人狼ゲーム ビーストサイド (映画)

                 
人狼ゲーム ビーストサイド プレミアム・エディション [DVD]人狼ゲーム ビーストサイド プレミアム・エディション [DVD]
再度殺戮ゲームの参加を余儀なくされた樺山由佳(土屋太鳳)の今回のカードは「人狼」。今度は村人たちを欺き、ひとりずつ殺していかなくてはならなくなる。人狼=狩る側から描かれる「攻め」の心理戦。由佳は「人狼」として役割を果たし、今度こそ、この不条理なゲームから抜け出すことはできるのか。疑う、信じる事に加え、欺き、騙される前に殺す。参加者は限界を越え、激震の緊張に覆い尽くされる!

2014年の日本映画。

人狼ゲーム』の世界観を引き継いだ続編的な作品で、今作では主人公が人狼としてこのゲームをクリアするために村人を殺していく。

人狼ゲームならではの駆け引きが一応展開されるのだが、皮相的で肝心な部分が悉く心理戦の体をなしておらず、ティーンエイジャーの男女を巡る感情などを中心としたウェットなものに振り回されて村人側がほぼ勝手に自滅してしまっている。人をベースにした信頼が揺らぐところなどはリアル人狼ゲームという設定ならではあるが、疑心暗鬼に陥る描写がパニックとして安直に片付けられており、興醒めさせられた。特に作り込まれているわけでもないのに、場面が整理されておらず分かりにくい点も問題だろう。

また、人狼の立場から見たときの用心棒や共有者などの村人側における重要な存在を突き止めていく過程や自分が人狼であることを突き止められてしまうことの恐怖やスリルが全く表現てきていないのも残念だった。

ロックンローラーに憧れる主人公を演じる土屋太鳳については、場面に応じて陽気に振る舞ったり強気な一面を見せたかと思うとすぐにナイーブな一面を覗かせたりとコロコロと表情が変わる難しい役どころをアウトサイダーな雰囲気を纏いつつ見事に表現しきっている。やや素人感が出ていた周囲の役者の素朴さと比べると掃き溜めに鶴といった具合でそのコントラストが映えすぎており、まるで土屋太鳳のPVのように見えてしまったのは製作サイドの狙い通りだと思うが、それが他の人間とは一線を画す芯の強さや狂気、生命力を抱える主人公の魅力に繋げられていたのは興味深い。
                 

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