おんな城主 直虎 第6回「初恋の別れ道」 (ドラマ)

                 
おんな城主 直虎 第6回「初恋の別れ道」
井伊谷への帰還を果たした亀之丞は、元服して井伊直親(三浦春馬)と名を改める。直親は次郎法師(柴咲コウ)を還俗させて、自分の妻に迎えたいと願い出るが、政次(高橋一生)はまず今川家に直親の帰還を許してもらうことが先決だとしてこれに反対する。実は次郎法師の出家は、今川による井伊の本領安堵の条件になっていたのだ。それでも夫婦になることを諦めきれない直親は次郎法師にある提案を持ちかける。

直親となった亀は次郎法師を還俗させて自分の嫁にしようとするが、今川による本領安堵の条件が次郎法師の出家だと知ると今度は次郎法師を死んだことにして自分の女になれと迫る。イケメンで人当たりも良く実直な性格と一見非の打ち所がない好青年も女のことになると途端にみっともない執着心や男女観を何の疑問も抱かないまま露わにしていくところが風刺的に描写されており、また今川という強大な壁が立ちはだかると姑息な手段を用いることしか出来ない世の中の不条理さもリアリティがある。ただ、結局家のために次郎法師は直親を振ることになるとはいえ、それをしっかりと受け入れた直親の器はやはり大きいか。

一方、腹に一物抱えてそうなのは政次(鶴)の方で、コンプレックスと次郎法師への想いは相当に強く、自分の手に入らないなら次郎法師を誰にも抱かせずいっそ女として黴びさせてしまいたいという鶴の考えが、家のために女を捨てて黴びることを決心した次郎法師の姿とオーバーラップさせているところがホラーのようでもあった。

女が男のように何か大きなことを成そうと思ったら、女であることを捨てる覚悟がなければならないというのは現代でも通じるテーマであろうし、そしてその背景には自分の下につかないなら女であることを許さないという男の側からの妨害もあるのだろう。
                 

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