ヘルプマン!5巻

                 
ヘルプマン!(5) (イブニングKC)ヘルプマン!(5) (イブニングKC)

・介護支援専門員編。つまりケアマネージャー編。

・高校の時に百太郎と同級生だった仁くんが主人公のエピソード。高校を中退して介護の世界に飛び込んだ彼はもう24歳になっていた。それでも介護の世界ではまだまだ若い年。仁といえば、施設の副施設長まで務めたやり手であったが、現場のことを理解しようとしないケアマネージャーの態度と粗い仕事ぶりに腹が立ち、だったら俺がケアマネやってやるよと立ち上がったところからこの介護支援専門員が幕を開ける。

・てか、表紙の鬼の形相をした人物、どこのヤクザか格闘家かと思っていたらこれ仁くんだったのか……。

・どいつもこいつもバカばかりだという仁くんのモノローグがいきなり流される。あー、これ仁くんが主人公じゃなくて作品が闇金ウシジマくんとかだったら絶対一回は地獄を見せられるフラグだと思ったら、仁くんもしっかりとケアマネの現実という非情な洗礼をたっぷりと浴びておりました。作者、いい趣味してますね。

・抱える人数が多く、とてもじゃないが一人一人の利用者に対して親身になって細やかなケアプランを考えていては時間が足りなすぎるという状況からやってくる激務に耐え切れず、仁ほどの人間が心を折って、かつて自分が蔑んだ冷たいケアマネと同じになってしまう。

・でも、そこはヘルプマン。このままでいいのかと仁くんは利用者に対しての最善を自分で模索して動き出していくんですけどね。ただ、介護ベッドを使わないことは利用者にとってはプラスになっても契約した福祉器具を取り扱う業者にとっては損をしてしまうことになるなど、様々な存在が抱える利害による軋轢が仁に襲いかかる。このあたりの調整役としての中間管理職的な苦悩を仁は乗り越えくることが出来るのか。なんか、お前が介護される立場になった時に同じことがいえるのかとか仁くん、キレてたけど。

・個人的には現場は良かった的な描写が気になるところではあった。現場の人間でケアマネになりたいという人は多いからその人達に向けてのメッセージなのかもしれないけれど、確か仁くんが勤めていたのって特養だったはず。その特養では一人一人に寄り添った介護が出来たという回想描写に違和感を覚えた人は少ないだろう。介護の現場で働く人がかなり増え、またそれだけ介護サービスが身近になり、それを利用する人が多くなった現在では特に。
                 

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