ソードアート・オンライン #6 幻の復讐者 (アニメ)

                 
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キリトとアスナは、システム的に不可能な殺人事件"圏内事件"の究明に取り組むものの、自分たちの目の前で新たな被害者を出してしまう。
カインズら被害者の共通点は、すでに解散したギルド《黄金林檎》のメンバーであること。元《黄金林檎》のメンバー・シュミットは、今は亡きリーダーのグリセルダが幽霊となってかつての仲間たちに復讐しているのだという。
この電脳世界で幽霊という不確かなものが存在するのか──。

圏内事件は殺人などではなく、アイテムの耐久値が0になってロストした時のエフェクトを利用して死んだと見せかけたカインズとヨルコによる自作自演であり、カインズとヨルコは自分たちが所属していたギルドのリーダーであるグリセルダを殺した犯人を炙り出すための罠として仕組んだが、逆に犯人によって雇われた暗殺ギルドに襲われて窮地に陥ってしまう。そこに颯爽と現れたのがキリトとアスナで、彼らは既にカインズとヨルコの計画に協力していたグリムロックこそが犯人であるという真相に辿り着いていた。

グリムロックとグリセルダの二人はゲーム内のシステム上だけでなく、リアルでも結婚していて夫婦の関係にあったが、この世界に囚われて怯えるばかりの自分とは対照的にリアルの家庭内では淑やかで従順だった妻がSAOの世界で生き生きとしだし、自分の知らなかった一面を露わにさせながら活躍していくことに嫉妬と後ろめたさや恐怖などを感じて、とうとう殺してしまったとグリムロックから告白される。

それは女性の社会進出に怯える男性の姿を風刺した描写のようであり、家庭生活よりもネットゲームの方が閉鎖的ではなかったという比喩的表現には皮肉が効いている。また、親密な相手との安定していた関係が崩れることによる大きなストレスは、パートナーの様々な変化を受け入れなくてはならない結婚というものの責任の重さを示唆していた。

アスナがキリトに相手の知らない一面をどう受け入れるかついて尋ねるところは、将来の結婚への伏線になっているのだろうが、キリトの「面白い」という回答がアスナにとって納得いくものになっていて二人がフレンド登録をし合うシーンに結ばれるのは、男性への慰めである一方で、何とも刹那的な虚しさを漂わせながらまとめられているようにも映った。

きっとかつてのグリムロックもキリトのように考えていて、そんなグリムロックにグリセルダが惹かれていった情景が容易に目に浮かぶ。物悲しくなるのは逆説的にグリムロックやキリトのようでなければ結局魅力的な異性は獲得できないと解釈できてしまうところもあるだろうか。
                 

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