エルム街の悪夢3 惨劇の館 (映画)

                 
エルム街の悪夢3惨劇の館スマイルBEST エルム街の悪夢3 惨劇の館 [DVD]
悪夢から目覚め洗面所に行ったクリスティン。だが、彼女はそこで再び悪夢に取り込まれ、鉄爪と化した水道に襲われる。洗面所で腕から血を流す彼女を目にした母親は、自殺未遂を謀ったとして娘を精神病院に入れてしまう。その病院には、フレディの悪夢に苦しむ子供たちが彼女以外にも6人収容されていた。しかし、女院長や病院スタッフの大半は、子供たちの悪夢の話になど聴く耳を持たない。
そこに一人の若い女性インターンが赴任してくる。悪夢を専門に研究しているという彼女の名は、ナンシー。そう、6年前にフレディと壮絶な死闘を繰り広げた彼女が帰ってきたのだ!エルム街の子供たちと、フレディに立ち向かうために…。

1987年のアメリカ映画。ホラー。エルム街の悪夢シリーズ第3作。

大胆な路線変更を窺わせ前衛的だった『フレディの復讐』に対する評価を気にしてか、本作では主人公の性別を女性に戻し、夢いうキーワードと『エルム街の悪夢』が持つ独自性と強みに迫った原点回帰が意識された構成になっている。

お色気シーンもセクシーな看護師の女性が患者と関係を持とうとしてトップレスになるというビジュアル的にも文脈的にもなかなか刺激的なもので、その看護師の正体がフレディだったというオチにしてエクスキューズの意味を含ませているなど、ジョークの質が高く、一つ一つのシチュエーションについてこだわりを感じさせた。

フレディの悪夢に悩まされる青少年を収容している精神病院を舞台にし、第一作の主人公であるナンシーの登場を契機にして夢の世界でフレディに戦いを挑むところは、スペクタクルなアクション映画を観ているようであり、悪夢に悩まされるメンバーにはかつてフレディを焼き殺したエルム街の住人を親に持つ子ども達という共通点が存在することや、フレディ自身が輪姦された母親から生まれた大勢の「ケダモノ」を父親に持つことが強調されるなど、娯楽作品としてよく練り込まれた背景が本作に奥行きを生んでいる。

夢の中なら超人になれると信じてフレディに戦いを挑んだ子ども達が、おとぎ話は通用しないと言い放つフレディにあえなく返り討ちにされてしまうシビアなシーンや、父親へのコンプレックスを擽られてフレディに殺されてしまうナンシーの姿には、夢の世界が比喩的に表現する各人の抱く願望が必ずしも叶うわけではないという厳しいメッセージと共にフレディという存在の物悲しさが伝わってきた。
                 

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