エロマンガ先生 #10「和泉マサムネと年下の先輩」」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #10「和泉マサムネと年下の先輩」」 (アニメ)
山田家の別荘にて、正宗の「お蔵入り小説」を熱心に読むムラマサ。自分の作品を心から好いてくれるムラマサの反応に、正宗も照れながらも嬉しさを隠せない。正宗の提案でその日は仕事をしながら、成り行きで「ムラマサの好きな人」の話題で一同は盛り上がる。変わらぬ恋心を隠しもしないムラマサの、その胸の内で起こっていた変化とは――。

今回はムラマサ先輩とイチャイチャする話、なのだが、大体エルフが出しゃばってきていた。王様ゲームでお面(仮面)を被った紗霧がエロマンガ先生としてパソコン(ネット)越しに命令していたシーンでは、何の躊躇いもなくいきなり自分の欲望の赴くままにHな命令を出していたところに紗霧が如何にもコミュニケーションを苦手にしていそうなところがうまく表現されていたように思う。また、そんな紗霧でも別人格のような変身を経た上で多くの人と円滑にコミュニケーションを取れるようになるネットというものの凄さと怖さも風刺的に演出されている。
                 
        

エロマンガ先生 #9「妹と妖精の島」」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #9「妹と妖精の島」」 (アニメ)
「名付けて『夏の取材&執筆合宿』!」 エルフの思いつきから、南の島へと旅行に行くことになったラノベ作家たち。山田家所有の豪華な別荘に驚きつつも、一同が羽を伸ばすなか、エルフは正宗に、自分の「彼氏役」を務めるよう言いつける。「取材」を言い訳にして、いつにもまして積極的な彼女が、はしゃぐ笑顔の後ろ手に、隠し持つ本心とは――。

山田エルフやムラマサと南の島で執筆合宿を行うことになった主人公。で、今回はエルフといちゃいちゃする回。おいおい、このアニメ、普通のラブコメじゃねえか。主人公はエルフが自分のことをどう思っているのかあまり気にならないのに、エルフは主人公が自分のことをどう思っているのか浴場で聞き耳を立てるぐらい気になって仕方がない。一見我儘なエルフのペースで進められつつも、この非対称性の存在が、男性向けのポルノとして成立させている。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第31話 戦士 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第31話 戦士 (アニメ)
ウトガルド城を取り囲んだ巨人の群れはユミルの活躍と、駆けつけた調査兵団の主力部隊によって撃退された。重傷を負ったユミルは治療のためトロスト区に送られることとなり、残った調査兵団は壁の修復作戦を再開することに。ところが、穴の位置を知らせに来たはずのハンネスは「穴はどこにもない」と報告する。穴がないのだとしたら、巨人はどうやって壁の内側に現れたのか? 疑問を抱えたまま、エレンたちはトロスト区で待機する。

とうとうライナーとベルトルトが巨人化する。そして、ライナーとベルトルトのことが怪しいと分かっていてマークしていたはずなのにそれを防ぐことが出来なかった調査兵団。アニの時と同じ轍を踏むことになってしまったのは、人間は同じ過ちを繰り返し続けるという皮肉が込められているのかもしれないし、人間の知恵では巨人に敵わない(もしくはそうであって欲しい)というメッセージになっているようにも受け取れる。

ベルトルトにとって、ライナーがこのタイミングで自分達のことを告白するのは意外だったように、調査兵団にとっても同様で、このタイミングでライナーが動いたことは結果的に調査兵団の隙をつくことに成功したということでもあるのだろう。実際、視聴者にとっても、また原作コミックスの読者にとっても、ライナーがベルトルトと共に自分の正体を告白してみせるシーンはあまりに唐突で呆気にとられてしまうような仕掛けになっている。
                 
        

エロマンガ先生 #8「夢見る紗霧と夏花火」」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #8「夢見る紗霧と夏花火」」 (アニメ)
「好きな人がいるんだ」 正宗がそう言ってムラマサの告白を断ったと聞き、喜ぶ紗霧。だが不器用な二人の距離は簡単には詰まらない。そんな中、新作の文庫化に向け、泊まり込みの仕事に出掛けて行く正宗と家で一人留守番をすることになる紗霧。二人それぞれに気掛かりなのは、お互いのことと浴衣姿、準備が進む花火大会のこと――。

