軍師官兵衛 第50回「乱世ここに終わる」 (ドラマ)

                 
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関ヶ原の戦いは長政(松坂桃李)の活躍で家康(寺尾聰)が勝利した。そのころ如水(岡田准一)は天下を狙って九州の大半を手にしたが、天下分け目の決戦が一日で終わり、その夢は破れる。三成(田中圭)は謀反人として捕えられ、長政は筑前52万石の太守となる。如水は大坂で天下人となった家康と対じ、その志の高さに触れ潔く負けを認める。新たに築城した福岡で如水は静かな晩年を過ごし、やがて戦国乱世は最後の瞬間を迎える。

・軍師官兵衛最終回。現実世界では衆議院選挙と最終回が被ってしまって果たしてどうなることかとファンから心配されたものの、1週間延長されて放送。視聴率もまずまずだったようだ。ドラマの世界でも官兵衛は三成と家康の天下分け目の合戦が長引くと踏んで乗り出した九州平定が順調に進み、意気揚々であったが、その関が原がまさかの1日で終わってしまうという事態にあっけなく天下への夢は潰えてしまう。

・しかし、こんなに生き生きとして悪っぽい官兵衛を見たのは中国大返し以来とも言えるし、信長や秀吉になろうとするだけに、迫力や威圧感などはかつてを超え、今までにない黒田如水というキャラクターが完成されていた。これが最終話で、あっさり終わってしまうのが本当に残念。

・負けたことは悔しいが勝負に出られたことは本望だったと、天下への野心をむき出しにした官兵衛の気持ちを敗者としてみすぼらしい姿になった三成が散り際に代弁する形がとられていて、それがなかなか趣があって良かったと思うし、いつか石田三成や明智光秀の大河ドラマをと期待してしまうほどであった。

・全体的にちょっとあっさりしすぎていたり間延びした部分があり、そこを演出するならもっと描きこむところがあるだろと突っ込みたくなるところが目立ったのが気になったが、終わってみればなかなか良いシリーズだったのではないかと思う。初めの方はいまいちな印象だったが、メジャーな武将が次々と登場する中で、官兵衛がそれらと「軍師」としてどのように関わっていくかという独特の視点とシチュエーションが提供され始めてからはどんどん面白くなっていき、個人的にもかなり盛り上がることができた。

・官兵衛の死後の、大阪夏の陣による淀殿と秀頼の最期がちゃっかり描かれていた。制作側が意図していたのかどうかはわからないが、再来年の大河の真田幸村主人公の『真田丸』(三谷幸喜脚本)もここが最終回なのだろう、そこではどのように描かれるのだろうかという思いを馳せた。そう、官兵衛は終わっても、人間が紡ぐ歴史ドラマは続くのだ。
                 

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