おんな城主 直虎 第4回「女子にこそあれ次郎法師」 (ドラマ)

                 
女子にこそあれ次郎法師
井伊家の本領安堵の条件としておとわ(新井美羽)は正式に出家することになり、「次郎法師」という名を与えられる。「次郎」とは井伊家の家督を継ぐ男子の名であった。翌日から兄弟子である昊天(小松和重)と傑山(市原隼人)による厳しい修行が始まる。一方、今川の目付となった小野政直(吹越満)は井伊家中における発言権をますます高めていた。そんなある日、政直の命を狙う北条の手の者が井伊谷にやってくる。

井伊家存続のために出家をするおとわだったが、過酷な修行生活に耐えきれず逃げ出してしまう。出家をしてから出家をすると亀と夫婦になれないことを知るなど、思い描いていた世界と大きくかけ離れた現実に何度も挫けるが、最後には竜宮小僧となる覚悟を決め、人々く善行を進んでこなすことに挑むと物事が好転していく。今回も子どもを主人公にした子ども向けを意識した展開で、クレヨンしんちゃんのような大げさなリアクションなどを用いた分かりやすいコメディ仕立てになっている。

何も知らない子どものうちに将来のことを決めても実際にそれが本当に自分が望んだ道かなんて分からないし、それはおとわが宣言した女を捨てるということについてもどうやら同様であるらしいが、亀のことが好きであるという気持ちについては変わりはないらしい。それが、亀との距離が離れていて亀という存在へのリアリティを失くしたままでいるかどうかは分からないが、いずれにせよ、おとわが成長して柴咲コウになっても女としての己の部分と男としての社会的立場との葛藤がありそうだ。作品としてもそこを肉付けしていって物語としての厚みやリアリティ、そして哲学性などを演出していくつもりなのだろう。

第1話を見た時に期待したものとはまるで違う、ありがちな女性向けドラマになってしまいそうな点については残念でならない。ヒールの父親に反発できる気骨のあるところを見せる一方で、おとわへの気持ちをひた隠しにしておとわと亀の仲を応援し続ける鶴の方が、おとわよりも遥かに主人公として相応しい奥行きや文学性を生んでいたように映ったのは果たして筆者が単に男性だからというだけであろうか。
                 

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