いつにもまして妹と主人公がひたすらイチャイチャする。そうかと思えば、以前は妹の方が主人公と距離を置く素振りをみせたのに、今回は主人公の方が恋人ではなく妹が欲しいんだと紗霧に家族であることを要求するというエピソードになっている。家族になろうというのが、実は最上のプロポーズになっているということなのかもしれないし、もしくは今の二人には性愛へ依存させるよりも家族的絆によるケアが重要であるということなのかもしれない。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第30話 ヒストリア (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第30話 ヒストリア (アニメ)
エレンたちがまだ訓練兵団だった頃。とある雪山での訓練を終えた後、ふと気づくとクリスタとユミルの姿が見えなくなっていた。クリスタは訓練中に体調を崩したダズのそばについていて、また、ユミルはそんなクリスタに付き合っているうちに遭難してしまったのだ。吹雪の中、すっかり日も暮れて、息も絶え絶えなダズを引きずって山のふもとをめざすクリスタ。このままでは3人とも助からないという状況で、クリスタのとった決断は!?

巨人化したユミルが命をかけて救ったクリスタという存在。クリスタはユミルの想いに応えてヒストリアという自分の本当の名前を名乗るが、ユミルがクリスタに執着した理由はクリスタと自分が似ているからという理由だけではなく、自分が食べたライナーとベルトルトの友人(マルセル)やそれ以前の巨人達の記憶が影響しているのではないだろうかと考えると、業の深さというものを感じさせる。
                 
        

エロマンガ先生 #7「妹と世界で一番面白い小説」」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #7「妹と世界で一番面白い小説」」 (アニメ)
新作の出版を急く正宗は、担当編集者・神楽坂から提示された小説コンペ「ラノベ天下一武闘会」への参加を即決する。しかしそこに居合わせた大人気作家・千寿ムラマサが同じくコンペ参加を申し出、正宗の前に立ちはだかる。正宗たちの夢を「つまらない夢」と呼び、妨げる彼女に、賭けを持ちかける正宗。エルフの助力を受けつつ、改稿作業に取り組む正宗の元を訪れた意外な人物、それは千寿ムラマサその人だった――。

主人公の宿敵として現れた山田エルフ以上の売れっ子作家である千寿ムラマサが山田エルフ以上に主人公へ恋をしていたというハーレム展開を経ながら、結果的にヤキモチを焼く妹との距離が近づくお約束。登場時のクールさはどこへやら、主人公を気を引くために制服を来て訪ねてくるなど、もしかして紗霧よりもムラマサの方が可愛いんじゃないかと思わせることが出来ているのはラブコメとして成功なのだろう。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第29話 兵士 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第29話 兵士 (アニメ)
コニーやライナー、ベルトルトのいる南班、そしてクリスタとユミルがいた西班は暗闇の中で合流し、ウトガルド城という古城跡で共に夜を明かすことになった。だが、見張りが気づいたときには既に城の周りを大勢の巨人が取り囲んでいた。戦闘用の装備を持たない104期生たちは塔の中へ一時避難するが、突破されるのは時間の問題だった。巨人の侵入を防ごうと孤軍奮闘するライナー。彼の脳裏にフラッシュバックする記憶とは……?

ユミル、まさかの巨人だった。ネタバレするけど、ライナーとベルトルトも実は巨人で、実はみんな巨人なんじゃないかと視聴者は疑うわけだが、それは当たらずとも遠からずとなっていて、具体的な設定としても、メタファーとしても、壁の中の人間は皆巨人なのである。そこで僕は、本当に壁の外の人間は巨人ではないのだろうか、ということが気になるのだが、それについてはこの話よりかなり先の時間を進んでいる原作コミックスの展開に期待することにしよう。

ライナーが巨人に噛まれた時に巨人化しなかったという点は勿論意図的な描写で、彼が戦士ではなく、兵士になっているという点を踏まえて今後の展開を見てみるとなかなか哀愁が漂うようにもなる。
                 
        

エロマンガ先生 #6「和泉マサムネと一千万部の宿敵」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #6「和泉マサムネと一千万部の宿敵」」 (アニメ)
「和泉ちゃんが好きなものを好きになりたい」 紗霧と友達になるための手掛かりとしてめぐみは自分もライトノベルを好きになろうとする。智恵の協力(?)の甲斐あって、ほどなくライトノベルに夢中になっためぐみ。正宗は彼女に、紗霧に本を借りにくるよう提案する。はじめは面会を断固として拒否する紗霧だったが、彼女は正宗にある条件を出す…。ついにめぐみを部屋に迎え入れた紗霧がとった、驚くべき行動とは――?

