大正野球娘。 第1話 「男子がすなるという、あれ」 (アニメ)

                 
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時は大正十四年、東邦星華高等女学院に通う洋食屋の娘、鈴川小梅は、
ある日友人の小笠原晶子に突然、「一緒に野球をしていただきたいの!」と言われ、その勢いに押されて、野球がどんなものか良くわからないまま思わずうなずいてしまう。
授業が終わった後、晶子はクラスのみんなに向かって、野球に参加してほしいと呼びかける。
そのわけは、小笠原家のパーティーに出席していた朝香中学の岩崎という人物が関係していた。

大正時代末期を舞台に、女学生たちが男子のスポーツである野球を、碌にルールも知らない中で思い切って挑戦していくというストーリー。

まだ女性進出が一般的ではない時代であることがアピールされ、それが野球チームを作るきっかけに繋がっていることから、そういう背景を利用しながら、女子が野球をやるに当たっての様々な障害を乗り越えていくドラマとして構成されるのだろう。

今回の話では、低く見られる「女性」が男性への反撃を野球で試みるためにチームメンバーを集めようということになっていて、親が娘に野球をやらせないといったメッセージなどを織り込むことで、それが如何に大変なことかを時代背景とともにわかりやすく描写されている。実際に男子の野球をする様を見て、自分たちの想像していたものと現実との差に怯えてしまう女子の姿も描かれており、そこに込められた、女性と男性との肉体的な能力の差も生々しく伝えられていて、第1話を見る限りでは、リアリティをかなり意識して地に足をつけながらもコミカルな作品を目指しているものと受け取った。

面白いなと思ったのは、背景の描写はがっしりしていて、現代にも通じていそうな社会の問題に切り込んいく姿勢を窺わせながら、その世界に配置されたキャラクターは良家の子女でおっとりしたところがある風に描かれているとはいえ、如何にもコミック調、アニメの女の子といった記号のみで構成されている、複雑さのない萌えテイストであるところだった。
分かりやすい属性でキャラクターが括られているのだが、メタ的な視点で見ると、昔という封建的な時代に配置された現代風の典型的なアニメキャラクターとしての女性像と、時代背景としての抑圧された女性像が、ぎこちないながらもうまく重なっていたところが興味深かった。
                 

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