Nのために (小説 湊かなえ)

                 
Nのために (小説 湊かなえ) Nのために (双葉文庫)
超高層マンションの一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは20代の4人の男女。
それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。

野口夫妻の死を巡り、取り調べやインタビューを受ける形で証言をしていくイニシャルNの人々。それぞれの証言の内容からイニシャルNである彼ら一人一人の背景や考え方が事件に結びついていることが次第に明らかとなる。人が何かをするのには何らかの理由があったとしても、それを理解するのにはその人の生きた長い時間の物語全てを受け入れる覚悟が必要で、たとえ覚悟があったとしても理解できるかどうかは分からないことがN達の一方通行で不器用な優しさや思いは示唆しており、また普通の人というものは存在せず、普通の人に見えても誰しもが他人とは違う重い何かを抱えて生きているということなのだろう。
                 

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