リア充キャラの委員長めぐみをとことん弄ったエピソードになっており、彼女をライトノベルに夢中にさせた上にパンツの絵のモデルにまでしてしまう。単に紗霧という女キャラクターの要求するセクハラに男性視聴者のリビドーが仮託されているというだけでなく、実際の女性であり、女性イラストレーターもオヤジっぽく同性の下着に興味があるからこそ、男性に支持される絵が描けるのかもしれないと考えさせられる。

また、目隠しされためぐみが紗霧に見られていることを察しながらも恥ずかしがるところは、対象が女性であっても下着を見られることに恥じらいを覚える性的なものに対するウブさや警戒感へのアピールと肯定であると同時に、対象が女性であっても、それは必ずしも「同性」であるとは限らないということを示唆しているようであった。それを踏まえると、一方でめぐみに嫌悪感が全く現れていなかったところは賛否が分かれそうにも思える。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第28話 南西へ (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第28話 南西へ (アニメ)
コニーの故郷に人影は一切なく、代わりに残されていたのは一体の巨人が仰向けに倒れた姿のみ。失意のコニーの耳に届く、微かな声。それは巨人が発したように思われたが……。時を同じくして、リコ率いる駐屯兵第一師団精鋭部隊は東防衛線で巨人と交戦し、ハンネス率いるウォール・ローゼ対策部隊は壁沿いの道を偵察するも未だ一匹の巨人とも遭遇しないままだった。それぞれに胸騒ぎを覚えたまま、巨人出現から最初の夜が訪れる。

人影が全くないコニーの村に残されていた巨人、僅かな手掛かりから真実に一歩近づこうとするコニーの思考を遮るライナーによる奮起がわざとらしくて怪しいと読む進撃の巨人ファンにとっては、コニーと逆に想像力や好奇心を刺激させられるのが可笑しく、続きが気になるミステリアスな作りになっているものの、残念ながらこれから暫く原作ではいまいちな展開が続いてしまう。これをアニメではどう演出して乗り切っていくか。
                 
        

エロマンガ先生 #5「妹とラノベ企画を創ろう」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #5「妹とラノベ企画を創ろう」 (アニメ)
正宗が書き上げた原稿をきっかけにして、ぎこちないながらも正宗に歩み寄ろうとする紗霧。正宗の鈍感さが仇となり、想いがすれ違う二人だったが、夢への第一歩として、新作を本にするための企画書づくりに取り掛かる。次第に紗霧との共同作業に没頭していく正宗の元に、山田エルフから、一通のメールが届くのだった。その文面は、「助けなさい!いますぐ!」――!?

主人公も妹のことが好きで、妹の云う好きな人もやはり兄であることが視聴者には明らかなのに、すれ違いを続ける二人。それが全くもどかしくないのがラブコメとして面白く、二人でライトノベル作りに勤しみながら、イラストレーターとしての妹の頼みでインスピレーションを与えるためにパンツ姿を見せてくれる女の子を探そうとする主人公の姿と展開が完全にエロゲーのコメディのノリなのも可笑しい。とはいうものの、やはり第1話と第2話当たりの頃に期待したもの比べて、くだらなさとノリで無理に押し通そうとしているばかりになっているのが少し残念ではある。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第27話 ただいま (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第27話 ただいま (アニメ)
巨人発見より5時間後、北の森に向かったサシャは故郷の村まで到達する。サシャの胸中によみがえる、父親との苦い思い出……。3年ぶりの故郷は最早、人の住める土地ではなく、その先に見つけた新しい村でサシャは凄惨な光景を目の当たりにする。一方で、急ぎウォール・ローゼをめざすエレンたちだったが、同行者の中には何故かニックの姿があった。ウォール教が知る壁の秘密を開示するべきか、彼は自分の目で確かめるという。

壁中に存在していた巨人の存在によって、人類は巨人のおかげで巨人から守られていたことが仄めかされる。つまり、どういうことなの? それは話が進んでいく内に徐々に明らかになっていくのだが、今回はサシャのエピソードがメイン。

