ヘルプマン!6巻

                 
ヘルプマン!(6) (イブニングKC) ヘルプマン!(6) (イブニングKC)

・介護支援専門員編パート2。グループ会社の利益のために全てが繋がっていた事業所の癒着構造とそこで働く職員が営業マンにならなければならない資本主義然とした冷たさに利用者本位に立ち返ったケアマネ神埼仁が立ち向かう。

・系列会社の立場を考えず、あくまで利用者のことを一番に考えてサービスの取捨選択を行い、プランを立てる仁のやり方は、しかし、一方で金を稼がないとやっていけないという現実が立ち塞がる。拝金主義的に描写されていた存在もやがて実は介護事業者と従事者に冷たい政治に翻弄されているという視点から論じられるようになり、今までの巻の中で綴られてきた内容と重なっている既視感の印象でもあるが、確実に厚みを増し、骨太になってきている。

・ただ、専門性と複雑さもより増してきており、また出口の見えないその鬱屈した雰囲気が人によっては若干読み辛さを覚えるものになっているのではないだろうか。ゆとりがないと人は優しさを維持できないというのがよく伝わってくるのだが、読者のゆとりまで奪い取ろうとしてくるのだからおっかない。

・今回のエピソードでハッとさせられたのは、介護は大変できついけど、そればかりではなく、嬉しい事や喜びも見つけることができるということ。そして、すっかり長いものに巻かれてしまった中間管理職の悲哀を感じている人たちも福祉の業界に入ってきたばかりの若いころは「この無間地獄にどこまで光を当てられるかやってみないか」という熱い志をもっていたという福祉の業界の因果な側面を表した描写だ。

・このパターンの因果で思い出すのがあの巨乳ヘルパー。せっかくの神埼編なのにあの巨乳ヘルパーがいないというのはちょっと寂しい。
                 

コメント

        

        
> > ヘルプマン!6巻