ウォーキングZ (映画)

                 
全画面キャプチャ 20160919 160323
人間をゾンビ化させる謎のウイルスの流行により、世界は崩壊した。僅かに生き延びた人々は、“生ける屍”たちの襲来に脅えながら、ただ死を待つばかり。そんな状況の中、スコットは恋人・ベスの帰りを信じて決死のサバイバルを続けていた。彼の日課は、ゾンビたちをかいくぐって、生存に必要な物資を街まで探しに行くこと。そして、CB――短距離無線――で知り合ったジョージと、通信を交わすことだった。だがある日、ジョージの妻・バーバラもウイルスに感染してしまい……。

2013年のイギリス映画。

人間がゾンビ化してしまうウィルスの流行により荒廃した世界でサバイバルする人々の姿を描いている。ゾンビ映画とはいってもほとんどゾンビは登場せず、前半はずっと小屋のような建物の中に閉じこもって無線によるやりとりで物語を進行させてみせるなど、いくら低予算だとはいえ尺稼ぎにそこまでするかと思わせるあまりのチープ振りにはげんなりさせられた。

ドラマの一つのポイントとして、愛する人間がゾンビウィルスに冒されてしまい、助かる見込みがない場合にあなたはどうするかという問いかけがあり、映画の世界の中の登場人物は葛藤の末、ある者はパートナーを撃てずに自分もゾンビになるという選択を取り、またある者は主人公のようにパートナーを撃ち殺して自分は人間としてしっかりと生きるという選択を取る。エンディングとしてはウィルスの抗体を持った少女という希望を守りながら旅を続けるというものになっているのだが、エンディングを踏まえてそこにたどり着くまでの過程で迫られた非情な選択を考えると、現代社会を悩ませている社会保障の負担のメタファーであり、安楽死という一つの対症療法的な解決方法を示しているようでもあった。これはむしろ逆で、荒廃した世界に於いて人間がゾンビになったとはいえ病に冒されただけの人間を平気で殺すというシチュエーションは先進国たり得なくなった社会の惨さを示唆しているのかもしれないが。
                 

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