ヘルプマン!13巻

                 
ヘルプマン!(13) (イブニングKC) ヘルプマン!(13) (イブニングKC)

介護職員待遇編。介護って激務薄給だし、特に男はこれで生活していけないよ、やっぱり理想だけじゃ出来ないよねー。ということが百太郎にもようやく分かる。年々厳しくなる規制の下、労働集約型の福祉施設を原資の介護保険による介護報酬の枠内での運営を強いられる上に、付加価値をつけて利潤を追求する行為が忌避され、介護士を低い賃金報酬で半ばボランティア的に働かせていることで現場に起こる歪みが描かれている。

それでもジジババが喜んでくれればと理念だけで懸命に働こうとするが今回ばかりは百太郎も無理が来たみたい? となっていて、今まで百太郎が理想だけで打算を敵視して無責任に他者を責めたことがどれだけ残酷なことであり現実に悪影響を与えているか、作者自身が今まで表現してきたエピソードと重ねて自虐的にあるいはメタ的に構成されているのは面白かった。ただ、マクロな福祉の問題はあくまで国が社会主義的に解決するしかないという著者の主張自体にブレはなく、その上でしか綺麗事は成り立たないというのは自分もそう思うが……。
                 

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