マンガ 暴力団 対暴力団の危機管理マニュアル (漫画 溝口敦 鴨林源史 沖田龍児 根本哲也 田丸ようすけ)

                 
マンガ暴力団―対暴力団の危機管理マニュアル マンガ暴力団―対暴力団の危機管理マニュアル

もしも暴力団に出会ってしまったら、そもそも暴力団とは一体どういう組織なのだろうという身近な疑問に漫画という表現を用いて分かりやすく答えることを目的とした副読本的な作りになっており、どういう人が構成員なのか、普段何をしているのか、我々の生活とどういう風に関わっているのか、どういう点が厄介なのか、などがカジュアルに描写されている。

具体的なヤクザのシノギの例として、野球賭博や裏カジノが原作者の溝口敦氏の取材活動に裏打ちされた説得力のある内容で説明されており、全体的に単なるうわさ話をベースにしたものとは違う質の高いテキストとビジュアルで構成されていた。

暴力団への対応について、毅然とした態度で接し、警察や弁護士などへの相談も躊躇わないこととあるが、こういった点は暴力団だけではなく、創価学会などの新興宗教にも応用できるといえよう。

また、本書では暴力団は既に衰退期にあると喝破し、暴力団について無理矢理に法規制を強めても地下に潜ってマフィア化するだけだと批判している。

個人的には、暴力団や創価学会のような困った組織にはやはり相応の厄介な人が集まっているわけで、それはそういう人の受け皿が他にないことが原因であり、社会の構造の問題でもあると考えているので、そういった切り口から、つまり他に行き場のない人々の受け皿としての暴力団という観点での語りがなかったのはちょっと残念だった。
                 

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