おんな城主 直虎 第13回「城主はつらいよ」 (ドラマ)

                 
おんな城主 直虎 第13回「城主はつらいよ」 (ドラマ)
井伊家の領主として名乗りを上げた井伊直虎(柴咲コウ)。幼い虎松(寺田心)が元服するまでの間、後見として国を治めることを宣言するが、家臣たちは反発する。虎松の母・しの(貫地谷しほり)も直虎の勝手なふるまいを認めようとしない。ある日、領主が代替わりしたことを聞きつけた瀬戸村の百姓・甚兵衛(山本學)が直虎のもとを訪れ、借金の棒引きを意味する「徳政令」の発布を求める。

小野と今川に井伊家を渡すまいと城主になった直虎だったが、女であるということ、そして内政のやり方を全く知らないことで家臣たちの反発を買う。窮状を訴えた村民のために徳政令の発布を安請け合いしてしまうところなど、全く根回しや調整をせず独断で物事を決めてしまう直虎の姿は確かに問題があるように映るが、最終的には銭主である瀬戸方久を配下に抱え込んで借金をなんとかしてやろうという案を打ち出すなど、彼女ならではの独創的な手腕でもって組織の改革を行っていくところは、ありがちなサラリーマンドラマのようであった。やや痛快感に欠けるものの、まだ見られるのは、その痛快感が無く、直虎への疑問を視聴者と製作サイドが共有出来るような作りになっているからだろうか。

「女の腐ったようなネチネチ」というニュアンスのセリフを直虎という女性の口から吐かせているシーンがあっては少し驚かされたが、女であることを否定されている身でありながらあえて女を卑下してみせることで、直虎がもう完全に女性であることを捨てたという決意を表しているのかもしれない。実際の女性の視聴者には女を譬えに用いて組織やしきたりに縛りつけることしか出来ない人間の陰湿さやいやらしさを遠回しに批判している部分については支持されたとしても、女性であることを捨てるだけの覚悟が無ければ周囲に認めてもらうことは出来ないというハードルの高さについてはどうなんだろうと考えさせられた。憧れの対象やドラマとして観ている分についてそれこそ痛快で楽しめるというものなのかもしれないが。
                 

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