樹海鬼ごっこ (映画)

                 
樹海鬼ごっこ [DVD]樹海鬼ごっこ [DVD]
西暦20xx年。富裕層の間である闇サイトが話題になっていた。その名も“樹海鬼ごっこ”。樹海に美女を集め、鬼ごっこをさせる。制限時間は24時間。逃げ切った者には多額の賞金が与えられるが、捕らえられた参加者はその場で無惨に殺される!今日も6人の美女が樹海の奥深くに集められた。断末魔の叫びも届かない、血みどろの鬼ごっこが今始まる!

2012年の日本映画。ホラー。

騙されて樹海に連れてこられた主人公が強制的に参加させられる「樹海鬼ごっこ」。それは富裕層向けの会員制サイトが主催するゲームで、集められた美女達は鬼から24時間逃げ切れば賞金1000万円を貰えるが、捕まれば死が待ち受けているというものだった。『秋葉原ゾンビ』の森島大輔監督による作品で、鬼役がちょっと知的障害が入った感じの太った男だったり、集められた美女というのが地下アイドルレベルのビジュアルなのもきついが、そもそも富裕層向けの会員制サイトが主催しているゲームにしては司会進行の拙さも含めてあまりにもチープすぎて、もう突っ込んだら負けのレベルの酷さである。映像としては清々しいまでにどの部分においてもプロフェッショナルなものを感じなかった。

ただ、冒頭で主人公が男の言いなりのままに車に乗りアイマスクをするなど、あからさまに怪しい手口にすんなりと引っかかってしまうところについては、主人公が世間知らずのお嬢様であることを強調しており、そんな彼女が父親への反感から自立を試みていたものの、生死をかけたゲーム内で幾度となく高額な課金アイテムで助けてくれた匿名の視聴者の正体がその憎むべき父親であったという皮肉な結末への落差に繋げていたのはなかなか面白かったとは思う。常に親の影響が付き纏う子どもの人生というもののメタファーのようでもあり、またサバイバル社会の中で一見立派に「自立」した生存に成功しているようであってもそれは親の財力など他の人とは違う恵まれたファクターが背景にあったからに過ぎないのではないかという社会風刺的なメッセージも含まれているのかもしれない。
                 

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