きまぐれロボット (小説 星新一)

                 
きまぐれロボット (角川文庫)きまぐれロボット (角川文庫)

ショートショートの名手と呼ばれる星新一が昭和40年前後に朝日新聞・日曜日版に童話として掲載していた、主には博士による発明品とそれが齎す不思議な効果が人間の手によって予期せぬ事態を招くといった構成のSFテイストの作品が多数収録されており、どのエピソードも寓話的で「大人のドラえもん」的な楽しさがある。

ただ、あくまで想定している読者が子どもということだからか、人間や人間が作る社会への皮肉り方、またオチのキレや深み、余韻などが意図的に抑えられているのが行間から伝わってきて、読みやすさ重視の作品に仕上げられているようであった。逆説的にいえば、その背景や作品に込められた哲学などのメタ要素までを考えた時に「大人」として子どもに接する立場に向けて別の角度からカジュアルに堪能して欲しいという趣向になっているようにも受け取れるのだが。
                 

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