田舎の村で狩りをしていた頃は自分を曲げることを知らなかった恐れ知らずで食い意地の張っていたサシャが都市へ出てきてからは他人の目を気にし、不自然な敬語を用いるなど己を過剰なまでに隠そうとする人間になってしまったことが紹介される。そんなサシャでも本能に結びついている食い意地だけは隠せなかったり、自分一人の力で誰かを守らなければならなくなった時には仮面を外し、狩りをしていた頃のような己の中の獣性を剥き出しにするところなど、この作品らしい人間への洞察はエスプリが効いていて流石と唸らされた。
                 
        

エロマンガ先生 #4「エロマンガ先生」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #4「エロマンガ先生」 (アニメ)
年下の人気ライトノベル作家・山田エルフの「仕事」を見せてもらったことで彼女と打ち解けた正宗。そんな二人の仲を疑い、やきもちを焼く紗霧に、正宗は自らのある決意を伝える。それは紗霧に自分を本当の兄と認めてもらうため、あるものを題材にしたライトノベルを書くということだった。「究極のラノベ」にするという正宗の言葉に、信じないと言う紗霧。そんな紗霧をよそに、正宗は猛然と作品を書きはじめる――。

兄と山田エルフが仲良くしていることにやきもちを焼く紗霧。そんな紗霧に自分の想いをわかってもらえるように妹への愛を込めたラノベを書くことを決める。めでたく妹への愛情を紗霧に伝えることに成功する主人公だったが、この過程で紗霧がそうであったように、自身の中にあった異性としての紗霧に対する感情に気づく。

一気に二人の距離が近づくものの、これに紗霧が土壇場で「実は私には好きな人がいる」と性的な関係に対しては主人公を牽制してみせるところは、今までの関係が変わることへの恐怖の表れや主人公と視聴者へ向けてこれでもかというほど可愛さがアピールされていた山田エルフとの関係を清算して欲しいというメッセージなのかもしれない。
                 
        

進撃の巨人 Season2 第26話 獣の巨人 (アニメ)

                 
進撃の巨人 Season2 第26話 獣の巨人 (アニメ)
女型の巨人との戦闘の後、壁の中から発見された巨人。その正体を聞き出そうと、ハンジはニック司祭を激しく責め立てるが、ニックは脅しに屈することなく黙秘を貫くのだった。遡ること12時間前、ウォール・ローゼ南区で待機するコニーやサシャら104期生のもとに巨人が多数襲来したとの情報が伝えられる。巨人の群れが進む先には、コニーの故郷の村があった。コニーたちをそこへ向かわせるため、分隊長のミケがとった行動は……?

進撃の巨人シーズン2。いきなり獣の巨人らが登場してミケが喰われてしまうがシーズン1の1話目に比べるとやはり衝撃度は弱いか。ただ、獣の巨人がエレン達人間と同じ言葉を喋る理由やどことなくエレンの父親に似ているように見える背景はかなり先にならないと分からないとはいえ、作者はよく考えて話を作っていることが改めて実感出来る内容になっている。

戦い続ける限り負けではないとグラップラー刃牙のユリー・チャイコフスキーよろしく勇ましかったミケがあっけなく心をへし折られてしまうところは、人間の弱さを皮肉りながらも、しかしその情けなさに愛情も注がれていて、その悲劇から伝わる生への執着心や未来への希望に何とも言えない味わいがあるのは流石だった。
                 
        

エロマンガ先生 #3「全裸の館と堕落の主(あるじ)」 (アニメ)

                 
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和泉家の隣に建つ空き家の洋館は、近所で噂の「幽霊屋敷」だった。その窓に白いドレスの幽霊を見たと言い張るめぐみを正宗は気のせいだと一蹴する。しかし紗霧までもが、隣家からピアノの音が聞こえたと言い出す。怖くて絵が描けないという紗霧のため、洋館に乗り込む正宗。そこで正宗は、意外な人物の衝撃的な姿を目にすることとなる――。

主人公の家の隣に売れっ子作家の山田エルフが引っ越してくる。前回登場して必死に紗霧を学校に連れて行こうとした委員長の神野よりも山田エルフの方がより俺妹の桐乃っぽく、紗霧の恋(?)のライバルは委員長ではなく、どうやら山田エルフになりそうな展開だった。

