大正野球娘。 第3話 「娘九つの場を占めて」 (アニメ)

                 
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全画面キャプチャ 20130407 193131
何とか苦労して9人集め、野球が出来る事に。
小梅たちは、この会を『桜花会』と名づける。だが学院長からは、学校の正式なクラブとしては許可してもらえず、しかたなく同好会としてスタートを切ることになった。
とりあえず部室ももらえたのだが、そこは使われていないぼろぼろの物置だった。
それでも少しずつ物置を修理し、グラウンド整備にも励み、なんとか練習ができるように。
そんな中、アンナ先生は、9人の守備を発表する。さらに、朝香中学に練習試合を申し込んだことを川島乃枝が告白する。

小梅たちの野球チームは「櫻花會」と名付けられる。欧化とも掛けているとして、ここからも女性が野球をすることが女性の社会進出と重ねられたテーマにしていることを窺わせる。
もっとも、第1話のタイトル「男子がすなるという、あれ」が土佐日記より用いられているように、この作品自体は、男性が女性になりきって作ったという前提の上でユーモラスに構成されており、ここまで見た限りでは、男性(視聴者)の嗜好に合わせた女子達が、より男性(視聴者)に気に入ってもらうためにフェミニズムが利用されているという印象だった。
女性性からの解放ではなく、結局は女性性をより映えさせるための劇として野球をやらせているという意味で伝わってきているだけに、主人公たちが男性に対してムキになればなるほど、メッセージ性がくどくてうそ臭く、冷えたものになっていくのが残念だった。

ストーリーとしては、桜花会が同好会としてスタートし、早速練習試合をするところまでが描かれている。
男子たちと試合をするわけだが、相手は桜花会の発起人である晶子の許婚の所属するチームで、晶子はこの許婚の男子に女性として低く見られたことを怒ったのが桜花会発足のきっかけのエピソードして1話では描かれていた。
試合はその晶子がムキになるところを中心に描かれ、桜花会は懸命に挑むも、結局1回コールドという大敗を喫してしまう。このあたり、大きな波乱なく、女子が一矢報いるところもなく、男性たちになすすべなく圧倒的な差をつけられてしまうところは、エンターテイメントとしてのカタルシスに欠けているように感じたが、あえて残酷に描くことで、後の展開で大きな盛り上がりを作る仕掛けになっているのかもしれないし、もしかしたら、この作品は女子が男子にかなうわけがないという作品世界の規律に縛られたまま、女子だけでほのぼのと野球をし続けるようになっていきますよというメッセージだったのかもしれない。

なお、この練習試合には、負けたチームは勝ったチームの最優秀選手から一人指名されてランデブー(デート)に応じなければならないという約束がなされていたが、晶子の許婚の配慮によってなかったことにされる。
試合に臨んで、男子たちの欲望渦巻く視線があったのは確かなので、個人的には、もう少し深く突っ込んで描いてみてもよい展開だと思ったが、あまりにもあっさりしていただけに、このあたりの女子と男子の感情のやりとりで具体的な恋愛シーンが描かれるのかも気になった。
特に今回のエピソードは、小梅にアプローチする新たな男子も登場したわけで、小梅には実家の洋食屋で働く優しそうな男が配置されていただけに、今後は三角関係などでラブコメ路線に入るのではないかと思ったが、果たしてどうなるか。
このあたりもまた、あっけなく男子に打ちのめされて沈んだ桜花会の面々を見ると、今後は割りきって男を排した女だけの世界の青春になりそうな気配があったが。
                 

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