俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第2話「俺が妹とオフ会に行くわけがない」 (アニメ)

                 
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クリアを命じられたゲームを進めていないことを問い詰められた京介は、桐乃にはオタク趣味を隠すことなく話せる友人が必要だと考える。
幼なじみの麻奈実からのアドバイスで、SNSのオタク系コミュニティに登録し、コミュニティの管理人から誘われたオフ会に参加する桐乃だが…

オタク友達を作るためにSNSの女性専用のオタクコミュニティに登録し、そのコミュニティが主催する秋葉原のオフ会に参加する桐乃。そして、お約束のように兄もそれについていくことになる。

オフ会での桐乃についてはモデルという特性を活かしたファッションへのこだわりが、集まったオタクの中でビジュアル的に大きく浮いていると表現されていた。これは単純に桐乃のビジュアルの問題ではなく、後の展開で説明されるが、自身の見た目へのこだわり方と同様に他者の見た目にも厳しい視線を送り、自分は他のオタクとは違うといったプライドの表れであり、それを敏感に察した周囲のオタクが桐乃の「見た目」を良いものと捉えないといった皮肉と比喩が用いられており、桐乃だけでなく桐乃を無視した周囲のオタクにも同情を抱かせるような心配りが配置され、そこに本作のオタクへの温かい眼差しと優しさを感じた。

同時に、その場にいる人間(相手)を見つめる生々しいコミュニケーションではない、作品愛ありきの緩くて熱いコミュニケーションに馴染めず、自らとそして周囲が作った壁で場から阻害された桐乃というキャラクターを演じた経験者とそれを眺めてきた経験者、双方の視聴者に気まずさと後ろめたさを持ってもらわないような配慮も感じさせた。

その一方で、中に入るとすごく心地よいけど、自分達を理解してくれない存在だけでなく自分達が理解できない存在も簡単に排除して安心を求め続けるコミュニティの無慈悲さと分厚い壁による保守的な性質、そしてそこにすっと入っていけるオタクの普遍的な人間としてのあり方も描かれており、残酷さと愛嬌とリアリティがあって良かった。これはアニメが構築している閉鎖的な世界と価値観への自虐と肯定のようでもあった。

結局、場に溶け込めず、オフ会デビューは失敗に思われた桐乃だったが、主催者の沙織が気を遣い、馴染めていなかった桐乃と黒猫を誘って二次会が開かれる。
このオフ会を通して、兄妹と沙織と黒猫との交流が始まり、2話目でほぼ主要キャラは出揃った感じになっている。

沙織も黒猫も如何にもオタクといった風のファッションで、特に沙織はアナクロニズムでステレオタイプな格好と口調でオタクを演じていた。
しかし、黒猫もそうだがキャラそのものの容姿と性格は悪くない、それどころかむしろそのセカイではポジティブに捉えられて際立っている、というところが、すごくわかりやすい萌え系のアニメになっている。露骨に男性のオタクを女体化させた本作の女キャラクターという存在がひたすらに「オタク」を愛撫し続ける構図、それを通して見ている側がメタ的にかわいい女の子と同志として自己を正当化しながらコミュニティを築きあげていく作り、この開き直りと突っ走った感じが本作の魅力、なのかもしれない。
                 

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