進撃の巨人 Season2 第35話 子供達 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第35話 子供達 (アニメ)
日没まであと1時間。調査兵団の精鋭たちがついに巨大樹の森に到達した。目的はあくまで戦闘ではなく、エレンを見つけ出し奪還すること。だが、それでも危険な作戦であることに変わりはない。そんな中で、クリスタだけは絶対に助け出さなければならないと、ユミルの心に焦りが生じていた。ユミルは思い出す。貧民街で暮らしていた幼い頃と、その後の数奇な運命、そしてクリスタとの出会いを――。はたして、ユミルはどう動くのか!?

ユミルがクリスタに執着する理由が語られる。クリスタがかつて自分に嘘をつきながら生きてきた自分と重なり、同じ匂いのするクリスタをどうしても放っておけなかったからというものだが、視聴者的にはそこにクリスタが食べた巨人の記憶はどの程度影響しているのだろうかと気になるところ。しかし、どうしてユミルはクリスタに近づいたのだろう。自分ならクリスタを救える、クリスタのことを分かってやれると考えたのだろうか。浅はかにも思えるが、それを分かった上で、人は人に惹かれるままにアプローチしていけるのが素晴らしいところでもあるのかもしれないし、ユミル流の自分に嘘をつかない生き方の証明なのだろう。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第34話 開口 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第34話 開口 (アニメ)
鎧の巨人との戦いに敗れたエレンは、巨大樹の森で目を覚ます。そこにはエレンと同様に巨人化の能力を有する者たちがいた。巨人の巣窟となった森では、たとえ巨人になったとしても生き抜くことは困難であり、そもそも戦い終えたばかりのエレンには巨人になれるだけの体力はない。即ち今のエレンに出来ることは、巨人が動かなくなる夜まで大人しく待つことだけ。そんなエレンに、ある人物が「俺達の故郷に来てもらう」と語りかける。

囚われの身になったエレンとユミルがライナー達とコミュニケーションを取る。立場が違ってもエレンの威勢は相変わらず良い一方、ライナーは自分のやっていることに罪悪感と迷いがあるようで、精神に異常をきたしているような描写も。

エレン一人を取り返すためにエルヴィン達調査兵団が向うシーンはプライベート・ライアンのようでもありながら、エレンはただの一兵士ではなく、厳しい戦況の中で大きな犠牲を払うだけの価値がある特別な存在であることを強調されており、いくら心臓を捧げる覚悟で望んでいるとはいえ、己が囚われても恐らくは同じように助けに来てくれないであろう他の調査兵団の名前のないメンバーに思いを馳せるとなかなかの残酷さも感じる。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第33話 追う者 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第33話 追う者 (アニメ)
エレン巨人は鎧の巨人をあと一歩のところまで追いつめたが、超大型巨人の頭部が落下してきたことにより形勢は逆転し、エレンは鎧の巨人に連れ去られてしまう。さらに、超大型巨人の発生させた熱と風圧が、その場にいた兵士たちに甚大なダメージを与える。倒れたミカサが目を覚ましたときには、既にエレンの敗北から5時間が経過していた。エレンを想って、涙するミカサ。そんなミカサやアルミンを、ハンネスは勇気づけるのだった。

二体の巨人の前に敗北を喫し、連れ去られてしまうエレン。その後、ハンネスと共にミカサやアルミンが昔のことを回想して感慨に耽っていたが、その過程で視聴者的にもそういえばハンネスの声は藤原啓治だったと思い出し、今の声に違和感を覚える皮肉な結果に繋がっていた。それぐらいしか楽しみが見つけられないというところもそうではあるが、ネタバレになるもののもうすぐ最期の時を迎えるハンネスのその時の声が藤原啓治じゃないなんて、致し方ないとはいえ、ハンネスの存在と共に少し口惜しい。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第32話 打・投・極 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第32話 打・投・極 (アニメ)
「鎧の巨人」と「超大型巨人」がエレンの目の前に出現。激昂したエレンはすぐさま巨人化し、鎧の巨人の顔面に拳を叩きこむ。一方、超大型巨人は調査兵団が待機していた壁を破壊し、昏睡状態のユミルを捕らえて自らの口の中に放り込むのだった。調査兵団はハンジの号令のもと、一斉に超大型巨人へ襲いかかるが、巨人が全身から蒸気を噴出させたため、近づくことすら不可能となった。その頃、鎧の巨人を相手に苦戦するエレンは……?

