ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦 (映画)

                 
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平和な一時を過す悟空たちであったが、地球にはサイヤ人戦士ターレスの軍団が人知れず潜んでおり、不穏な空気が流れていた。ターレス一行は宇宙を暴れまわるクラッシャー軍団として恐れられ、近いうちには銀河を手中に収めんとするならず者の集まりであった。彼らは、星の生命を吸い上げて成長する神精樹を使い、その実を食べることで絶大な力を手にする。その神精樹の拠り所として選んだのが地球であった。神精樹の種が蒔かれた地球には次々と天変地異が起こる。北の界王から地球が衰退していくことを知らされた悟空たちZ戦士は、神精樹を破壊して地球を救うため、ターレスたちに戦いを挑む。

(引用 Wikipedia ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦

1990年の日本のアニメ映画。劇場版ドラゴンボール第6作。

フリーザ編の頃の時間軸を設定に使っていて、テレビアニメ独自のエピソードとして制作された悟空の父であるバーダック関連のエピソードを踏まえておくと、本作の敵役である悟空そっくりの見た目のターレスがより映えてくる作品になっている。ターレスはカカロットとして地球を滅ぼす役割を担ってこの星に送られてきた孫悟空のもう一つの成長した姿といった意味付けの存在として描かれており、それをうまく利用することで、作品を趣き深いものにしていた。
ただ、ターレスが悟空そっくりの見た目なのは下級戦士の顔の種類のバリエーションが少ないからといったくだりについては、テレビアニメシリーズにおける対フリーザ戦でフリーザが悟空を見てバーダックと重ねる印象的なシーンの興を少し削いでしまっていて、見る順番によっては、結果的にどことなく本作から露骨なパロディくささを感じてしまうのが残念なところではある。

本作の一番の見どころは、声優の野沢雅子が一人でターレス、悟空、悟飯と3役を演じきっているところだろう。声の使い分け、演技の使い分けが完璧で、野沢雅子&野沢雅子の他に、野沢雅子VS野沢雅子まで違和感なく堪能することができる。ドラゴンボールとは野沢雅子ワールドでもあるのだなとその偉大な存在感に改めて脱帽させられた。

悟空以外はあっという間にやられてしまって活躍の時間こそ短かったものの、Z戦士が勢揃いで戦うところも見応えがあった。戦闘力のインフレ化でオリジナルではついていけなくなったキャラクターに光が当てられているのも劇場版ならではのオリジナルへのリスペクトと遊び心を感じられて楽しい。

ターレスの脅威だけでなく、神精樹という自然の脅威も合わせて悟空とそして地球に壮大なスケールで以って襲いかかるところは本作ならではのおどろおどろしさのあるファンタジー色が味わえるものの、悟空とターレスの肉体同士のぶつかりあいを神精樹が齎す暗い色調で翳しているところはややクセを感じさせ、他の劇場版ドラゴンボールの作品に比べてとっつきにくさもあるか。
                 

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