大正野球娘。 第12話 「土と埃にまみれます」 (アニメ)

                 
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全画面キャプチャ 20130502 231537
ついに朝香中学との試合が始まった。序盤は、巴の打撃と晶子の魔球が威力を発揮し、桜花会がリードする。しかし、晶子の魔球に対策を講じた朝香打線は五回表、ついに逆転し、なお突き放していく。大量リードを許し、これ以上一点も与えられない七回表。ヒット性のあたりを雪がナイスキャッチし、なんとかのりきるが、雪はそのまま地面に倒れこんだまま動かなかった。

大正野球娘もとうとう最終話を迎えた。
朝香中の猛反撃にあい、逆転を許した櫻花會の必死の粘りは丸々一話を費やすだけの価値のある描写で、見応えのある野球パートになっていたと思う。

男子には結局かなわないといった残酷な結末ではあったが、性別を超えて一人の人間としてリスペクトし合うまでの過程が今までの櫻花會の努力の実りとして感慨深さと共に表現されていた。
ただ、野球の試合の熱気が伝播して少し離れたところで連鎖的に盛り上げられる感動は描き込みが弱く、積み重ねがないから取ってつけたようなもので浮いていたのが気になった。これはスポーツの感動の素晴らしさというのはそういう興味がまったくなかったり、険悪な関係だった人までを包摂してしまう偉大なものというメッセージだったのだろうが、それも含めて全体的にかなり作為的で無理をしているような違和感があって醒めた目線で見ることになってしまった。
最後の最後に小梅と許婚が手をつないで歩いて終わるところも、次は朝香中へのリベンジではなく、結婚であると思わせるように示唆されていて、テーマとして女性解放を仄めかしてきただけに結局それかと考えると少し滑っているようでがっかりした。

全体的に、尺の都合で各キャラクターの個性と作品に込められた様々なメッセージを紹介し足りないまま終えてしまったように思う。テーマに関連してもう少し掘り下げて描き込めるのに飛ばされてしまったシーンが随所に見られ、もどかしさがあった。この粗さがすごくもったいないなと思わされたシリーズだった。話数がもう少し多く用意されて余裕を持った構成が出来ていれば、また違う作品として大化けしていたのかもしれないなと思うと惜しい。
                 

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