死神の精度 (小説 伊坂幸太郎)

                 
死神の精度死神の精度 (文春文庫)
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

死神を主人公にした、それぞれカラーの違うバラエティーに富んだ六本の短編が収録されている。「仕事」のために人間界を訪れ、人間に扮した死神の目を通すというユニークな設定を用いて、伊坂幸太郎らしい軽妙な筆致で人生というものを綴られており、センスが光るものになっていた。

人間には興味がないとクールに言い放ちながら、その実興味津津なのではないかと思わせ、どこかズレていてそれが人間味を醸す死神の主人公が人間の生殺与奪を握るものの、それに関しては悩む風でもなく、淡々と役割をこなしていく様が文体と合わさってユーモラスで、可笑しい。エピソード間のリンクにより、最後まで読み終えた時に、そこで明らかにされた一人の人間の一つの大きな物語は、人生という旅を続けることに対しての作者からのエールを貰ったような気恥ずかしいけどどこか心地のよい気分にさせてくれる。
                 

コメント

ははは、面白かったです。死神って死なないのかな? 2000年前の哲学者がターゲットだったと千葉は言ってますよね。
ところで、TBしたいのですが、出来ないようになっているんでしょうか?
TBはうちのサイトでは残念ながら出来ないようになってますv-292
実はこれ、昨年の入院中に読んだ本です。家族に頼んだら妹がえらい本持ってきてくれました。人の死の大体には死神が関わっているんでしょうかね。
        

        
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