アイズ (映画)

                 
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女子高生の由佳里が住むマンションで、ある日突然、表札に何者かがマーキングしたと思われる「F」の文字が書かれていた。その日を境に、運命に導かれるように起きる不可解な出来事。友人の事故死、母親の自殺未遂、父親の失踪、次々に書かれるマーキング、見えるはずのない少女の幻覚。マーキングは誰が書いたのか? 幻覚のように見える少女とは? そして、由佳里に待ち受ける衝撃の真実とは?

2015年の日本映画。ホラー。

女子高生の主人公が住むマンションで何者かが表札にマーキングしたと思われる文字が書かれていた。それから主人公の周辺では次々に奇妙な出来事が起こる。実は過去の悲劇や複雑な家庭状況などに起因する主人公のトラウマが様々な幻覚を見せていたというシックスセンスのようなオチであるのだが、一応は筋の通った説明なされるとはいえ、現実と幻の境目が鑑賞者にとってもややわかりにくい部分が多く、ぼんやりしていてどうにもしっくりこないのがもどかしい作品であった。

思わせぶりなだけならいいのだが、思わせぶりに演出しようとする部分を更に思わせぶりに描いているので、いまいち掴みどころがないのである。我々の目を通して広がる世界には当たり前のように虚構が映り込むというのは示唆に富んでいたし、Fから始まるマーキングがFATHERで完結し、父親の意味であったこともこの映画の原作が鈴木光司の小説であることと併せて考えると父性にまで思いを巡らせたくなるが、最後に扉を開け主人公の目の前に現れて救いの手を差し伸べるような素振りの父親が本当に主人公を守ってくれる存在かといえば、どちらかというと自分の目には恐怖の対象に映ってしまったのが興味深い。
                 

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