エレンVSライナー。ライナーにダウンさせられ、気を失いかける最中にアニとミカサが自分を巡って争う訓練兵時代のシーンを思い出すエレン。普通に見れば三角関係のラブコメでしかないのだが、実はアニがエレンに惹かれているのはエレンが己の中に取り込んでいる巨人の為ではないかということも示唆されており、ではミカサは違うのだろうかと考えさせられた。そもそもエレンに限らず我々は何かを引き継ぎながら生まれてきているわけで、その差がどんな理不尽なものであろうと驚くべきではないのかもしれないが。

超大型巨人になったベルトルトが、調査兵団を躊躇いもせずに口の中へ入れてみせるシーンはなかなか残酷でシュールだった。調査兵団と同様に視聴者としても唖然としてしまう部分がある。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第31話 戦士 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第31話 戦士 (アニメ)
ウトガルド城を取り囲んだ巨人の群れはユミルの活躍と、駆けつけた調査兵団の主力部隊によって撃退された。重傷を負ったユミルは治療のためトロスト区に送られることとなり、残った調査兵団は壁の修復作戦を再開することに。ところが、穴の位置を知らせに来たはずのハンネスは「穴はどこにもない」と報告する。穴がないのだとしたら、巨人はどうやって壁の内側に現れたのか? 疑問を抱えたまま、エレンたちはトロスト区で待機する。

とうとうライナーとベルトルトが巨人化する。そして、ライナーとベルトルトのことが怪しいと分かっていてマークしていたはずなのにそれを防ぐことが出来なかった調査兵団。アニの時と同じ轍を踏むことになってしまったのは、人間は同じ過ちを繰り返し続けるという皮肉が込められているのかもしれないし、人間の知恵では巨人に敵わない(もしくはそうであって欲しい)というメッセージになっているようにも受け取れる。

ベルトルトにとって、ライナーがこのタイミングで自分達のことを告白するのは意外だったように、調査兵団にとっても同様で、このタイミングでライナーが動いたことは結果的に調査兵団の隙をつくことに成功したということでもあるのだろう。実際、視聴者にとっても、また原作コミックスの読者にとっても、ライナーがベルトルトと共に自分の正体を告白してみせるシーンはあまりに唐突で呆気にとられてしまうような仕掛けになっている。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第30話 ヒストリア (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第30話 ヒストリア (アニメ)
エレンたちがまだ訓練兵団だった頃。とある雪山での訓練を終えた後、ふと気づくとクリスタとユミルの姿が見えなくなっていた。クリスタは訓練中に体調を崩したダズのそばについていて、また、ユミルはそんなクリスタに付き合っているうちに遭難してしまったのだ。吹雪の中、すっかり日も暮れて、息も絶え絶えなダズを引きずって山のふもとをめざすクリスタ。このままでは3人とも助からないという状況で、クリスタのとった決断は!?

巨人化したユミルが命をかけて救ったクリスタという存在。クリスタはユミルの想いに応えてヒストリアという自分の本当の名前を名乗るが、ユミルがクリスタに執着した理由はクリスタと自分が似ているからという理由だけではなく、自分が食べたライナーとベルトルトの友人(マルセル)やそれ以前の巨人達の記憶が影響しているのではないだろうかと考えると、業の深さというものを感じさせる。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第29話 兵士 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第29話 兵士 (アニメ)
コニーやライナー、ベルトルトのいる南班、そしてクリスタとユミルがいた西班は暗闇の中で合流し、ウトガルド城という古城跡で共に夜を明かすことになった。だが、見張りが気づいたときには既に城の周りを大勢の巨人が取り囲んでいた。戦闘用の装備を持たない104期生たちは塔の中へ一時避難するが、突破されるのは時間の問題だった。巨人の侵入を防ごうと孤軍奮闘するライナー。彼の脳裏にフラッシュバックする記憶とは……?

