近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠 (小説 西村京太郎)

                 
近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠 (ノン・ノベル) 近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠 (ノン・ノベル)
熟年雑誌の読者モデルをつとめる鈴木夫妻が失踪した。楽しみにしていたお伊勢参りの旅に出かける当日、乗車予定の「のぞみ」に姿を見せなかったのだ。それどころか、二人の名を騙り旅行を続ける不審な中年カップルが出現。夫妻に何が起こったのか?捜索願が出されるが、直後、隅田川に他殺体が浮かぶ。遺体は伊勢路に現われたカップルの女性と判明。捜査に乗り出した十津川は、鈴木家で厳重に保管された円空仏を発見する。木彫りの仏像と事件に関わりはあるのか?謎を追って、十津川は伊勢志摩に向かうが…。

トラベルミステリーの第一人者、ミステリー界のあかほりさとること西村京太郎先生による十津川警部シリーズ。中身のほとんどが円空に対する薀蓄と根拠の弱いスカスカな推理で構成されているが、先生の作品の内容に対して深く突っ込もうとするのは、ギャルゲーで平凡な主人公がある日突然12人の妹が出来てウハウハ生活という設定のリアリティを真面目に議論するようなものでナンセンスなのである。

ただ、本作でスポットが当てられる日本の平凡な熟年夫婦のモデルとして雑誌に選ばれた鈴木夫妻が金に目が眩んであっけなく殺人者に転落してしまう様、その背後にちりばめられた芸術品への執着や人としての素朴な正義感、そして不況が生活に落とす影などの要素については考えさせられるものがあった。
                 

コメント

 本当に、西村京太郎とか山村美沙とか内田康夫の小説って、本当にスカスカですよね。
 ただ、こういったスカスカの作品の方が、TV化しやすいみたいで、視聴率もいいようです。
 もっとちゃんとしたミステリだと、映像化しにくいんでしょうね。森博嗣の『すべてがFになる』も、ドラマは評判悪かったみたいです。ああ、残念。
>>keiさん

東野圭吾とかだと映像化したものより活字の方が絶対面白いんだろうなと思いますが、西村京太郎とか内田康夫だと映像化したもののほうがむしろクオリティ高そうですしね……。
        

        
> > 近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠 (小説 西村京太郎)