プリズン・ブレイク シーズン1 第16話「フォックスリバーへの道」BROTHER'S KEEPER (ドラマ)

                 
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3年前――マイケルは設計事務所に勤め、順調な人生を送っていた。唯一の悩みは、問題をしては起こしては助けを求めてくる兄リンカーン。ある日リンカーンは借金のカタに殺人を強要され、もし断れば大切な人を殺すと脅される。迷った挙句、覚悟を決めて約束の場所に行くが、すでにターゲットは何者かに殺されていた! 慌てて現場を立ち去るリンカーンをシークレットサービスの男がじっと監視していた…。

マイケルとリンカーンの過去が描かれる。大学を卒業し将来を嘱望される建築技師というエリートとして何不自由ない生活を送っていたマイケルと対照的に兄のリンカーンは問題ばかり起こす人物で、二人の関係には溝ができていた。そして、借金の返済に悩んだリンカーンは例の事件に巻き込まれることになるわけだが、実はリンカーンの借金というのはマイケルを大学にやるためにリンカーンが背負ったものだった。自分の恵まれた生活はリンカーンの犠牲の上に成り立っていることを知り、リンカーンの姿に奨学金で苦しんでいたかもしれないもう一人の自分の姿を重ねたマイケルは兄弟の絆の強く意識し、兄を絶対に助けることを決める。

マイケルとリンカーン以外にも、イラクに駐留する米軍の軍人だったシーノートは捕虜虐待を公表しようとしたことで上官の罠に嵌められて不名誉除隊処分に追い込まれ、その結果、生活のために違法行為に加担せざるを得なくなったという経緯や、貧しいスクレが一目惚れした高嶺の花と結ばれるために強盗をしてしまったこと、更に凶悪犯として指名手配されていたティーバッグがやっと手に入れたと思った自分を受け入れてくれる愛情に裏切られて刑務所に入れられてしまうことなどが描かれており、事情を複雑にして人間味を出せば出すほど、刑務所という檻がより比喩的なものとして強調されていくのが面白い。

女医のサラ・タンクレディが薬物中毒者だった過去も明らかになるが、薬物中毒という過去をきっかけにサラはベリックと出会い、彼に好意を寄せられている。フォックスリバー刑務所で働いているのもどうやらベリックの勧めがあったからという風に演出されていた。このサラとベリックの関係によって、何故ベリックがマイケルを異常に嫌うのかという理由をシンプルではっきりとしたものとして伝えていたが、ベリック、ティーバッグ、スクレ、シーノート、そしてマイケル、それぞれ女性への欲望に振り回されていた点も比喩的なものになっているのではないか。マイケルとリンカーンの兄弟の絆の強調やティーバッグの両性愛者という属性を併せて考えると興味深い。
                 

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