エルム街の悪夢 (映画)

                 
エルム街の悪夢エルム街の悪夢 スペシャル・エディション [DVD]
高校生のナンシーは、フレディの悪夢に毎晩悩まされていた。だが、夢の中で負った傷がなぜか現実に戻っても残っている。果たして、これは夢なのか?それとも現実か?

1984年のアメリカ映画。ホラー。

悪夢の世界に現れる殺人鬼に人が次々と殺されていく様を描いた『エルム街の悪夢』シリーズの記念すべき初作品で、人間の3大欲求の一つである睡眠にスポットを当てて恐怖を炙り出している。夢で殺人鬼(フレディ)に殺されると現実でも死んでしまうという趣向は面白く、また睡眠と同じく3大欲求の性欲もティーンエイジャーの青春として関わってきて、それがスプラッター映画ではお馴染みのツボをつく表現として殺され方に悲惨さや滑稽さを加えていた。

しかし、最終的にはフレディが夢だけではなく、現実の世界にも平気で足を踏み入れて凶行に至るようになるので、雰囲気が台無しになってしまっている。登場人物の睡眠欲への抵抗とそれが齎す疲弊が真に迫ったものではないのも残念に感じた。神出鬼没のフレディは設定からしてなんでもありで、ジェイソンやブギーマンに比べると人間という存在から離れすぎてしまっており、鑑賞者としてはどうしても一歩引いて観てしまう部分が存在するのだ。

ただ、その超常現象のような部分が夢と現実の境界について考えさせる本作のオリジナリティを担保していて、ちはほらと見えるエキセントリックでオーバーな演出やあからさまにウケ狙いをするシーンも、それを意識していると考えれば頷けるものだろう。
                 

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