書道ガールズ!! わたしたちの甲子園 (映画)

                 
「書道ガールズ!!私たちの甲子園」 [DVD]「書道ガールズ!!私たちの甲子園」 [DVD]
少女たちのひたむきな思いが、日本を元気にする!
キュートでエネルギッシュな女優たちが贈る青春感動ストーリー。

折から続く世界的不況で、日本全体に暗いムードが立ち込める昨今。日本一の紙の生産高を誇る“紙の町”、四国中央市にもどんよりと暗雲が漂っていた。どんどんさびれていく、大好きな街。そんな街の活気を取り戻そうと、書道部の部員たちが立ち上がる。
彼女たちが取り組むのは、「書道パフォーマンス」!
部員たちの不協和音や周囲の大人たちの反対・・・様々な困難が起こる中、町おこしのために頑張るひたむきな姿と熱意は、やがて大きなムーブメントとなり、大人たちの心にも忘れていた活力を呼び起こす。
何かに、がむしゃらに、一生懸命になれることの素晴らしさ。本作に込められているのは、すべての世代の人に向けた、そんなポジティブなメッセージ。観たら、「明日も頑張ろう」と絶対元気になれる!

(引用 amazon 「書道ガールズ!!私たちの甲子園」 [DVD]

2010年の日本映画。

四国中央市の高校に通う書道部の生徒たちが不況で寂れた町を盛り上げようと、音楽に合わせて踊るようにしながら筆を運ぶ「書道パフォーマンス」に取り組むという実話を基した青春映画になっている。
一見すると、最近の邦画ではそれほど珍しくない部活(若者)と衰退していく地域の振興を組み合わせたもので、内容も友情や家族をテーマにした通り一遍の出来であった。

ただ、書道というと比較的地味で一人で自分を追い込みながら黙々と打ち込むものというイメージがあるが、その書道を競技性やエンターテイメント性を強め、チームで団結して行いダンスやスポーツに近いものにするというのは興味深い。

特に若者では理解したり興味を持つのが難しい特殊性と専門性の強い書道の閉鎖的な空間を破壊して、あえて大衆化という意味で陳腐化させ、それが若者と町を活気づけ、そこから顧問の教師が「考えなくて済むから」と今まで夢中になっていたゲーム機の破壊というハッピーエンドに繋げられている。もちろん、このゲーム機というのは商店街に対するショッピングモール的なものであったり家族団欒に対する個食的なもののメタファーである。

しかし残念なことに、このあたりの雑な展開のさせ方を見る限り、自分はこの作品がとても「地方」や「書道」といったものをリスペクトしているとは思えなかった。とはいえ、その適当な作りが却って、単に田舎の温かさや青春の輝きという暖色が主張された作品ではなく、変化を受け入れなければ生き残れないというシビアなメッセージと、表現を通して誰かに観てもらうこと、受け入れてもらうことの難しさの寒色が濃いという作品に重きを置いてリアリティを持たせることになっているという意味では、なかなか面白いと思った次第である。
                 

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