軍師官兵衛 第42回「太閤の野望」 (ドラマ)

                 
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秀吉(竹中直人)は諸大名に渡海しての出兵を命じ、自らは官兵衛(岡田准一)に築かせた肥前名護屋城に陣取った。関白の座を譲り太閤と称する天下人・秀吉を止められる者はもはや誰もおらず、官兵衛や長政(松坂桃李)も朝鮮へと出陣する。破竹の勢いで半島を進撃した日本の軍勢だったが、次第に戦況は悪化、官兵衛は首都を死守せよとの秀吉の命を無視し全軍の撤退を提案。そんな中、淀(二階堂ふみ)は再び秀吉の子を身ごもる。

・いよいよ朝鮮出兵が描かれる。耄碌した老人(秀吉)に振り回される若者達と日本国という構図を用いながら、朝鮮半島への侵略に対してかなり批判的ではあったものの、とりあえずはよくぞここまで踏み込んだと個人的には賞賛したいところ。

・少年漫画のスポーツ物なんかではありがちだが、国内編が終わったら次は世界だと、国内編で戦ったライバル達が結集して出来た日本のオールスターチームの進撃が世界の壁に簡単に阻まれてしまう。兵站や指揮系統の乱れによる戦況悪化は如何に他国(海外)を侵略・支配するということが難しいかを伝えていたように思う。

・朝鮮では武断派と文治派の対立も描かれ、更に官兵衛と三成の衝突も激しくなりこのへんがヒートアップしてくる。官兵衛は三成に陥れられる形で秀吉の怒りを買うことになるのだが、三成が悪役に描かれるだけでなく、対照的に官兵衛を必要以上に出来た人間として良く描き過ぎており、過剰な演出がやや鼻につくところはあった。この今までありえなかった極端な描写の仕方、NHKサイドには朝鮮戦争を悪いこととするために秀吉と三成をここまで貶めなければならない事情があるのだろうか。と勘ぐってしまう。

・小西行長、朝鮮からの使者がやって来た時に秀吉に交渉がうまくいっているように嘘をついて最後には官兵衛に泣きついたくせに、官兵衛が秀吉を謀って和睦することを決めるとそれはありえないというようなリアクション。視聴者のほうがありえないとツッコミを入れたことだろう。

・淀殿は再び秀吉の子を身ごもることに成功する。実はこの子供が本当に秀吉の子供なのか、実は三成の子供じゃないかという思わせぶりな演出もあるのだが、それはともかく、子供を産むことが女としての戦と覚悟を決めて語る彼女の姿があって、その三成と並んで嫌味な女というキャラクターは、生きるために、そして男の世界でのし上がるために、好きでもない男に抱かれ続けないといけない女の性と悲哀を背負いこんで構築されたものによるもののように感じられた。
                 

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