キック・アス (映画)

                 
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NYに住むデイブ(アーロン・ジョンソン)は、コミックオタクでスーパーヒーローに憧れる平凡な高校生。
ある日、インターネットで買った自前のスーツとマスクで、自分もヒーローとして勝手に街で活動を開始。
何の特殊能力も持たない彼は、初出動のときにあっさり犯罪者にやられるが、その捨て身の活動がネットで話題になり“キック・アス"の名で一躍有名に。
やがて高度な訓練を受けた美少女ヒーロー“ヒット・ガール"(クロエ・グレース・モレッツ)とその父“ビッグ・ダディ"(ニコラス・ケイジ)の力を借りて、犯罪組織に立ち向かう!

(引用 amazon キック・アス<スペシャル・プライス版> DVD

2010年のアメリカとイギリスの映画。

コミックのヒーローに憧れるニューヨークの想像力豊かなオタク青年が勇気を振り絞ることで本物のヒーローへと変身を遂げていく、という話。メタヒーローチックなヒーロー物で、基本はアメリカンコミックによくあるタイプのヒーロー物のテイストではあるのだが、すごい特殊能力などがあるわけではなくて最後まで戦闘能力は低いままの主人公が気持ちの強さで「世界」を変えていくという日本のサブカルと共鳴しそうな展開は少し新鮮味があるとは思った。平凡な人間とヒーローの距離はそんなに遠くないというメッセージが励ましとして発せられている一方で、悪役との距離もまたそうであり、悪役がいてヒーローが成り立つという辛口の作りも良い。

主要登場人物の一人に父親によって復讐のために戦闘技術を叩きこまれた幼い少女のヒーローが存在するのだが、この子がまた激しいアクションで悪をバッタバッタと文字通り切り刻む。このなかなかグロテスクでショッキングなシーンが逆にこの作品を象徴しているのではないかと読ませる。残酷な映像描写の上に子どもの純粋さと正義のそれとを重ねあわせたものを置き、(親の)教育によって正義が作られていくという過程が強烈な痛々しさを演出していた。ただ、では悪は何によって作られているのか。教育なのか、貧困なのか、あえていえばこの作品から伝わってくる悪が「ユーモア」によって作られているようであるのが、この映画の怖いところであり、ある意味では痛快なところといえるのかもしれない。
                 

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