俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 第13話「妹が兄に恋なんてするわけない」 (アニメ)

                 
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さかのぼること8年前。京介が家に帰ってくると、桐乃が泣きながら走ってくる。桐乃が壊れた人形を両手で差し出すと、京介は自信満々に笑いかけ、その人形を修理し始める。心配そうに見つめる桐乃だったが、いとも簡単に直してしまう。そんな京介を当時の桐乃は憧れていた…。

桐乃視点で兄への想いが語られる。今までの京介は平凡なキャラとして設定されつつも、コミュニケーション能力に非常に優れたナイスガイという矛盾を孕んだ萌えアニメ然とした型にはまったタイプであったが、実は昔の京介は、現在の桐乃がどんなことでもこなせる「優等生」であったように、何でも出来て優しい桐乃の憧れの兄だったというメタ視点を含んだ筋が明かされる。憧れの存在から徐々に「平凡」に変わっていく兄を受け入れられない桐乃は兄に追いつき、追い越すために現在のように変わる。

桐乃と麻奈実の関係についても触れられる。前回で麻奈実のおっとりとした柔らかい物腰の中に隠された刺々しさを伏線的に感じ取れるようになっていたが、麻奈実は幼い桐乃に本当の京介は桐乃が勝手に考えているような憧れの存在ではないと言明し、桐乃が兄に対して抱いている感情に対しても気持ち悪いと突き放した過去があった。そのことを桐乃は根に持っているのだろう。桐乃に対する麻奈実の態度は世間からのオタクに対する見方とも重なっていた。

それから時が経ち、かつて自分が抱いていた「兄」という理想の存在を桐乃は自らで体現していた。その一方で、妹もののエロゲーとも出会い、その世界にはまりゆく。それは当初は現実逃避であったが、やがて桐乃が理想とするそのエロゲーの世界が現実(といってもその世界もまたフィクションであることがメタ情報として頻繁にアナウンスされているわけだが)に構築されていくのがオタク向けのファンタジーとして愉快であったし、これが女で妹の視点でやり遂げたというところでこの作品は技ありだろう。今までのシナリオをうまく回収しきってまとめているのも見事だった。

ライトノベル調で萌えアニメテイストのお約束のノリではあったが、期待を裏切らない範疇に収められた期待の裏切り方がとても優しくてセンスの良さを感じさせてくれた。
                 

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