いきなり主人公が山田エルフの裸を目撃するなどラブコメにはお約束のラッキースケベを経て二人が距離を縮めていくのを面白くない様子で見る紗霧の表情がヤンデレっぽいのも気になるところだが、一人で動画配信しながら絵を描いてる紗霧の姿が兄である主人公と一緒にいる時より本当に楽しそうな様子であったところに最も考えさせられる回となっている。一つのメッセージとしては、一人でいることは決して寂しいものではなくて、むしろ豊かであり積極的に選択をしてもいいということなのかもしれない。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #18 森の家 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #18 森の家 (アニメ)
《ALO》のアップデートに伴い、《新生アインクラッド》の第21~30層が解放されることになった。かつて、アインクラッド22層にあったログハウスで、キリトとユイの3人で暮らしていたアスナは、再び3人一緒に暮らす夢がかなうのではと期待に胸を膨らませる。そして迎えた、アップデート日のクリスマス・イブ。アスナはキリトやいつもの仲間達と共に第21層のボスを倒し、第22層に到達。以前、ログハウスのあった場所に向かう。

すごい剣士現る! キリトすらデュエルで負かされてしまうほどの剣士は「絶剣」と呼ばれているらしい。その通称と男性のシルエットから男だと錯覚させられるが、女たらしのキリト君が「SAOにいたら二刀流スキルを得ていたのは絶剣だったと思う」というぐらいに持ち上げるのだから、絶剣の正体が女であることは間違いないだろう。
                 
        

エロマンガ先生 #2「リア充委員長と不敵な妖精」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #2「リア充委員長と不敵な妖精」
和泉家を前触れなく訪れた、紗霧のクラスの委員長・神野めぐみ。彼女の目的は「紗霧を学校に連れていく」ことだった。意気込むめぐみの強引さと、話をする気も無いという紗霧の頑とした態度。両者に挟まれ困惑する正宗だったが、紗霧はどんな娘か?というめぐみの問いに対して、本人が聞いているとも知らずにその思いの丈を語りはじめる――。

引きこもりの紗霧を学校に連れて行こうと主人公の家に訪れてきた紗霧のクラス委員長であるめぐみ、引っ込み思案な紗霧とは対照的に性を含めてあらゆることにポジティブでアクティブな彼女に主人公はたじたじになってしまう。ビジュアルと雰囲気からは俺妹の桐乃の面影があり、今回の作品が黒猫タイプのヒロインとのラブストーリーであることを示唆していることを示唆しているように読み取れなくもない。

主人公とめぐみとのやりとりを聞きながら自分の中の兄への想いから異性に対するものを自覚した紗霧が最後に「これからは自分の下着は自分で洗う」と宣言するところは、上野千鶴子の『スカートの下の劇場』に書いてあるような女性にとっての下着の管理と性の自己決定権との結びつきを下敷きにしていて、引きこもりの紗霧が自立という外の世界への第一歩を踏み出したことの比喩に掛かっているのだろう。あるいは男女の関係というのは家族とは違うという意味であるのかもしれない。

最終的にはライトノベル作家とイラストレーターの夫婦として二人共インドアで仕事もプライベートも完結させるというオチをつけていきそうだが、家に閉じこもっている紗霧というステロタイプな昔の女性を表象したキャラクターが外へ積極的に出ていくようになることが本人と兄である主人公の幸せに繋がるのだろうかという点を踏まえて今後の展開が気になる。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #17 エクスキャリバー (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #17 エクスキャリバー (アニメ)
キリトたちはダンジョン最下層で待ち構えるボス・スリュムと対決。しかし、スリュムのHPをなかなか削りきれず、逆に冷気による攻撃を受けピンチに。そのとき、仲間に加えたフレイヤが声を上げ、スリュムを倒すには奪われた一族の秘宝・黄金の金槌が必要だと、キリトたちに告げる。キリトは雷系のソードスキルを使い、隠された金槌を発見。フレイヤに投げ渡すが……。

NPCの巨人同士が闘うというシュールな映像とキリトが何とか引っこ抜いたエクスカリバーを俺にはまだ重いといって元に戻したのを何故かシノンが持ち帰ってキリトに渡し、公の場で好意を示すという不可解なやりとりなどは行間が全く存在しないわけではないけれども、説明が足りないからか、世界観にのめり込む事ができず、退屈に感じる。

ファンサービス的なオールキャストのエピソードは却って一人一人のキャラの存在感や魅力といったものを薄めてしまっており、特にヒロインのアスナは多人数の中ですっかり埋もれてしまっていたが、そういうところがまたアスナの魅力の一つであるのかもしれないけとは思った。アスナのあの、自分をアピールするポイントや主張するタイミングをよく踏まえた、あざとさのようなものすら感じさせる淑やかさよ。
                 
        

エロマンガ先生 #1「妹と開かずの間」 (アニメ)

                 
エロマンガ先生 #1「妹と開かずの間」
ライトノベル作家で生計を立てる高校生・和泉正宗は、一年間部屋に引きこもっている義理の妹・紗霧と二人きりで暮らしていた。ある日、同じクラスの高砂智恵に、自身の小説の挿絵担当でもある正体不明のイラストレーター「エロマンガ先生」が、ネットで正宗を揶揄していたことを聞かされる。「エロマンガ先生」の動画配信の生放送を観ることになった正宗は、そこで「エロマンガ先生」の正体を知ることとなり――!?

