はたらく魔王さま! 第9話 勇者、修羅場を経験する (アニメ)

                 
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真奥を巡って恵美と鈴乃が修羅場!? と勘違いした恵美の友人、鈴木梨香。
興奮気味の梨香は、2人を引き連れ真奥がいる幡ヶ谷へと向かう。
まずは作戦会議と、センタッキーフライドチキンに入ったが、真奥の命を受けて店舗を偵察にきていた芦屋と遭遇し、事態はさらに複雑に。梨香は芦屋の妙な説明により、恵美や芦屋たちとの関係にひとまず納得したものの、真奥への興味は増すばかりだった。

前回に引き続き修羅場と呼ぶには少し違和感のあるゆるい修羅場モードが描かれる。第1話とか第2話の頃に比べるとキャラクター間のやりとりにキレがなくなっているのもゆるさの原因だろう。ただ、ゆるさを感じさせる程度に淡々としているのは、キャラクター間の距離感のとり方が計算された結果の作りにもなっているのが興味深かった。伏線的に想像を膨らませてくれる内容もほんのりと含んでいたので、今後の各キャラクターの立場やそれぞれの関係がどう変化していくかに期待したい。

『はたらく魔王さま!』のタイトルに相応しく、魔王が終始働いている回でもあった。面白いなと思ったのが、エミリアの友人の梨花が魔王の事をシビアな女性の目線で男として職業人としてどうなのか値踏みするように見つめるところだった。ファンタジーの世界ではナンバーワンでありオンリーワンの存在として活躍していたキャラクター達がリアル(現代日本)の世界では平凡な存在として人々に時に厳しく叱られ、時に優しく受け入れてもらいながら、リアルもいいものだよと誘導される、『ファイト・クラブ』の逆バージョンのような世界観が浮き彫りになっている。
しかし、表面的にはウェットのようでいて、ファンタジーの心地よさを魔王も勇者もそして制作サイドも我々視聴者もよく知っているからこそ、体育会系の剛腕で説教臭くまとめあげるのに躊躇いがあり、そこから内実を枯らして空虚になっていく過程に、趣きがあるなとも感じた。果たしてこの作品はリアル、現代日本の世界を肯定するのか、それとも別れを告げるのか。
                 

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