ユミル、まさかの巨人だった。ネタバレするけど、ライナーとベルトルトも実は巨人で、実はみんな巨人なんじゃないかと視聴者は疑うわけだが、それは当たらずとも遠からずとなっていて、具体的な設定としても、メタファーとしても、壁の中の人間は皆巨人なのである。そこで僕は、本当に壁の外の人間は巨人ではないのだろうか、ということが気になるのだが、それについてはこの話よりかなり先の時間を進んでいる原作コミックスの展開に期待することにしよう。

ライナーが巨人に噛まれた時に巨人化しなかったという点は勿論意図的な描写で、彼が戦士ではなく、兵士になっているという点を踏まえて今後の展開を見てみるとなかなか哀愁が漂うようにもなる。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第28話 南西へ (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第28話 南西へ (アニメ)
コニーの故郷に人影は一切なく、代わりに残されていたのは一体の巨人が仰向けに倒れた姿のみ。失意のコニーの耳に届く、微かな声。それは巨人が発したように思われたが……。時を同じくして、リコ率いる駐屯兵第一師団精鋭部隊は東防衛線で巨人と交戦し、ハンネス率いるウォール・ローゼ対策部隊は壁沿いの道を偵察するも未だ一匹の巨人とも遭遇しないままだった。それぞれに胸騒ぎを覚えたまま、巨人出現から最初の夜が訪れる。

人影が全くないコニーの村に残されていた巨人、僅かな手掛かりから真実に一歩近づこうとするコニーの思考を遮るライナーによる奮起がわざとらしくて怪しいと読む進撃の巨人ファンにとっては、コニーと逆に想像力や好奇心を刺激させられるのが可笑しく、続きが気になるミステリアスな作りになっているものの、残念ながらこれから暫く原作ではいまいちな展開が続いてしまう。これをアニメではどう演出して乗り切っていくか。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第27話 ただいま (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第27話 ただいま (アニメ)
巨人発見より5時間後、北の森に向かったサシャは故郷の村まで到達する。サシャの胸中によみがえる、父親との苦い思い出……。3年ぶりの故郷は最早、人の住める土地ではなく、その先に見つけた新しい村でサシャは凄惨な光景を目の当たりにする。一方で、急ぎウォール・ローゼをめざすエレンたちだったが、同行者の中には何故かニックの姿があった。ウォール教が知る壁の秘密を開示するべきか、彼は自分の目で確かめるという。

壁中に存在していた巨人の存在によって、人類は巨人のおかげで巨人から守られていたことが仄めかされる。つまり、どういうことなの? それは話が進んでいく内に徐々に明らかになっていくのだが、今回はサシャのエピソードがメイン。

田舎の村で狩りをしていた頃は自分を曲げることを知らなかった恐れ知らずで食い意地の張っていたサシャが都市へ出てきてからは他人の目を気にし、不自然な敬語を用いるなど己を過剰なまでに隠そうとする人間になってしまったことが紹介される。そんなサシャでも本能に結びついている食い意地だけは隠せなかったり、自分一人の力で誰かを守らなければならなくなった時には仮面を外し、狩りをしていた頃のような己の中の獣性を剥き出しにするところなど、この作品らしい人間への洞察はエスプリが効いていて流石と唸らされた。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第26話 獣の巨人 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第26話 獣の巨人 (アニメ)
女型の巨人との戦闘の後、壁の中から発見された巨人。その正体を聞き出そうと、ハンジはニック司祭を激しく責め立てるが、ニックは脅しに屈することなく黙秘を貫くのだった。遡ること12時間前、ウォール・ローゼ南区で待機するコニーやサシャら104期生のもとに巨人が多数襲来したとの情報が伝えられる。巨人の群れが進む先には、コニーの故郷の村があった。コニーたちをそこへ向かわせるため、分隊長のミケがとった行動は……?