ひきこもりの妹と二人暮らしの生活を送る高校生の主人公。ライトノベルで生計を立てる彼は、ひょんなことから自分の作品の挿絵を担当するエロマンガ先生が自分の妹だと知る。という、どこから突っ込んでいいか分からない無茶苦茶な設定のストーリーなのだが、一応お話としてまとまっているあたり、流石『俺妹』の作者が書いた小説を原作にしているだけある。

俺妹の高坂桐乃とはまた違って少し大人しいタイプの紗霧の可愛さが1話にしてうまく表現されており、設定のアバンギャルドさとのギャップで掴みはOKといえ、今後の展開が楽しみな一方、エロマンガ先生の正体が判明するという一番重要そうなポイントを1話に消化しているところに出落ち感もある。強烈なキャラクターだった俺妹の桐乃が血の繋がった本物の妹であり、彼女との恋愛模様を描いていたのに対すると、こちらは義理の妹が相手なので禁断の恋というインパクトがそれほど強いわけでもなく、キャラも全体的に丸いマイルドな作風に思えたので、視聴者の関心を引き続けられるのかという不安を抱いた。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #16 巨人の女王 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #16 巨人の女王 (アニメ)
女神ウルズから、霜の巨人の王スリュムの討伐と、エクスキャリバー奪還のクエストを与えられたキリトたち。ユイはこのクエストが運営者の意図したものではなく、システムが自動生成したものではないかと推測する。その場合、クエストの行方次第では、《ALO》世界そのものが破壊される可能性すらあると……。そうなる前にクエストを達成するべく、ダンジョン攻略を急ぐキリトたち。その途中、檻の中に閉じ込められ助けを求めていた女性NPC、フレイヤを発見。キリトたちはワナを疑い、先を急ごうとするのだが……。

オールスターで編成されたパーティによる如何にもMMOっぽいわちゃわちゃとしたバトルが繰り広げられるが、やはり主要な人物が多すぎてややピントがボケたような出来に感じてしまう。ただ、一人一人が己のロールに従いながら多人数で一体の敵をボコボコにして喜びを分かち合う、これがMMOだよなというリアルな感慨深さは存在していた。
                 
        

ソードアート・オンラインⅡ #15 湖の女王 (アニメ)

                 
ソードアート・オンラインⅡ #15 湖の女王 (アニメ)
《ALO》で聖剣エクスキャリバーが発見されたというニュースが流れた。それは数か月前、キリトとリーファが地下世界・ヨツンヘイムでトンキーという邪神を助けたときに見つけたものだった。このニュースを知った2人は、他のプレイヤー達に先を越されないうちに、エクスキャリバーを手に入れようと決意。アスナやクライン、シノンたちを呼び集め、7人パーティーでヨツンヘイムのダンジョンに向かう

ALOに戻ったキリトは聖剣エクスカリバーを手に入れるためにアスナやリーファ達と共に難関クエストへ挑む。そのパーティにはシノンも加わっており、ファン垂涎のオールスター勢揃いとなっている。しかし、アスナをメインヒロインにしっかりと据えて世界を拡張していくような作りの方が面白いんじゃないかと何となく想像していたが、ファンサービス的な物語としてそれがいざ実現してみると今までのエピソードに比べて退屈であるのだから、素人の考えなんて浅はかだと頭を掻いた。

今回を視聴する限りでは章毎にリセットをかけて、ヒロインとベタな悪役を新たに配置し直した制作サイドの判断は正しかったのだろうとは思う。ただ、エクスカリバー編に対しては、手を抜いているだけではないだろうかと疑いを抱くほどの話の粗さとキャラクターの魅力を引き出しきれていない台詞回しでもあるので、ファンサービスとしてこれが作られているのなら本当に残念である。
                 
    
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