐため、急遽出港したイ401は、横須賀港を覆う防護壁の内部での決戦を挑む。2隻の大戦艦級による大火力の砲撃をかいくぐり、その裏をかく作戦を繰り出す401に、キリシマとハルナはイ401の「変化」を感じ取る。全砲門を開いて攻撃を仕掛ける2隻に、群像は「裏の裏をかく」最期の一手を繰り出す!

・イ401は霧の艦隊のキリシマとハルナと戦う。

・兵器であることに縛られるキリシマとハルナに対し、群像と出会ったことで変化を遂げたイオナはチームワークと作戦で勝利を手にする。

・相手の裏をかく群像の戦術や兵器そのものの設定などディテールにこだわりがあるのかないのかを含めた様々なことがちょっとわかりにくい感じがしたのと、ここまで話のテーマがずっと同じでやや一本調子になっているのが気になった。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第3話「要塞港、横須賀」 (アニメ)

                 
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タカオを退け、横須賀に入港するイ401。日本政府が開発した対「霧」用の秘密兵器「振動弾頭」のサンプルを積み込むためだ。積込みと補給の間、イオナを伴い街へ出る群像。「霧」との戦いによる犠牲者の慰霊碑を訪れた2人は、陸軍の部隊に囲まれる。次期首相とも目される大物政治家・北良寛の差し金であった。イ401を政府に返還するよう求める北との息詰まる会談の最中、突如横須賀を砲弾が襲う!!

・霧を裏切ったイオナと人類を裏切った群像。それでもこれまでは霧と戦い続けてきたようなので立場としては人類側にやや寄っているのかなと思いきや、北という大物政治家の差し金である陸軍の部隊に囲まれた挙句に、イオナを政府に返還するように求められ、その関係性がとてもきな臭いものであることが主張されている。

・イオナと群像、それぞれの立場が中立として設定されていることが改めて強調されており、そこには反戦のテーマと共に、練度の高い軍人(国家)に兵器を支配させるのではなく素人(個人)による兵器への愛と信頼でよりよい方向にストーリー(世界)を導くというフィクションならではのロマンがこめられていた。このへんは最近流行のミリタリー趣味に影響を受けている人の心をくすぐるような演出があえて用いられているという感じでもある。

・前回イオナに負けたタカオはやはり艦長として群像を迎えたいと考えているらしく、こちらも霧を裏切ったような描かれ方になっていた。こんな感じでこれから味方が増えていくんだろうか。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第2話「嵐の中へ」 (アニメ)

                 
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イ401/イオナとの出会いから2年。イ401の艦長となった群像は、海洋技術総合学院の同級生たちをクルーに迎え、日本政府の依頼を受けて佐世保から横須賀に向かう。
行手を遮るのは、台風11号の目に居座る霧の重巡洋艦タカオ。台風とともに移動するタカオは、スペック上あり得ないほど広大な索敵範囲を示し、確実に401のデコイを削る。追い込まれた群像は、タカオとの勝負を選択するが・・・!

・主人公が艦長を務めるイ401と霧の艦隊のタカオが交戦する。

・どうやら霧の艦隊は人間とはまた違う存在のよう?

・タカオは人間が乗っているかどうかの差でイオナ(イ401)に負けたと考え、人間に興味を持つようになる。美少女がいっぱい出てくるアニメなのでこれがハーレムアニメのルートに入るフラグとなるのだろうか。
                 
        

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第1話「航路を持つ者」 (アニメ)

                 
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21世紀中盤、温暖化に伴う海面上昇により、人類は地上での版図を大きく失った。その混乱に呼応するかのように世界各地に現れた「霧の艦隊」にすべての海域を封鎖され、人類は 疲弊の一途をたどっていた ――。
士官候補生・千早群像の前に現れた「霧の艦隊」の潜水艦「イ 401」。敵であるはずの「イ 401」、そのメンタルモデル「イオナ」との出会いは彼に、そして人類に何をもたらすのか・・・?

・艦これとコラボするというのでどんな作品なのか蒼き鋼のアルペジオを視聴。

・艦船がメンタルモデルという設定で擬人化してるところがちょっと艦これっぽい。しかもかなり大真面目にやっている。

・荒廃した近未来の地球が舞台。そこでは突如現れた謎の艦隊と人類が戦いを繰り広げている(らしい)。

・主人公は謎の艦隊(霧の艦隊)と人類側、どちらの勢力でもなく、人類側を裏切って自分達のために旅を続ける。

・シリアスな世界観と如何にもティーンズ向けの単純化されたキャラクターの活躍がまだ第1話の段階では噛み合っていないように思えた。
                 
    
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