軍師官兵衛 第40回「小田原の落日」 (ドラマ)

                 
全画面キャプチャ 20141023 212453
秀吉(竹中直人)待望の実子・鶴松を産んだ淀(二階堂ふみ)の権勢は、正室のおね(黒木瞳)をしのぐまでに高まり、三成(田中圭)は淀と結託し、自らの権力を確固たるものにしようと謀る。そんな中、天下統一を阻む最後の大敵、小田原の北条攻めが始まるが、官兵衛(岡田准一)が三成の策に異を唱えたことから二人は激しく対立する。包囲が長引く中、官兵衛は単身、城に乗り込み戦なき世を実現するため降伏するよう北条氏に迫る。

・子どもを産んだことで北政所に対してますます勝ち誇ったように振る舞う淀。二人の女性の間の緊張感は今回も健在。

・女の間に散る火花を官兵衛と三成が代理戦争のような形で請け負い、露骨に対決姿勢を取り始める。

・秀吉は官兵衛とおねへの愛着と敬意を表しながらも、一方で自分の子を産んだ淀と淀の心を自分に傾けさせることに尽力した新たな軍師三成への信頼感の間で激しく揺れ動く。

・三成について、秀吉から官兵衛以上の絶対の信頼を得るために自身のコンプレックスに堂々と向き合っていく姿が描かれることで、石田三成という存在に陰影がつき、キャラクターに奥行きが演出されているのが良かった。

・全体としては小田原攻めが主に描写されているのだが、官兵衛が小田原城に和睦の交渉のために単身乗り込んでいくところは第一話の冒頭のシーンに使われていたもの。あの時は、降り注ぐ矢の雨が避けようともしない官兵衛を勝手に逸れていき、かすり傷程度で済んだ主人公補正の安っぽいナルシズムが伝わる演出に苦笑してしまったものだが、今見ると、これは官兵衛の生き様と覚悟、そしてこれまでの道程を象徴的に表したシーンだということがありありとわかり、感慨深いものに映るのだから物語とは不思議なものだと唸らされた。

・交渉で北条を降伏させることに成功した官兵衛だったが、その間に秀吉は三成と共に北条を潰すことをちゃっかりと画策しており、北条にした二ヶ国安堵の約束を反故にすると言い出す。衝撃を受ける官兵衛。これは九州の宇都宮のパターン。

・三成の敵愾心による官兵衛封じの策であることが映像から伝わってくるが、これまでの話の流れから分かるように秀吉は単に三成の口車に乗ったのではなく、彼自身の中に拭い切れない官兵衛への警戒感と自分が死んだ後の豊臣家への不安が強く存在していることが分かる。
                 

コメント

        

        
> > 軍師官兵衛 第40回「小田原の落日」 (ドラマ)