茶々 天涯の貴妃 (映画)

                 
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織田信長の妹、お市の方と小谷城の城主、浅井長政との間に生まれた三姉妹、茶々、はつ、小督。その後、浅野長政は信長の手で攻め滅ぼされ、10歳の茶々と妹たちとお市の方は、織田家の重臣、柴田勝家の許に身を寄せる。やがて、信長亡きあと台頭してきた羽柴秀吉により勝家も攻め滅ぼされてしまう。その際、お市の方は自害の道を選ぶが、娘たちには何としても生き延びよと言い残し息絶える。こうして茶々たち三姉妹は、秀吉の囚われ人としての暮らしを送り始めるのだったが…。

2007年の日本映画。

三度の落城を経験し波乱の戦国時代を駆け抜けた茶々の生涯を描いた作品で、主演は元宝塚男役の和央ようか。和央ようかの魅力を遺憾なく発揮させるためか、全体的に舞台調の大げさな演技と観客を意識したあざといプロットが目につく。見せかけの格好良さばかりにこだわられていて、肝心の中身は大阪の陣で何の脈絡もなく登場した真田幸村が突撃して家康をあと一歩のところまで追い詰める場面が唐突に描かれるなど、ダイジェストのようにシーンを継ぎ接ぎするということを繰り返しているだけなので鑑賞者としてはどうも作品の世界に入りにくい。

主人公を含めた登場人物の掘り下げも壊滅的なほどでいいところを探すのが難しいぐらいの作品ではあったが、猿顔でありながらニヒルな雰囲気と同時に子どもっぽさを醸す渡部篤郎の秀吉は個人的にはアリであったし、ドラマ性がほとんどない中で、女性が主人公であることを殊更に意識した作品にありがちな昼のメロドラマや大奥のような陳腐な要素もかなり控えられており、主人公のあくまで男と対等に渡り合おうとする凛とした意識を最後まで保ち続けるキャラクターが和央ようかとマッチしていたのは良かったとは思う。ただ、どうせ傾いてエキセントリックにするならもっと思い切って傾いて欲しかったところではある。傾いた結果、こうなってしまったのかもしれないが。
                 

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