進撃の巨人シーズン2。いきなり獣の巨人らが登場してミケが喰われてしまうがシーズン1の1話目に比べるとやはり衝撃度は弱いか。ただ、獣の巨人がエレン達人間と同じ言葉を喋る理由やどことなくエレンの父親に似ているように見える背景はかなり先にならないと分からないとはいえ、作者はよく考えて話を作っていることが改めて実感出来る内容になっている。

戦い続ける限り負けではないとグラップラー刃牙のユリー・チャイコフスキーよろしく勇ましかったミケがあっけなく心をへし折られてしまうところは、人間の弱さを皮肉りながらも、しかしその情けなさに愛情も注がれていて、その悲劇から伝わる生への執着心や未来への希望に何とも言えない味わいがあるのは流石だった。
                 
        

進撃の巨人 後編~自由の翼~ (映画)

                 
自由の翼劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~ [DVD]
諫山創の人気コミックをアニメ化したTVシリーズ「進撃の巨人」を再編集した劇場版2部作の後編。巨大化したエレンにより破壊された扉は塞がれ人々は救われた。ただ、彼に対する民衆の反応は、悪魔だと恐れる者と救世主だと讃える者と様々で…。

2015年の日本のアニメ映画。

前編に続いてTVアニメシリーズの後半を再編集した構成になっており、訓練兵から調査兵になったエレン達が壁外調査に挑むが女型の巨人に苦渋を飲まされ、今度は壁の中で女型の巨人にリベンジをするという、しっかりした起承転結が存在する分かりやすいプロットは一本の映画作品として観ても楽しめるだろう。

前編の時は端折られた部分に対して気になるところが多かったものの、本作ではそれがあまり気にならないどころか、むしろテンポが良くなっていて作品の迫力が増しているようにすら思えた。それだけ壁外調査などについて原作やTVアニメ版だと冗長な部分があったということになるのかもしれないが、いずれにせよ、女型の巨人との戦いは秀逸で、エレン達と訓練兵時代の同期であるアニが人類の敵としての役割を担う巨人であったという衝撃の事実とそれを突き止めるまでの過程が本作に更なるサスペンス要素を加えて話を大きく盛り上げることに成功している。

本作ではまた、人類最強と云われるリヴァイのキャラクターの良さと活躍を堪能できるのも大きな魅力と言え、回転斬りの動きの凄さとそれをこなしてなお平然としていられる三半規管には思わず笑ってしまった。随所で無言のまま映し出される表情はエレンにはない奥行きを感じさせ、様々なものを読み取りたくなるのだ。

それだけに、アニの件から本格的に人間の敵はやはり人間だったという展開に原作が突入していく中で、ドラマの出来が悪く、これまで以上の活躍を見せるリヴァイも結局褪せてしまう残念な未来が待ち構えているのは残念でならない。
                 
        

進撃の巨人 前編~紅蓮の弓矢~ (映画)

                 
劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~通常版 [DVD]劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~通常版 [DVD]
諫山創の人気コミックをアニメ化したテレビシリーズ「進撃の巨人」を再編集した劇場版2部作の前編。人を食らう謎の巨人に支配された世界、少年、エレン・イェーガーは外の世界を夢見ていた。だがある日、大型巨人が出現し…。

2014年の日本のアニメ映画。

テレビアニメシリーズとして放送された『進撃の巨人』の1話から13話までを編集した作品になっている。1話20分として13話約260分というボリュームを半分以下となる120分程度の尺に収めているのだからどうしても端折っているという印象は拭えないのだが、テンポ自体は良くなっているという見方も可能で、幼き日に母親を巨人に喰われたエレンが成長して巨人との戦いに挑み、自身のまさかの巨人化を経て人類が初めて巨人に勝利したその時までがダイナミックに且つスリリングに展開されており、改めて『進撃の巨人』ってこんなに楽しかったんだと再確認することが出来た。

エレンの訓練兵時代やミカサやアルミンなどを始めとした各登場人物間の濃密なやりとりや背景など、他にも『進撃の巨人』の世界を知るための様々な手掛かりが尺の都合で省略されてしまっているのはやはり残念極まりないが、それだけTVアニメシリーズの各エピソードには無駄なシーンの無い中身が詰まったものであるとも云えるだろう。それだけに何をカットするか制作サイドが苦労したことが映像からは伺えた。その上で、より限られた尺の中にライナーやベルトルト、アニが関わる何かの意図を感じさせるシーンがわざとらしく挟み込まれているのが、この後の展開を知っている者からすれば思わず笑みがこぼれてしまうほど可笑しく、ダイジェストならではの遊び心も感じ取れる。
                 
    
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