俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第1話「俺が妹と恋をするわけがない」 (アニメ)

                 
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ごく普通な男子高校生・高坂京介は、数年前からスポーツ万能、学業優秀な妹・桐乃とはろくに挨拶もかわさないという冷え切った関係になっていた。
ある日、京介は萌えアニメのDVDケースが玄関に落ちているのを発見する。興味に駆られた京介が持ち主を探すと、それは意外な人物のものだった…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない。そうですよね、リアルの妹なんて全然かわいくないんですよ。ええ。

容姿端麗だけど兄から見るとまるで可愛げのない妹。妹も兄を邪険にしており、お互い険悪な関係に陥っていた兄妹がある日ふとしたきっかけからオタク趣味を通して一気に距離が近づいていく。なに、そのエロゲー。ラノベ原作だからエロゲーみたいなもんではあるのだろうけど、作中でもエロゲーが出てきて、しかもそれを熱心にプレイする側が中学生の妹で、妹に強制させられるような格好で渋々エロゲーをプレイすることになるのが高校生の兄という、(オタクの)性のありようを肯定したある意味リアルだけど、かなり倒錯させた世界観が面白いといえば面白い。

ただ、中学生の妹がモデルをして稼いだ金でエロゲーやオタグッズを大量に買い込んでいたり、ネットの情報に踊らされているという設定は、制作サイドが意図しているのかはわからないが、売春のメタファーのようで、自分の中で引いていた部分がかなりある。
可愛げのない妹のかわいい一面を無理やり押し広げた中に包まれたオタクワールドに兄を引きずり込む設定も、男性の目線と趣味を女キャラクターという人形に無理やり吹き込んで都合良く男を誘い込ませるグロテスクな展開に映った。
とはいえ、後ろめたさのあった隠れオタクの女の子が趣味を話せる仲間を見つけた途端にやたらと語りだしてはしゃいだり、「性」を文化として共有できる愉しみに対しての喜びなど、キャラクターの表情それ自体については、それほどいやらしさは感じさせないように丁寧に描かれていたし、表面的には一応女性が主導権を握る側ということになっていたのとホットなオタク文化に対しての堂々とした愛とリスペクトもあり、意外と女性ほど本作の妹役である桐乃というキャラクターに共感を抱くのかもしれないとも思う。

自分としては、ありがちな萌えアニメのようで、むき出しの性的嗜好をかわいらしい女の子に生々しく語らせてそれを男として受け止める度量が試されるところがとてもハードだと感じ、ストーリーの中身を空っぽに感じさせるまで吸い取り続ける世界観とキャラクター設定の強さだけがくっきりと主張されたそのアンバランスさは、却ってキャラを人形として見ている側に意識させてしまうようなもので、見ていて居心地が悪くなって、そわそわしてしまう第1話だった。

よく、見ないで批判するなということが言われるが、世の中には見ていない状態でのガス抜きを肯定しておいた方が結果的に批判を優しくしてもらうために良いのかもしれないと思う類の作品もあり、本作はそんな作品の一つなのではないか。少なくともアニメ鑑賞という趣味に理解のない人に本作についてありがちなかわいい女の子でウハウハする萌えアニメと批判されても、自分はそれに対して反論はしないと思う。その通りだし、その方がきっといいだろうから。
                 

コメント

俺妹!!!と見に来たら1期でしたかw
舞台は千葉ですなw
>>匿名さん

そうなんです。
千葉が舞台というのは自分が観ている段階ではまだあんまり感じさせないですね。秋葉原とかはアピールされてるんですけど。
        

        
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