ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち (映画)

                 
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デンデが地球の神となり、その後も新ナメック星ではいつもとかわらず平和な日々が続いていた。しかし、ある時巨大な要塞が新ナメック星を覆った。
新ナメック星からの危機を知らされたデンデは孫悟空たちに救援を要請。悟空たちは大型の宇宙船で新ナメック星へと向かうが、そこに現れたのは、かつて悟空が倒したはずのフリーザの兄・クウラだった。
宇宙に一つのコンピューターチップがあった。それは長い歳月をかけてどんどん増殖していった。死んだと思われていたクウラは、脳だけで宇宙を漂っていたが、運良くそのコンピューターチップに辿り着き、巨大移動型要塞「ビッグゲテスター」を築き上げた。その後、新ナメック星を侵略するために覆い尽くしていたのである。
そして、悟空とクウラの因縁の対決が再び始まる。

(引用 Wikipedia ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち

1992年の日本のアニメ映画。劇場版ドラゴンボール第9作。

とびっきりの最強対最強』で倒したクウラがメタルクウラとなって復活し、機械軍団を率いてZ戦士達に襲いかかる。オリジナルでもフリーザがやはりメカフリーザとなっていたが、メカフリーザは未来を変えるために時間を超えてやって来たトランクスに剣一閃であっけなく倒されてしまったので、もしもトランクスが来ていなかったらという想像を補完する意味合いでも楽しめる。

本作では、それぞれ星1個ぐらい吹っ飛ばせそうなパワーのZ戦士たちが悟空少年時代のレッドリボン編あたりまでを彷彿とさせるデザインの野暮ったいロボットに大苦戦するところが、戦闘力のインフレに対する揺り戻しにチャレンジしているような演出でユニークさがあって興味深かった。亀仙人をわざわざ戦わせているところも時計の針を無理やり戻そうとあがいているようで、面白い。

メタルクウラと悟空との戦いは瞬間移動や高速移動での目に見えない動きを表現するためにテレビアニメ版で見られたような少々雑で荒っぽい手抜きのような印象の映像になってしまっていて、『とびっきりの最強対最強』に比べると迫力自体はいまいちに感じた。

ただ、やっとの思いでメタルクウラを倒した後に待ち構えていた更なるメタルクウラの存在とその大群の光景、そしてそれによる絶望感はドラゴンボールではなかなか見られない本作ならではのシュールさがあったし、肉体と肉体のぶつかり合いではなく、肉体と機械との戦いであることを象徴化させた、冷戦時代のアメリカ映画にありがちな冷酷なロシアと熱いアメリカという二項対立のような安っぽいSFのノリながら、人間(サイヤ人)の秘めたポテンシャルの主張で決着していたのも、ビジュアルではなく、ストーリーの構成とアイディアで勝負したという意気込みが窺え、オンリーワンのドラゴンボールが展開されているところが良かった。

なお、本作からはベジータがピッコロに代わって悟空の戦闘のパートナーになっており、ベジータのプライドと劣等感を少しおちょくるように演出することで大袈裟に見せることに成功しているシーンが所々に見られる。それがベジータの魅力なのだろう。『とびっきりの最強対最強』のラストのピッコロの表情と本作ラストのベジータの表情が意図的に重ねられるように同じ演出が採用されているところは、わずかな弁解を含みながらも、何があってもドラゴンボールはドラゴンボールと未来へ向けての力強いメッセージが発せられていた。
                 

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