ヘルプマン!2巻

                 
ヘルプマン!(2) (イブニングKC)ヘルプマン!(2) (イブニングKC)

・在宅痴呆介護編

・認知症の爺さん(義父)の面倒を母であり妻である女性が押し付けられている一家にスポットが当てられる。あまりに厳しい介護の現実に悲壮感を漂わせるしかない家族だが、介護保険制度を知り、ヘルパーの助けを借りることが出来るようになる。しかし、問題行為の激しい爺さんはデイサービスやヘルパーに受け入れを断られるようになってしまう。

・介護のせいで一家崩壊の危機に陥るが、そこに突如として現れたのが今まで影を潜めていた本作の主人公。老人へのリスペクトと慈愛の精神、そしてプロの技量で爺さんに光をもたらすだけでなく、介護に苦しんでいた家族にまで再び笑顔をもたらすことに成功する。いつの間に主人公はスーパーマンになったのだ。

・介護で過労やノイローゼになり、家庭が崩壊の危機を迎えるところはあまりに凄惨だが、1巻同様のリアリティと迫力があった。しかし、介護は誰かが犠牲にならなければならないというメッセージを否定するために家族の一員の面倒を介護士に任せるという選択肢と理想主義を重ねあわせているところが気になった。その介護士たちは、薄給でこの一家がとても手に負えなかった老人の介護に笑顔を作りながら、心を鬼にしてこなさないとならないわけで、家族は救われたけど、代わりに介護士が犠牲になっているという見方も出来るのではないかということには触れられていなかったのは気になった。
                 

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