ほどけてゆく人妻 (映画)

                 
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自分も知らない、眠った欲望が覚醒する―従順な女性の性への目覚めを描いた、問題作!
貞淑な妻で、控えめなミリアムは、若くして市長を務める夫ベルントと新居に引っ越してきたばかり。優しい夫、裕福な生活。お互いに愛し合っていると確信し、一抹の不安も抱いていなかったミリアム。しかし、ある日彼女はベルントが頻繁に風俗通いをしていることを知る。あまりのショックに現実を受け入れられないミリアムは、女性としての自信をも失っていく。そんな彼女を見かね、夜のクラブでのアルバイトに勧誘する友人のジルビア。踏み入ったことのない世界に、初めは嫌悪感を抱くミリアム。しかし、男性だけでなく女性までもが性欲を剥き出しにしているのを目の当たりにし、ミリアムの中に羨望の気持ちが芽生える。性に開放的な男女の姿に感化された彼女は、やがて自ら男性を求めるように…徐々にその行動はエスカレートしていき、彼女は淫靡な世界に魅了されてゆく―。

(引用 amazon ほどけてゆく人妻 [DVD]

2008年のドイツ映画。

貞淑な妻である主人公のミリアムはある日、市長である夫のベルントが国境を超え、オランダで売春婦を買っていることを知ってしまう。ショックを受けたミリアムは男なんてそんなものよという友人のジルビアに夜のクラブに連れて行かれ、そこで働くことになる。やがて、自身の中の女としての秘められた欲求に気づいたエミリアは性に開放的になっていく。エミリアの変化を夫のベルモントも察するようになるが、男は現実を受け入れられず、自分がしてきたことを棚に上げ、ただ怒りを虚空にぶつけ、泣くだけであった。

という、男の浮気に対して甘い世の中の風潮に対して切り込んだようなストーリーの作品になっていた。
男と同じように女が男の体を積極的に貪り、あるいは男が求める夜の遊び相手のように「妻」が変わっていくプロットは、男がやっていることをそのまま女にやらせて、男の浮気に対する典型的な指弾をフィクションの中で実現してみせると同時に、女が強く縛られている性道徳・ジェンダーといったものに対しての批判が込められていた。なので、男がただ立ちすくみ、泣くだけであったのは、ドラマとしての演出に物足りなさも感じたが、作品として重要なメッセージを含んでいたのだろう。

とはいえ、売春婦を抱いていたベルントも、売春婦に堕ちたミリアムもどちらも必ずしも幸福そうには描かれなかったことを考えると、もう一つのメッセージとして、己の中に眠る獣性を叩き起こして暴れまわるのではなく、夫婦として真面目で穏やかな家庭生活を営むことに対しての肯定も含まれていたように思う。ミリアムの貞淑さには夫が浮気さえしなければ、妻も浮気しなかったという一応の前提が込められていたからだ。
                 

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