サクラ大戦 活動写真 (映画)

                 
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太正十五年、帝都・東京は西洋文化と日本文化が入り交じり、街には蒸気電話、蒸気自転車、地下には蒸気鉄道網が敷設され、独特の文化が築き上げられていた。
しかし、この一見華やかな舞台の裏側には、"降魔"と呼ばれる異形の怪物が跋扈する闇の世界が潜んでいた・・・
通常の軍隊、警察では到底手に負えないこれらの怪物から帝都を防衛すべく、闇と戦う秘密部隊「帝国華撃団」が組織された。だが、驚くべきことに、隊長をのぞいた全てのメンバーは花もはじらう乙女たちであった。
彼女たちは、昼は帝都のスタア、「帝国歌劇団」として大帝国劇場で華やかに舞い踊り、一度、帝都に危機が迫ると、「霊子甲冑(りょうしかっちゅう)」に身を包み、「帝国華撃団」として華麗に戦う戦士たちである。

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2001年の日本のアニメ映画。セガの人気ゲームシリーズ『サクラ大戦』の劇場版。

作中の時間軸は『サクラ大戦2』の後、ちょうど大神が巴里に旅立った直後が設定されており、『サクラ大戦2』と『サクラ大戦3』の間のエピソードということになっている。話のベースが既に出来上がっている作品で、お約束的な勧善懲悪の構成になっているとはいえ、世界観が共有されていることを前提に作られているので、サクラ大戦を全く知らない人だと話に入っていくのは難しいか。

ストーリーとしては、大神抜きの帝国華撃団花組に、ラチェットという後に『サクラ大戦5』にも登場する新キャラが加入するのと、新たな脅威によって再び帝都が危機に陥るという二本の柱を中心に展開されている。基本的にはゲームの世界をそのまま銀幕に映したような出来で、キャラクター間の動きのある掛け合いや、ADVパートのスリルや戦闘パートのアクションのシーンなど、ゲームを知っているからこその感慨を強く抱かせるクオリティの高さに唸らされた。

シリーズの主要メンバーはもちろん全員活躍の機会が与えられているし、脇役として作品を支えるキャラにもポイントポイントでスポットライトを当てるなど、限られた尺の中で全てのサクラ大戦ファンが楽しめるように良く考えられたそつがない作りになっていた。また、ゲームだと大神を通した視点で楽しむので若干わかりづらい女の視点による女の世界や生き様を通したサクラ大戦ならではの「仄暗さ」も巧みに演出されており、その程よい色使いも素晴らしい。

ラチェットが加入したことによって生まれる欧州星組でのレニや織姫との過去の因縁が全然掘り下げられていないのはもったいなかったと思うが、キャラクターの魅力で売っている作品であることを強く意識しており、個人主義で自信家という設定のラチェットの干渉度合いを弱くすることで、あまり厭味ったらしくしないのも配慮がかなりなされていることを感じた。

少女を光武(兵器)に乗せて戦わせることへの批判と葛藤をわざわざ一つのテーマとして俎上に載せておきながら、結局は厄介な批判側を絶対悪に設定し、それを国を想う心という絶対正義の刃で一刀両断してしまうところなどは、ゲームのノリと同じお約束でありつつも、映像化してより大人っぽい雰囲気に仕立てることに成功した中で見せられると妙な違和感が生まれたのは皮肉ではあった。
                 

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